小出恵介がN作戦2を発動
小出恵介がN作戦2を発動する湊かなえドラマ「Nのために」の第7話「語られる事件の悲劇…歪んだ愛の代償」のあらすじとネタバレのネタバレ編です。
このページは「Nのために-第7話のあらすじとネタバレ」からの続きです。
■Nのために-第7話のあらすじとネタバレ後編
ある日の夜、安藤望(賀来賢人)と飲んで帰宅した野口貴弘(徳井義実)が、部屋でノートパソコンを開いてメールをチェックして、下の部屋に資料を取りに行った。
通信手段を奪われている野口奈央子(小西真奈美)は、野口貴弘(徳井義実)が席を外している隙に、ノートパソコンを操作し、西崎真人(小出恵介)に「あなたと話がしたい。不安でたまらない」というメールを送信した。
そのメールを受け取った西崎真人(小出恵介)は、思わず窓を開け、そこから見える野口奈央子(小西真奈美)が居るマンション「スカイローズガーデン」を見た。
翌日、杉下希美(榮倉奈々)は新東京建設会社の人事部から電話を受け、内定を受けた。
杉下希美(榮倉奈々)は喜んで大家・野原兼文(織本順吉)に報告すると、大家・野原兼文(織本順吉)は祝福してくれたが、春になれば杉下希美(榮倉奈々)が野バラ荘から引っ越すため、少し残念そうだった。
事件の79日前、杉下希美(榮倉奈々)は友達の結婚式に出席するため、青景島へ戻り、成瀬慎司(窪田正孝)と再会した。
結婚式の2次会で、同級生が成瀬慎司(窪田正孝)に「いい大学へ行ったのに、大学を中退してレストランでバイトってもったいないやろ」と言い、呆れた。
別の同級生が「なんていう店?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「シャルティー広瀬」と答えた。
それを聞いた杉下希美(榮倉奈々)が「そこ有名な店なんよ。予約でしか入れんで、1人3万円くらいするんよ」と教えると、同級生は「すご-い」と成瀬慎司(窪田正孝)を見直した。
杉下希美(榮倉奈々)が「お店でどういう事をしてるの?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「主に給仕で、たまに出張サービス。料理を届けて、お客さんが食べ終わるまでサービスする。ワインを選んだり、後片付けをしたり」としてると教えた。
成瀬慎司(窪田正孝)が「なんでウチの店を知ってるの?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「知り合いのご夫婦の思い出のレストランなの。奥さん、その店でプロポーズされたんやって。嬉しくてずっと泣いてたら、お店の人が他のお客さんに見えなくしてくれたって」と話した。
そして、杉下希美(榮倉奈々)が「成瀬君が『ウチの店』って言うの、久しぶりに聞いた」と喜ぶと、成瀬慎司(窪田正孝)は「よかったら、どうぞ」と言い、店の名刺を渡した。
2次会が終わると、成瀬慎司(窪田正孝)は杉下希美(榮倉奈々)を思い出の東屋(展望台)に誘った。
杉下希美(榮倉奈々)が「大学に入ってから、どうしてたん?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「さっき聞いてたと思うけど、大学を辞めたんだ。ごめん、杉下。杉下が奨学金を譲ってくれたから、大学へ行けたのに。急に親父が死んで、どうでも良くなって。大学にもバイトにも行かんようになった。詐欺みたいなこともやった。どうやったら、杉下に胸を張って会えるか。やっぱり、俺、料理人になりたくて、修行できる店を探して、今はそこで働いている。杉下には本当に感謝してる。杉下がいたから、島を出られた。これからは杉下を裏切らないようになんとかやっていく」と謝罪した。
杉下希美(榮倉奈々)が「そんな風に思ってたん?私、奨学金の事なんて、全然、気にしてないのに。ウチの父親、最低な親やけど、大学へ行くお金は出してくれるって言ったから。成瀬君なら絶対にこの奨学金に受かるって思ったんだけど、何て言って渡したらいいのか分らなかったから、あんな形で渡す事になったんよ。だから、シャーペンを5回鳴らして『よかったね』って」と話した。
成瀬慎司(窪田正孝)が「よかったね?違う風に思ってた。『ばかやろう』かと思ってた」と驚くと、杉下希美(榮倉奈々)は「違うよ。お互いに島を出られて良かったね」と笑った。
そして、2人は、高校時代にリストアップした野望が叶ったどうか、報告し合った。
その後、東京に戻った杉下希美(榮倉奈々)は、野口奈央子(小西真奈美)に青景島の土産を渡すため、高級マンション「スカイローズガーデン」を訪れたが、受付に「申し訳ございませんが、野口様(徳井義実)がご在宅の時だけ、お取り次ぎするように言われております」と言われたため、土産を受付に預けて立ち去った。
