流星ワゴンの結末ネタバレ感想文

TBSのドラマ「流星ワゴン」の原作となる重松清の小説「流星ワゴン」を読んだあらすじとネタバレを含む結末ネタバレ読書感想文の感想偏です。

重松清の原作小説「流星ワゴン」のあらすじとネタバレは「原作『流星ワゴン』のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。

このネタバレ読書感想文には、重松清の小説「流星ワゴン」のあらすじやネタバレや結末が含まれています。原作小説「流星ワゴン」のあらすじ・ネタバレ・結末を知りたくない人は閲覧にご注意ください。

■原作「流星ワゴン」の感想
重松清の原作小説「流星ワゴン」を読んだ。原作小説「流星ワゴン」は、最悪で最悪な現実を生きる男性・永田一雄(カズ)が過去にタイムスリップするファンタジー小説である。

原作小説「流星ワゴン」には、「永田一雄(カズ)と父・永田忠雄(チュウさん)」「永田一雄と息子・永田広樹」「橋本義明と息子・橋本健太」という3組の父子が登場する。

主人公の永田一雄(カズ)は、橋本義明が運転するワゴン車「オデッセイ(流星ワゴン)」に乗って人生の分岐点へとタイムスリップし、自分と同じ年(38歳)の父・永田忠雄(チュウさん)と出会う事になる。

過去にタイムスリップする物語は古今東西に多くあり、タイムスリップで有名な映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、過去を変えれば未来を変える事が出来たが、小説「流星ワゴン」では戻った過去でどれだけ努力しても未来は変わらないのが特徴である。

では、永田一雄(カズ)は、どうして過去に戻るのか。それは、永田一雄(カズ)の後悔を払拭するためである。

■未来は変える方法
私は原作小説「流星ワゴン」を読んで、アルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」を思い出した。「アドラー心理学」は「癒しの心理学」とか「勇気付けの心理学」などと呼ばれている心理学である。

アドラー心理学は、トラウマを否定し、人間は原因(過去)によって行動するのではなく、目的(未来)ために行動する、定義している。

誰も過去を変えることが出来ないし、子供や妻といえど、他人を変えることも出来ない。人間が変えられるのは、自分と未来だけである。

過去は変えられないが、未来を変えることは簡単である。未来を変える方法は、自分が変わる事である。自分が変われば、現在が変わり、現在が変われば、未来が変わる。過去は変えられないが、勇気を持てば、未来は自分の手で変えられる。

永田一雄(カズ)は過去を変えることができなかったが、オデッセイ(流星ワゴン)に乗って過去をやり直すことにより、自分の後悔を消すことが出来た。それはつまり、永田一雄(カズ)が変わったことに他ならない。

だから、橋本義明が運転するオデッセイ(流星ワゴン)が現れなくても、未来を変えようと思えば、誰でも未来を変える事は出来るのである。

■流星ワゴン-妻・永田美代子の感想
妻・永田美代子はセックス依存症で、テレホンクラブで知り合った男性と肉欲に溺れていた。肉体関係を持った男性の数は数え切れないという。

妻・永田美代子の部分は急に官能小説になるため、原作小説「流星ワゴン」を読んでいる時は、どうして妻・永田美代子をセックス依存症というキャラクターにしたのだろうかと不思議に思った。

しかし、原作小説「流星ワゴン」を読み終えてみると、妻・永田美代子がセックス依存症という設定に、何となく納得した。

そもそも、父親と子供の関係は、母親と子供の関係とは絶対的に違うところがある。

母親は子供とへその緒で繋がっているので、母親は我が子を自覚する事が出来る。

しかし、父親は子供が必ず自分の子供であるという証明が出来ず、自分の子供だと信じるほかに術はない。

父親は血の繋がりという不確定な要素の上に成り立っており、父親は父親という役割によって父親になるのである(世間では、それを「ATM」と呼び、年収の高い父親を「高性能なATM]と呼ぶらしい)。

だから、妻・永田美代子がセックス依存症でテレホンクラブで知り合った数え切れないほどの男性と肉欲に溺れているという設定は、戸籍上の父親と生物学上の父親が必ずしも一致しないという父親の性(さが)を表しているのだと思う。

■流星ワゴン-息子・永田広樹の感想
息子・永田広樹が受験を希望したのは、両親の方針ではなく、息子・永田広樹本人の希望だった。

息子・永田広樹は受験のために猛勉強を開始し、1月期・2学期は成績が上がったが、頭のいい受験組が本格的に勉強を開始すると、息子・永田広樹は成績が下がり、塾で一番下のクラスにまで落ちてしまった。

