チーム・バチスタ4-最終回のあらすじと結末ネタバレ
伊藤淳史が出演するフジテレビの医療ミステリードラマ「チーム・バチスタ4-螺鈿迷宮」の第11話(最終回)「その医療は、正義か罪か」のあらすじと結末ネタバレのあらすじ編です。
このページは「チーム・バチスタ4-第10話のあらすじとネタバレ」からの続きです。
チーム・バチスタ4-螺鈿迷宮の原作と主題歌は「チーム・バチスタ4-螺鈿迷宮-原作と主題歌」をご覧ください。
■チーム・バチスタ4-最終回のあらすじとネタバレ
ある日、桜宮小百合(水野美紀)は、赤城美智(左時枝)を螺鈿の部屋に入れ、「ゆっくり考えてください」と言い、最後の意思確認をした。
赤城美智(左時枝)が螺鈿の部屋に入ったことを知った田口公平(伊藤淳史)と白鳥圭輔(仲村トオル)は、螺鈿の部屋へと急ぎ、螺旋階段を上っていた桜宮巌雄(柳葉敏郎)を呼び止めた。
白鳥圭輔(仲村トオル)は「巌雄先生(柳葉敏郎)が螺鈿の部屋に入らない限り、美智さん(左時枝)は無事だ。ですよね?一緒に来て頂けますか?ようやく分ったんですよ。あの部屋で、何が行われてきたのか」と言い、USBメモリを取り出した。
白鳥圭輔(仲村トオル)は桜宮巌雄(柳葉敏郎)を連れて医局に戻ると、USBメモリに入っていた画像をテレビに映し出した。
医局に居た桜宮すみれ(栗山千明)が「これ何?」と尋ねると、田口公平(伊藤淳史)は「亡くなった加賀先生(山本圭)のAI画像です」と答えた。
桜宮すみれ(栗山千明)が「AI?いつの間に」と驚くと、白鳥圭輔(仲村トオル)は「東城医大から特別なCT搭載車を持って来て、専門家に様々な方法で撮影・解析して貰いました」と答えた。
桜宮すみれ(栗山千明)が「遺体を外に運び出したの?」と驚くと、白鳥圭輔(仲村トオル)は「遺体を撮影するだけだから、傷は付かない。ご家族にも納得して貰った」と答えた。
そして、白鳥圭輔(仲村トオル)は「螺鈿の部屋で安楽死がされているとすれば、何らかの薬物が使われているはずだ。筋弛緩剤、チオペンタール、笑気麻酔。考えられる薬は何種類もある。でも、それだけじゃ、どれも安らかな死を迎えることが出来ない。例えば、筋弛緩剤は筋肉に左右して呼吸困難を起こさせる。だから、死ぬ前に苦しむはずだ」と告げた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「寝たきりになることもなく、全員が同じように安らかに死ぬなんてあまりにも理想的すぎる。だから、考えたんですよ。巌雄先生(柳葉敏郎)が理想的な死を作り出しているのか。螺鈿の部屋では酸素マスクと点滴しか使ってないようですね。マスクから出ているのが酸素ではなく、別の気体だったら。それをデュアルエナジーCTを使って調べてみました」と言い、パソコンを操作してテレビに映し出した画像を切り替えた。
(注釈:デュアルエナジーCTとは、電圧の異なる2つのX線を使って、通常のCTでは分離できない特定物質を画像化するシステム。)
白鳥圭輔(仲村トオル)が「これは、亡くなった加賀先生(山本圭)の頭部の画像です」と告げると、桜宮すみれ(栗山千明)は「何もおかしいところは無いじゃない」と呆れた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「そう。普通に撮影すれば、何もおかしいところは無い。でも、これを別の解析方法で、ある気体を探してみると…」と言い、再びパソコンを操作すると、頭部や胸部が真っ赤になった画像が現れた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「この真っ赤な気体が何を意味しているのかといえば、高濃度キセノンガスが体内に入っていると言うことだ。キセノンには麻酔作用がある。でも、通常は検査にしか使わない。そんな特殊なガスが、なぜか、加賀先生(山本圭)の体内に入っていた」と話す。