杉下希美(榮倉奈々)が野バラ荘に帰ると、自分の部屋のドアに「駅前の『串若丸』へ来い。西崎」という張り紙がしてあったので、西崎真人(小出恵介)の指示通り、駅前の「串若丸」を訪れた。
西崎真人(小出恵介)が「島はどうだった?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「ビックりする事があった。私の同級生が、奈央子さん(小西真奈美)のお気に入りのレストランでアルバイトをしてた。お客さんの家に料理を持って行って、給仕するサービスをしてるんだって。島を出て色々あったけど、元気な顔を見られて良かった」と報告した。
一方、西崎真人(小出恵介)も杉下希美(榮倉奈々)に文芸誌を差し出した。文芸誌には付箋が貼ってあり、杉下希美(榮倉奈々)がそのページを開いてみると、白樺文芸賞の1次予選通過者の中に西崎真人(小出恵介)の名前があった。
杉下希美(榮倉奈々)が「新作を書いてたんだ。おめでとう」と祝福すると、西崎真人(小出恵介)は「自分の為じゃ無い。奈央子のためなんだ」と答えた。
杉下希美(榮倉奈々)が「あんな人、好きになれないなんて言ってごめんなさい。不倫は駄目だけど、暴力とか監禁は酷いと思う。西崎さん(小出恵介)の話を聞いて、今日、奈央子さん(小西真奈美)に会いに行ってきた。でも、中に入れてもらえなかった」と話した。
西崎真人(小出恵介)が「何とかして入れないか」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「無理だよ。あのマンションはセキュリティーが厳重だもの」と答えた。
しかし、西崎真人(小出恵介)が「それでも俺は奈央子(小西真奈美)を助けたい。俺の母親は火事で死んだ。助けようと思えば、助けられた。俺が殺したようなものなんだ。だから、今度は絶対に助けたい」と固い意思を語った。
翌日、西崎真人(小出恵介)が杉下希美(榮倉奈々)に「昨日、言ってたレストランって、頼めば、どこにでも配達してくれるのか?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「たぶん」と答えた。
すると、西崎真人(小出恵介)が「だったら、そこで働いている同級生を紹介してくれないか。野口氏に予約してもらって、配達で潜り込めないかな」と言い出した。
杉下希美(榮倉奈々)が「そんなこと頼めないよ」と困ると、西崎真人(小出恵介)は「俺が聞くから紹介してくれ。今度いつ来る?」と尋ねた。
杉下希美(榮倉奈々)が「来月。野バラ荘がボロイって話をしたら、見に来るって」と教えると、西崎真人(小出恵介)は「会うのか。ちょうどいいな」と喜んだ。
1ヶ月後、成瀬慎司(窪田正孝)が杉下希美(榮倉奈々)の部屋を訪れて話していると、西崎真人(小出恵介)が突然、部屋に入ってきた。
杉下希美(榮倉奈々)が成瀬慎司(窪田正孝)に西崎真人(小出恵介)を紹介すると、西崎真人(小出恵介)は成瀬慎司(窪田正孝)に「君は誰のために生きてる?」と尋ねるた。
成瀬慎司(窪田正孝)が「自分のためじゃないんですか?」と答えると、西崎真人(小出恵介)は「俺も昔はそうだった。だがな、自分のために生きているウチは自分を超えることが出来ない。たとえば、今にも崩れそうな吊り橋の向こうに杉下(榮倉奈々)が居たとしよう。君は危険を冒しても、その橋を渡るか?橋の向こうから、杉下が『助けて』と君を呼んでいたとしよう」と尋ねた。
成瀬慎司(窪田正孝)が「呼ばれれば、渡ると思います」と答えると、西崎真人(小出恵介)は「そうだろう。俺にも呼んでくれる人が現れた。彼女が居れば、俺は今まで出来なかった事が出来る。まさに俺の女神だ」と言い出した。
成瀬慎司(窪田正孝)が「劇団とかやっている人?」と困惑すると、杉下希美(榮倉奈々)は「文学をやっている」と教えた。
西崎真人(小出恵介)は窓を開けて、そこから見える高級マンション「スカイローズガーデン」を見上げ、「あの塔を見てくれ。俺の女神はラプンツェルのように、最上階から4階下に監禁されている」と言い出した。
成瀬慎司(窪田正孝)が「ラプンツェル?」と頭をひねると、杉下希美(榮倉奈々)が「マリオで言えば、ピーチ姫」と教えた。
そして、西崎真人(小出恵介)は「俺はあの塔から彼女を救い出したい。そこで、この作戦に君の協力を扇ごうというわけだ。奈央子救出作戦『N作戦2』としよう」と言い、成瀬慎司(窪田正孝)に協力を要請したのであった。
「Nのために-第8話のあらすじとネタバレ」へ続く。
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