結局、息子・永田広樹は全ての中学受験に失敗し、地元の二中へと進学するが、受験勉強のために友達の誘いを断り続けていたため、イジメの標的となった。そして、息子・永田広樹は不登校となり、家庭内暴力を振うようになった。

何かを得るためには、何かを失うこともある。それが取り返しの付くお金なら良いが、取り返しの付かない友達や家族であってはいけないように思えた。

永田一雄(カズ)は、やり直しの世界で息子・永田広樹に受験を止めさせようとしたり、引っ越したりしようとしたが、もっと話し合って、友達の大切さなどを教えた方が良かったのではないかと思った。家族や友達の値段は、プライスレスである。

■橋本親子の感想
オデッセイ(流星ワゴン)を運転する橋本義明と息子・橋本健太は本当の親子では無く、息子・橋本健太は妻の連れ子だった。生前はほとんど口を利いたことが無く、親子のように仲良くなったのは、死んでからだった。

橋本義明は自動車事故で8歳の息子・橋本健太を死なせた事に後悔し、息子・橋本健太は意地悪で橋本義明を無視し続け、運転免許を取らせた事を後悔していたようである。

息子・橋本健太が意地悪で、父・橋本義明に「運転免許を取ってドライブに連れて行って」と言わなければ、事故を起こして死ぬ事はなかった。

そういう事故を起こした経緯を知ると、オデッセイ(流星ワゴン)に乗る橋本義明と息子・橋本健太の仲の良さが不思議だった。橋本親子は、どうしてこんなに仲が良いのだろうかと疑問に思った。

■流星ワゴン-朋輩(ほうばい)
重松清の小説「流星ワゴン」に登場する朋輩(ほうばい)とは、永田忠雄(チュウさん)の住む地方の方言で、五分と五分で付き合う仲間を意味する。

人と人との付き合いには、親と子、上司と部下、先輩と後輩などのように関係性があり、なかなか五分と五分の朋輩として付き合う事は出来ない。主婦同士の付き合いでも、夫の地位などによって優劣を競う。

ちょっとした優越で、優越感を味わうことをマウンティングと言い、何かにつけて優越感を味わいたがるマウンティング女子が流行しているらしい。マウンティングは朋輩と正反対の行為だと思う。だから、重松清の小説「流星ワゴン」には女性がほとんど登場しないのだろうか。

さて、過去に戻った永田一雄(カズ)は、親子という垣根を越え、朋輩として同い年父・永田忠雄(チュウさん)接したからこそ、本音を話すことができ、後悔を無くすことが出来たのだと思う。

橋本親子も交通事故で死んで、親子という垣根が無くなったからこそ、友達のように仲良くなれたのかもしれない。

そう考えると、永田一雄(カズ)が夫と妻という垣根を越えて、妻・永田美代子を女性として扱っていれば、妻・永田美代子がテレホンクラブに走る事も無かったのではないだろうか。

■流星ワゴン-御車代
父・永田忠雄(チュウさん)は、初めはオデッセイ(流星ワゴン)に乗っていなかったが、途中からオデッセイ(流星ワゴン)に乗る事になった。

父・永田忠雄(チュウさん)がオデッセイ(流星ワゴン)に乗る事になった詳しい経緯は分らないが、永田忠雄(チュウさん)も強い後悔を抱いたのだろう。

さて、私は重松清の小説「流星ワゴン」を読んでいて疑問に思った点がある。それは、どうして癌で入院中の父・永田忠雄(チュウさん)が見舞いに来た息子・永田一雄(カズ)に御車代5万円を渡していたのだろうか、という点である。

しかし、重松清の小説「流星ワゴン」を読み終えて、私は確信した。父・永田忠雄(チュウさん)は息子・永田一雄(カズ)をオデッセイ(流星ワゴン)に乗るまで生きさせるために、御車代5万円を渡していたに違いない。

永田一雄(カズ)は人生の分岐点に戻って人生をやり直しても過去を変える事は出来なかったが、橋本健太が1つだけ現実の世界にプレゼントを残してくれた。それは「黒髭危機一髪」と記念写真だった。

重松清の小説「流星ワゴン」の中では描かれていないが、永田一雄(カズ)がオデッセイ(流星ワゴン)を下りた後も父・永田忠雄(チュウさん)はオデッセイ(流星ワゴン)に乗って後悔を払拭し、同じように橋本健太からプレゼントを貰ったのだろう。

