MOZU2(モズ2)-最終回のあらすじとネタバレ
石田ゆり子の空白の72時間の真相が判明するTBSのモズドラマ「MOZU(モズ)-Season2-幻の翼」の最終回(第5話)「最終回…雪に埋もれた秘密施設 亡き妻が遺した本当の真実」のあらすじと結末ネタバレです。
MOZU2(モズ2)-第4話のあらすじとネタバレは「MOZU2(モズ2)-第4話のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。
■MOZU2(モズ2)-最終回のあらすじとネタバレ
津城俊輔(小日向文世)は倉木尚武(西島秀俊)らをオフィスに集めると、ロシアの施設があるという北海道の孤狼島(ころう島)について説明した。
25年前、地震工学の研究者が孤狼島(ころう島)の周辺を調査したところ、数年以内に地殻変動が起きて大地震が起こる可能性を発表したため、政府は孤狼島の住人を本土に移住させ、無人島なった。しかし、現在に至るまで孤狼島で地震は起きていない。
倉木尚武(西島秀俊)が「つまり、日本政府が孤狼島の住人を追い出したのは、他に理由があった」と指摘すると、津城俊輔(小日向文世)は「ある物が発見されたからです」と教えた。
大杉良太(香川照之)が「ある物?」と尋ねると、津城俊輔(小日向文世)は「それは知らない方が良い」と答えた。
大杉良太(香川照之)が「国民監視システムっていうのは、そもそも何ですか?」と尋ねると、津城俊輔(小日向文世)は「80年代後半に、日本国民を監視するために、公安警察が作った、サーバー上にある情報を傍受するネットワークシステムです」と教えた。
大杉良太(香川照之)が「それを他国に盗まれたって言うんですか?」と尋ねると、津城俊輔(小日向文世)は「正確には乗っ取られたという表現が正しいですね。パスワードが書き換えられ、その秘密施設にある器械からしかアクセス出来ないようにされました」と答えた。
大杉良太(香川照之)が「どうして、その施設を破壊しなければならないんですか?」と尋ねると、津城俊輔(小日向文世)はその理由を教えた。
島が封鎖されたのは25年前で、野党が推し進めている国家機密保護法の秘密保護期間が25年だった。このまま野党の国家機密保護法が通れば、25年前にこの島が封鎖された本当の理由を開示しなければならない。
そのようなことになれば、ロシアの秘密基地やグラークアルファー作戦の事もいずれは明るみに出る。それは、日本もロシアも絶対に避けなければならないのだという。
津城俊輔(小日向文世)は「私が島へ行くなと言っても、行くつもりですね。あの島にあるのは闇だ。その闇を覗いてしまえば、2度と後戻りは出来ませんよ」と警告したが、倉木尚武(西島秀俊)と明星美希(真木よう子)の2人は孤狼島(ころう島)へと向かった。
ある日、公安部長・池沢清春(佐野史郎)は、自然エネルギーサミットの視察に伴う警護のために新設したテロ対策特殊部隊をマスコミに発表し、デモンストレーションを行った。
大杉良太(香川照之)は、記者会見を終えて帰ろうとする池沢清春(佐野史郎)の元に駆けつけ、話をしようとしたが、池沢清春(佐野史郎)は相手にせず、車で走り去ったので、大杉良太(香川照之)の車に乗り込み、追いかけた。
一方、孤狼島(ころう島)に上陸した倉木尚武(西島秀俊)と明星美希(真木よう子)の2人は、2手に別れて施設を1つ1つ調べていくことにした。
倉木尚武(西島秀俊)は明星美希(真木よう子)と別れて、雪の中を1人で歩いていると、東和夫(長谷川博己)が雪上車で現れた。
倉木尚武(西島秀俊)が「何をしに来た」と尋ねると、東和夫(長谷川博己)は「決まっているじゃないか。オメラスの力を見てきたんだ。あっちにある。ただ、また時間じゃなかったので、全ての力は見られなかったが、十分だ」と答えた。