田口公平(伊藤淳史)が「どうして看取りの時に、キセノンガスが必要だったんですか?答えられないということは、白鳥さん(仲村トオル)の推測通りなんですか?巌雄先生(柳葉敏郎)」と尋ねたが、桜宮巌雄(柳葉敏郎)は何も答えなかった。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「マスクの配管は、酸素とキセノンガスの両方を供給できるように成っているんでしょうね。切り替えのスイッチは足下にでもあるのかな?すると、体内のキセノン濃度が一気に上がる。すると、体が暴れないように、筋弛緩剤の入った点滴が投与される。やがて、ガスの濃度が致死量に達する。その結果、誰がどう見ても穏やかな死が訪れる。貴方は2種類の薬を絶妙のタイミングで使って、安らかな死を演出した。これが、僕が考えた、螺鈿の部屋で行われていたことの全てです。どこか間違っていた所はありますか?」と尋ねたが、桜宮巌雄(柳葉敏郎)は何も答えなかった。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「朝までには司法解剖の許可が裁判所から届く。解剖は東城医大で行われる事になった。キセノンガスは無色無臭で、普通に解剖すれば、体を開いた瞬間にガスが飛んでしまい、安楽死は見逃される。でも、動かない証拠がここにある。AIが貴方たちがやって来た殺人行為を証明するんだよ」と告げた。
田口公平(伊藤淳史)は「どうしてですか?巌雄先生(柳葉敏郎)には医師としての知識も経験も十分過ぎるほどあるのに。患者さんからも、あんなに信頼されてるのに、どうしてこんな事を?」と尋ねた。
すると、桜宮巌雄(柳葉敏郎)は「患者を解放したかった。肉体的、精神的、経済的、終末期に伴う様々な苦しみからな。確かに、ほんの少し早く旅立たせた。罪を犯してでも患者を解放したかった。死の恐怖にある患者を救いたかった」と答えた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「救う?神にでも成ったつもりか?人の命の長さを決めるのは、医者じゃない。貴方がやっているのは、医療の名を借りた独善だ。貴方はもう、医者でも何でも無い」と激怒した。
桜宮すみれ(栗山千明)が「止めてよ」と悲鳴を上げると、桜宮巌雄(柳葉敏郎)は「すみれ。今の日本では、安楽死は殺人だ。白鳥君(仲村トオル)が怒るのは無理はない」と制した。
田口公平(伊藤淳史)が「すみれ先生(栗山千明)は反対だったんですよね?だから、螺鈿の部屋には入らなかった」と尋ねると、桜宮巌雄(柳葉敏郎)が「いや、娘達は何も知らなかった。これは俺の独断でしたことだ」と答えた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「父親が行っていた安楽死を、医者である娘が気づかないなんて、ありえない」と告げると、桜宮巌雄(柳葉敏郎)は「だが、事実だ。2人とも何も知らん」と答えた。
しかし、桜宮すみれ(栗山千明)は「違う。私は知ってた。知ってたし、反対だった。だけど、他に何が出来る?螺鈿の部屋の看取り以上に?私が与えられる?無理よ。だから、黙ってた。父を裁くのなら、私も同罪よ」と打ち明けた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が桜宮巌雄(柳葉敏郎)に「だ、そうですよ」と告げると、桜宮すみれ(栗山千明)は「役人に何が分るの?終末期の患者と寄り添ったことが無いくせに。『死ぬのが怖い』って、親よりも年上の患者に泣かれる気持ちが分る?安楽死は殺人。そんなこと分ってる。父は誰よりも、患者の気持ちを大事にしてた。誰よりも」と告げた。
そこで、白鳥圭輔(仲村トオル)は「螺鈿の部屋から美智さん(左時枝)を連れ戻す」と言い、田口公平(伊藤淳史)と共に螺鈿の部屋に向かった。
一方、螺鈿の部屋に入った赤城美智(左時枝)が「巌雄先生(柳葉敏郎)は遅いね」というので、桜宮小百合(水野美紀)は監視カメラのモニターで桜宮巌雄(柳葉敏郎)を探すと、白鳥圭輔(仲村トオル)や桜宮巌雄(柳葉敏郎)が医局に集まっていた。
全てを察した桜宮小百合(水野美紀)は、螺鈿の部屋に内側から鍵をかけ、桜宮巌雄(柳葉敏郎)が来るのを待った。
