ごちそうさん-第108話のあらすじとネタバレ
和田正人が死にかけたNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第18週・第108話「乳の教え」のあらすじとネタバレです。
ごちそうさん-第107話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第107話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第108話のあらすじとネタバレ
命を持たない物なら、泉源太(和田正人)も食べられるかも知れない。卯野め以子(杏)は、考え事をしながら、台所でぬか床をかき混ぜていた。
そこへ、西門悠太郎(東出昌大)が帰宅する。卯野め以子(杏)が「人を殺したのかなあ?源ちゃん」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「そら、戦場ですからね」と答えた。
卯野め以子(杏)が落ち込んでいると、西門悠太郎(東出昌大)は「大丈夫ですか?」と心配し、卯野め以子(杏)の隣に座った。
すると、卯野め以子(杏)は西門悠太郎(東出昌大)の腕にしがみつき、「それが、ええとか、悪いとか、やなくて。きつかったんやろうなって思って。源ちゃん(和田正人)」と言って泣いた。
西門悠太郎(東出昌大)は「おやじ(近藤正臣)も、きっと、そういう経緯を味わってたと思います。せやから、始末に拘ってたんやと思います。せめてもの償いにって」と答えた。
一方、長男・西門泰介(菅田将暉)は寝ている泉源太(和田正人)に「聞きたい事があるんやけど、いい?酷い事かもしれんけど」と尋ねると、泉源太(和田正人)は首を少し縦に動かした。
長男・西門泰介(菅田将暉)が「おじさん、また、戦争に行かされるやろ。それでも、ヤケにならへんの?」と尋ねると、泉源太(和田正人)は「ワシ、夢があるねん。1000人のお姉ちゃんと付き合うんや。誰もが口を揃えて無理やって言う。けど、諦めんのは、ワシの自由やろ」と答えた。
それを聞いた長男・西門泰介(菅田将暉)は、泣きながら笑いだす。
泉源太(和田正人)が「どないしてん?」と尋ねと、長男・西門泰介(菅田将暉)は「どないしたんでしょうね。どないしたんでしょうね」と言い、無きながら笑った。
翌朝、村井亜貴子(加藤あい)が西門家へやって来た。西門悠太郎(東出昌大)は村井亜貴子(加藤あい)を見て「何で?」と驚く。
そこへ、慌てて長男・西門泰介(三澤瑠斗)が来て、西門悠太郎(東出昌大)に「なんか、源太さんの様子がおかしい」と教えた。
村井亜貴子(加藤あい)は慌てて泉源太(和田正人)の部屋に駆けつけ、泉源太(和田正人)に蘇生術を行いながら、みんなに「声をかけて上げてください」と頼むと、みんなは口々に泉源太(和田正人)の名前を呼んだ。
一方、卯野め以子(杏)が商店街で買い物をしていると、長男・西門泰介(三澤瑠斗)が慌ててやってきた。
長男・西門泰介(三澤瑠斗)が「源太おじさんが危ないんや」と教えると、卯野め以子(杏)は慌てて帰宅した。
みんなが泉源太(和田正人)に呼びかけているなか、卯野め以子(杏)が激しく動揺して立ち尽くしていると、西門悠太郎(東出昌大)が「なんか言え、め以子(杏)。呼び戻すんや。源太さんを亡くしてしまうで」と叫んだ。
すると、卯野め以子(杏)は泉源太(和田正人)に駆け寄り、「ジャム返せ。ジャム返せ。私、あの時のジャム、まだ返してもらってへん。ジャムをワヤにして返しもせん。弁当を食うて、礼も言わん。源ちゃんは、そんな奴はなかったはずや」と叫んだ。
イチゴジャムを奪い合いになって、ジャムを池に落とした泉源太(和田正人)。川に落としたイチゴを拾ってきてくれた泉源太。卯野め以子(杏)は泉源太とのエピソードを思い出しながら、泉源太の体を揺すると、泉源太は息を吹き返した。
目を開けた泉源太(和田正人)が「め以子(杏)」と言葉を漏らす。卯野め以子(杏)の瞳から大粒の涙が溢れていた。
その後、卯野め以子(杏)は泉源太(和田正人)と2人切りになる。
卯野め以子(杏)は寝ている泉源太(和田正人)の傍らに座り、「私、食べ物の声が聞こえる事があるの。鯛も、煮干しも、小麦粉も、話すんよ。それでも、問答無用で切り刻んで、叩いて、焼いて。私にとって、出来る事は、殺すことや。せやけどな、止める事なんて出来んのよ。せんかったら、こっちが死んでしまうもん」と話した。
そして、卯野め以子(杏)は「せやけど、たまにはな、例外があるんよ」と言ってお椀を差し出した。お椀の中には白い液体が入ってる。
卯野め以子(杏)は「ここからは、何の声も聞こへん。乳を出したかて、お母さん牛は死なんから」と言い、泉源太(和田正人)の体を起こして、泉源太(和田正人)にお椀を渡した。
泉源太(和田正人)は少しずつ牛乳を飲み、ついには牛乳を飲み干した。卯野め以子(杏)は笑顔でその様子を見ていた。
一方、家を出た西門泰介(菅田将暉)は、西門悠太郎(東出昌大)に「あんな風に育ててきてもろうて、死んだみたいに生きとったら、バチが当るな。どんな形になるか、分からんけど、いつか、絶対に僕、甲子園へ行くわ。行ってみせる。…歌はもうええで」と宣言した。
そのころ、卯野め以子(杏)は村井亜貴子(加藤あい)を玄関で見送っていた。
卯野め以子(杏)が「ホンマにありがとうございました」と頭を下げると、村井亜貴子(加藤あい)は「礼を言われる筋合いは無いわ。これを見せに来ただけやから」と言い、カバンから1枚の写真を取り出した。
そして、村井亜貴子(加藤あい)は卯野め以子(杏)に写真を見せると、「ウチの旦那様。軍医。身長は190cm。ベルリン大学卒。ウチにべた惚れで、料理上手。それで、年下やねん。ほなね」と言って帰っていった。
卯野め以子(杏)は驚きながら、「ごちそうさんでした」と言い、村井亜貴子(加藤あい)を見送った。
その日の夜、西門悠太郎(東出昌大)は部屋で、大村宋介(徳井優)に「現実を考えてみるこっちゃな。世の中で今、一番、大切にせなアカンもんを考えるしかないわ」と言われた事を思い出しながら、地下鉄の駅の写真を見ていた。
卯野め以子(杏)が写真を見て、「それ、心斎橋ですか?こっちが梅田で、こっちが淀屋橋」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「気持ちいいでしょ。竹元さん(ムロツヨシ)が造る駅は。この頃の駅は贅沢なんです。天井がアーチで、ホームには柱が無くて、シャンデリアもタイルの色も駅ごとに違って」と話した。
卯野め以子(杏)が「こっちの駅は、天井も低くて、なんや殺風景ですね」と不思議がると、西門悠太郎(東出昌大)は「贅沢は敵や言うて、こうなって行ったんです」と教えた。
卯野め以子(杏)が「夢の無い話ですね」と落胆すると、西門悠太郎(東出昌大)は「夢はキャタピラに潰されていく時代になったんです。夢を叶えるために一番大切な事は、才能や根性ではなく、生き残ることです」と答えたのであった。
「ごちそうさん-第19週・第109話のあらすじとネタバレ」へ続く。