東和夫(長谷川博己)が「そうだ。お前に謝らなければならない事がある。森原官房長官(瑳川哲朗)の爆弾テロの件だ。お前に電話したピエロは俺の差し金だ」と謝ると、倉木尚武(西島秀俊)は「とっくに気づいてるよ。まんまとハメられたよ。だが、お前のおかげでここまでたどり着けた」と答えた。
東和夫(長谷川博己)が「今からお前が見る物は、オメラスの住人が一番見られたくなくて隠している地下牢だ」と告げると、倉木尚武(西島秀俊)は「だから何だ。そんな物は俺がブチ壊してやる」と答えた。
そのとき、吹雪に混じって地響きのような音が聞こえてきた。
すると、東和夫(長谷川博己)は「ちょうど良いタイミングだ。命を捨てる覚悟はあるのか?命を賭けるお前を見てみたい。楽しんでこい。ただ、急げよ。そろそろ奴が入る頃だ」と告げて立ち去った。
東和夫(長谷川博己)は急いで東和夫(長谷川博己)に教えられた方角へ向かうと、氷の平野から、潜水艦が突き出ていた。
一方、大杉良太(香川照之)は車で池沢清春(佐野史郎)の後を追っていると、ダンプカーが池沢清春(佐野史郎)の車の側面に突っ込み、池沢清春(佐野史郎)の車は横転した。
ダンプカーから新谷和彦(池松壮亮)が下りて、池沢清春(佐野史郎)は慌てて車を出て近くの廃工場へと逃げ込んだが、新谷和彦(池松壮亮)に追い詰められた。
新谷和彦(池松壮亮)が「よくも宏美を生きかえらせやがったな。お前はモズって鳥を知ってるか?お前はモズの早贄(はやにえ)だ。俺の目的は宏美を殺すことだけだ」と言い、池沢清春(佐野史郎)を殺そうとしたが、追いかけてきた大杉良太(香川照之)に邪魔された。
大杉良太(香川照之)と新谷和彦(池松壮亮)は格闘になり、2人は一緒に下の階へと落ちたが、大杉良太(香川照之)が立ち上がると、新谷和彦(池松壮亮)は消えていた。
大杉良太(香川照之)は新谷和彦(池松壮亮)を探して廃上場の屋上へ上がると、池沢清春(佐野史郎)が居た。
池沢清春(佐野史郎)が「助かった」と言うと、大杉良太(香川照之)は「ふざけるな。東(長谷川博己)を使って倉木警部(西島秀俊)を森原(瑳川哲朗)殺しの犯人に仕立て上げただろ」と激怒した。
池沢清春(佐野史郎)は「アイツさえ居なければ、全て私の思い通りに事が運ぶ。私は室井(生瀬勝久)と同じ轍を踏まない」と告げると、大杉良太(香川照之)は「そんな事をさせるか」と答えた。
池沢清春(佐野史郎)が「君が私の邪魔をする?まともな信念も持たない警察官に私を止めるものか」と呆れると、大杉良太(香川照之)は「俺の信念は、俺の手の届く範囲の人間を何があっても守る事だ。お前みたいな奴は豚箱にぶち込んでやる」と激怒した。
池沢清春(佐野史郎)が「君は捜査費を横領した罪で懲戒免職にする予定だ」と教えると、そこへ現れた名波汐里(蒼井優)が「やっぱり警察なんてそんなもんね」と呆れた。
大杉良太(香川照之)が名波汐里(蒼井優)を見て「名波」と驚くと、池沢清春(佐野史郎)は「名波?・・・お前」と驚いた。
名波汐里(蒼井優)は「やっと思い出してくれた?栗山さん。ずっと貴方を監視してたのよ。この人と」と言うと、津城俊輔(小日向文世)が現れた。
大杉良太(香川照之)が「どうして貴方が」と驚くと、津城俊輔(小日向文世)は「彼女と協定を結びました。池沢公安部長(佐野史郎)が行った犯罪を彼女が全て記事し、私はその記事に圧力がかからないように発表させる。外務省のトップ官僚を手駒にするために、栗山という偽名を名乗って彼女たちを騙したことは、既に裏が取れています」と話した。
名波汐里(蒼井優)が「貴方は私利私欲のために私たちを利用した」と告げると、池沢清春(佐野史郎)は「それがどうした。今の私なら、そんな事実を消し去るなんて造作も無いことなんだよ」と告げた。
名波汐里(蒼井優)が「そうかもね。でも一度、発した発言した事実は消せない。全部、録音させてもらったわ。私はジャーナリストとして貴方に復讐する」と告げた。