さて、駆けつけた白鳥圭輔(仲村トオル)らが螺鈿の部屋に入ろうとしたが、螺鈿の部屋には中から鍵がかかっていた。
白鳥圭輔(仲村トオル)はドアを叩きながら、「小百合先生(水野美紀)、ここを開けてくれますか?巌雄先生(柳葉敏郎)が安楽死を認めた。もう終わりだ。この部屋の看取りは、もうできない」と告げた。
しかし、螺鈿の部屋の中に居る桜宮小百合(水野美紀)は、赤城美智(左時枝)に「美智さんが望むなら、約束を果たします」と尋ね、最終意思確認を行った。
田口公平(伊藤淳史)が「美智さん(左時枝)、僕の声が聞こえますか?こんなこと間違っている。病室に戻りましょう」と呼びかけると、赤城美智(左時枝)は「間違っているって、どういうことだい」と尋ねた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「小百合先生(水野美紀)達は薬で命を絶とうとしているんだ。そんなことは絶対に許されない」と告げると、赤城美智(左時枝)は「許されないって、小百合先生、アンタ達どうなるんだい?」と驚いた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「安楽死を行っていた事が証明されれば、殺人罪で逮捕される」と告げると、赤城美智(左時枝)は「どうして?何が罪なんだい。私たちの夢を叶えて、それが、何が罪なんだい。田口先生(伊藤淳史)、アンタも見ただろ。トク(佐々木すみ江)の顔、加代(大森暁美)の顔」と答えた。
田口公平(伊藤淳史)が「だから、それは薬で命を…」と答えると、赤城美智(左時枝)は「どうせ、もうすぐ亡くなる命じゃないか」と答えた。
白鳥圭輔(仲村トオル)が「だから、安楽死は今の法律では認められてないんだ」と告げると、赤城美智(左時枝)は「法律の話なんてしてないよ。私はこの病院の先生達の話をしてるんだよ。先生が私たちにとって、どんな先生だったかって話をしてるんだよ。みんな家族みたいに私たちを大切にしてくれて、苦しいときにいつも側に居てくれた。そして、約束してくれた。手の施しようがなくなった時に、人間らしく死なせてくれるって。どうして、それが罪なんだい。わずかしか残っていない命、死に方くらい選んだっていいじゃないかい」と答えた。
田口公平(伊藤淳史)はドア越しに「美智さん(左時枝)の言いたいことは分ります。僕も死ぬなら、こんな風に安らかに人間らしく死にたいって。でも、違う。命にしがみついて、会いたい人に会って、やりたいことをやって。一日でも長く生きたいってあがいて、その方がずっと、人間らしい死に方だと思う。生きてさえいたら、何か変わるかも知れないじゃないですか。お孫さんに会えたみたいに。娘さんと喧嘩別れしたままでいいんですか?子供達に言い残した事が沢山あるんじゃないですか?」と訴えた。
赤城美智(左時枝)は孫と一緒に撮影した写真を撮りだし、「この子、今年、小学校を卒業するの。無理だろうけど、見てみたい。卒業した姿を。だから、私」と言って泣くと、桜宮小百合(水野美紀)は「分りました」と言い、螺鈿の部屋の鍵を開けた。
田口公平(伊藤淳史)と白鳥圭輔(仲村トオル)の2人が螺鈿の部屋へ入ると、桜宮巌雄(柳葉敏郎)と桜宮すみれ(栗山千明)もやって来た。
桜宮巌雄(柳葉敏郎)を見た赤城美智(左時枝)は「ごめんよ。巌雄先生。くだらない機械に繋がれるのは嫌だって言ったのは、私のに。頼んだのは私なのに、気持ちが変わってしまって」と泣くと、桜宮巌雄(柳葉敏郎)は「気持ちが変わるのは当たり前だ。謝る必要なんてない」と諭した。
赤城美智(左時枝)は「これだけは覚えておいて。巌雄先生が居てくれたおかげで生きてこれた。絶望しそうになったとき、『安心しろ』って言ってくれた。みんなそう。アンタのおかげで死の怖さが減った。トクやウメや加代、みんなそう。私には分る。アンタは私たちにとって最高の先生だ」と言って泣いた。
「チーム・バチスタ4-最終回のあらすじと結末ネタバレの後編」へ続く。
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