池沢清春(佐野史郎)が「彼女がやろうとしている事を許せば、君が守ろうとしている警察は大打撃を受けるぞ」と告げると、津城俊輔(小日向文世)は「貴方を止めるには、この方法か、室井警視監(生瀬勝久)のように死んで貰うしかありません。公安省が設置されれば、権力が集中し、この国は乱れる。貴方はもう終わりなんです」と答えた。
そこへ、公安警察が新設したテロ対策特殊部隊が駆けつけ、全員に拳銃を向け、その場を制圧した。
特殊部隊の隊長が「我々は貴方の指示に従うように命令されて参りました。他にお手伝いすることは?」と尋ねると、津城俊輔(小日向文世)は池沢清春(佐野史郎)を拘束して「大丈夫」と答えたので、特殊部隊は姿を消した新谷和彦(池松壮亮)の捜索に向かった。
さて、潜水艦に潜入した倉木尚武(西島秀俊)は、ある部屋で妻・倉木千尋(石田ゆり子)の資料を見つけ、ここが倉木千尋(石田ゆり子)に拷問が行われていた部屋だと悟る。
さらに潜水艦を調べていた倉木尚武(西島秀俊)は、ある部屋で日本人男性イワン・タイラーを見つけ、「ここがシステムを奪った最前線の基地か。お前だな、コードネーム『イワン・タイラー』は」と告げた。
イワン・タイラーが「お前は公安警察官か?」と尋ねると、倉木尚武(西島秀俊)は「ああ、お前がここで捕虜にしていた女の夫だ」と答えた。
イワン・タイラーが「こんな所に何をしに来た?」と尋ねると、倉木尚武(西島秀俊)は「お前から真実を聞き出すために来た。俺が知りたいのは、なぜ、妻が仲間を売ったのか。ここで捕虜になっていた72時間の間に妻の身に何が起きたのか、その真相だ」と告げた。
イワン・タイラーが「そんな事を知ってどうする。この潜水艦はもうすぐ沈む」と言い、爆弾をセットした。
倉木尚武(西島秀俊)が「お前はここで死ぬつもりか」と尋ねると、イワン・タイラーは「ああ。タイラーはここで死ぬ。命を粗末にするな」と答えた。
倉木尚武(西島秀俊)が「真実を知るために俺はここに居る。妻に何をしたんだ」と尋ねると、イワン・タイラーは「命を賭けてまで知りたいことか」と答えた。
倉木尚武(西島秀俊)が「ああ」と答えると、イワン・タイラーは話し始めた。
この潜水艦は旧ソ連時代、諜報活動中にトラブルを起こして座礁した。ソ連は日本の同盟国であるアメリカに潜水艦を回収されることを恐れた。
しかし、日本はソ連との外交を有利に進めるため、潜水艦の領海侵犯と座礁事故を公にはしなかった。こうして、日本とソ連は密約を結び、ソ連は潜水艦を放棄し、日本は孤狼島(ころう島)を封鎖した。
その後、ソ連は崩壊し、ロシアになると、ロシアは秘密裏に座礁した潜水艦を諜報活動の拠点とした。
そして、ロシアは日本の最重要システムの暗号を盗み出し、潜水艦から国民監視システムを乗っ取った。
日本は国民監視システムを奪還するため、グラークアルファー作戦を実行したが、グラークアルファー作戦の本当の目的は裏切り者のイワン・タイラーを確保することだった。
この作戦で日本とロシアの関係は悪化したが、日本はそれを公にすることは出来ない。そもそも、国民監視システムもイワン・タイラーも存在してはいけない事実だった。
そこで、ロシアは日本がグラークアルファー作戦を行った事実を証拠として残した。それが倉木千尋(石田ゆり子)だった。
倉木千尋(石田ゆり子)が仲間を売ったというのは、ロシアが日本に流した情報で、倉木千尋(石田ゆり子)は潜水艦と同様に両国を緊張感を持続させる都合の悪い存在として活かされたのだ。
倉木尚武(西島秀俊)が「どうして妻を選んだ」と尋ねると、イワン・タイラーは「守るものが多いと人は弱くなる。彼女は1つだけだった。それを失えば生きている意味が無くなる。彼女が守り抜いた1つのもの。それはお前だ。お前を守る為なら、彼女は何があっても秘密を漏らさないと、私は確信した。我々ロシア側は、目の前で仲間を殺害しながら、72時間の間、彼女を脅し続けた。ここで見たこと、起きたことを少しでも漏らせば、夫を殺すとな。そして、解放された彼女は何も語らなかった。それが真実だ」と教えた。
そこへ、明星美希(真木よう子)が現れ、「2人とも動かないで」と言い拳銃を向けた。
イワン・タイラーが「明星ヒロトは死んだ。彼はもう居ない」と告げると、明星美希(真木よう子)は「何よ、それ。じゃー、今、目の前に居る貴方は誰?」と怒った。
イワン・タイラーは「私の名前はイワンタイラーだ」と言い、明星美希(真木よう子)に向かって発砲すると、起爆装置を操作し、倉木尚武(西島秀俊)に「ここはもう沈む。その女を連れて早く逃げろ」と命じた。
明星美希(真木よう子)はイワン・タイラーも連れて行こうとしたが、イワン・タイラーは「この潜水艦と共に沈むのがイワン・タイラーの任務だ。早く連れて行け」と言い、潜水艦の奥へと消えた。
倉木尚武(西島秀俊)は嫌がる明星美希(真木よう子)を無理矢理引っ張り、沈んでいく潜水艦から脱出した。
一方、大杉良太(香川照之)は拘束した池沢清春(佐野史郎)を連れて廃工場の屋上から下りようとしたとき、屋上に残っていた特殊部隊員1人がすれ違いざまに池沢清春(佐野史郎)を襲った。
その特殊部隊員は、姿をくらませていた新谷和彦(池松壮亮)だった。新谷和彦(池松壮亮)は池沢清春(佐野史郎)を殺した後、津城俊輔(小日向文世)に拳銃で撃たれたが、勢いよく走り出して廃工場の屋上からジャンプして飛び降りた。
その後、津城俊輔(小日向文世)らは屋上から飛び降りた新谷和彦(池松壮亮)の死体を探したが、新谷和彦(池松壮亮)の死体は見つからなかった。
大杉良太(香川照之)が「池沢(佐野史郎)は死にました。だったら、名波(蒼井優)の記事を世にだす必要は無い。どうするつもりですか?」と尋ねると、津城俊輔(小日向文世)は精神鑑定を受けてもらうと言い、名波汐里(蒼井優)を連れて行った。
精神鑑定で事実を話した名波汐里(蒼井優)は、津城俊輔(小日向文世)の差し金により、精神病院に閉じ込められることになったが、精神科医に「ここには永くは居られない。ある人が借りを返しに来るから」と告げた。
他方、津城俊輔(小日向文世)はかかってきた電話に対し、「その件はダルマを使って隠蔽して下さい」と指示した。
結局、一連の事件は津城俊輔(小日向文世)によって隠蔽された。明星美希(真木よう子)の自宅にかかってくる無言電話も未だに鳴り続けていた。
倉木尚武(西島秀俊)は「タイラーはアソコで死んだ。一流の諜報員が組織を抜け出すなら、まずは味方を完璧に騙すだろうな。アソコでイワン・タイラーは潜水艦とともに沈んだ」と話すと、明星美希(真木よう子)は倉木尚武(西島秀俊)の吸っているタバコを奪って1口吸い、「体に悪いから止めたらどうですか?奥さんなら、そう言いますよ」と言って立ち去った。
ある日、名波汐里(蒼井優)が目覚めると、ベッドの上にモズの早贄(はやにえ)の絵が描いてある紙が置いてあった。その絵を見た名波汐里(蒼井優)は喜んでドアの方に向かうと、コツコツと足音が近づいてきた。
一方、倉木尚武(西島秀俊)と大杉良太(香川照之)は居酒屋で飲んでいた。
倉木尚武(西島秀俊)が「真実を暴くより、隠し続ける方が困難だと思うか?」と尋ねると、大杉良太(香川照之)は「真実を暴くのがアンタの趣味だろ」と呆れた。
倉木尚武(西島秀俊)が「真実は全て暴くべきだと思っていた。娘のためなら、アンタは真実を隠し続けることが出来るか?」と尋ねると、大杉良太(香川照之)は「娘のためなら、真実を墓まで持って行くよ」と答えた。
すると、倉木尚武(西島秀俊)は「そっか」と言い、立ち去った。
帰宅した倉木尚武(西島秀俊)は、グラークアルファー作戦から生きて戻ってきた倉木千尋(石田ゆり子)が取り調べを受けている様子を写したフィルムを見ながら、ソファーで眠りに就いたのであった。
映画「MOZU(モズ)」へ続く。