そのプレゼントが何かは分らないが、癌で入院中の父・永田忠雄(チュウさん)は、プレゼントを見つけて思い出したのではないか。永田一雄(カズ)が家庭崩壊やリストラで苦しんでおり、死んでも良いと考えていたときに橋本義明が運転するオデッセイ(流星ワゴン)に乗る事を。

だから、父・永田忠雄(チュウさん)は、永田一雄(カズ)がオデッセイ(流星ワゴン)に乗るまで生きさせるため、永田一雄(カズ)に御車代を渡していたのだと思った。

御車代を渡していたことについて、父・永田忠雄が文庫版P286で「カズがクビになったことを、わしは知ってたんじゃないか?」「初めから生活費の足しにせえと思って渡しとったんじゃないかのう」という指摘しているが、永田一雄(カズ)は「知らなかったと思うよ」と否定している。

しかし、小説「流星ワゴン」のテーマに「親の心子知らず」という要素があるので、やはり、私は、永田一雄(カズ)が最低で最悪の現実を送っていることを知ったので、父・永田忠雄(チュウさん)は永田一雄(カズ)に御車代を渡していたのだと思う。

■流星ワゴン-結末の感想
小説「流星ワゴン」の結末は、少し掴み所の無い結末だった。

過去を変えられなかった永田一雄(カズ)は、過去の世界で妻・永田美代子と息子・永田広樹に「必ず覚えておいて欲しい」と言って未来を変える希望を託したが、現実世界の妻・永田美代子と息子・永田広樹は何も覚えておらず、最低で最悪の現実は何一つ変わっていなかった。

しかし、妻・永田美代子と息子・永田広樹は「何となく以前にもあったような」という漢学が残っており、妻・永田美代子は朝帰りを止めるようになった。息子・永田広樹も夜12時には寝て、家族揃って朝食を一緒に食べるようになったという結末だった。

息子・永田広樹は不登校のままだし、永田一雄(カズ)も再就職の書類審査が通っただけで、最低で最悪の現実には変わりないが、少し未来に希望が見えた、という結末である。

この結末をハッピーエンドと受け取るか、バッドエンドと受け取るかは難しい所であるが、私は小説「流星ワゴン」の結末をハッピーエンドと受け取った。

最低で最悪の現実に戻った永田一雄(カズ)は、息子・永田広樹と黒髭危機一髪をしたとき、「お父さんが決めたルールだ。勝ち負けなんて自分で決めちゃえばいいんだよ」と言った。

私はこの台詞を聞いて、永田一雄(カズ)はもう後悔するような人生を送らないだろうと思った。

最低で最悪の現実は変わらなかったけれど、永田一雄(カズ)が大きく成長したので、明るい未来が待っていると思えた。だから、小説「流星ワゴン」の結末はハッピーエンドなのだと思う。

■原作小説「流星ワゴン」の感想
小説「流星ワゴン」は感動できるストリーだった。色々な要素が詰まっており、感想は書きにくい小説だが、小説としては面白かった。

小説「流星ワゴン」は、性別や年齢、子供の状況などにより、感想が変わってくる内容だと思う。だから、また年を取ったら、読み直してみたいと思った。未来の自分が小説「流星ワゴン」を読んで、どのように感じるのか、楽しみである。

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コメント欄

よくわかり面白かった!
本買って読みます。

  • 投稿者-
  • せいりゃん

分かり易い解説をありがとうございました!やっと思い出しました。ドラマでどこまで描けるのか楽しみです。

  • 投稿者-
  • そまみ

 「勝ち負けなんて自分で決めればいいんだ」という言葉、大事にします。
 このサイトに来てよかったです。
  

  • 投稿者-
  • 読ませていただきました

ごめんなさい、突っ込んじゃいけないかもしれませんが
主人公は永田和雄(かずお)ですよね?
(ゆう)となってるのは間違いですよね?
訂正さかほうがいいと思います

  • 投稿者-
  • 匿名

■匿名さんへ
ご指摘ありがとうございます。なぜか「ユウ」になっていたので、「カズ」へ訂正しました。

  • 投稿者-
  • 管理人

本買う買わない迷ってました 解りやすいご説明ありがとうございました

  • 投稿者-
  • 豚野郎

文のコピーカットペーストをされたのかと思いますが、文のつながりが変なところがあります。あとカズがガスになってたり、誤字や変換ミスがあるので校正なさった方が良いと思います。せっかく良い文を書かれているのにと気になってしまったので...すいません...。

私はまだ流星ワゴンの小説をきちんと読めていないのですが、粗筋だけ読むつもりが全て読んでしまいました。
なるほどと思う解釈や雑学的な見解があって、面白くて勉強にもなりました。特にマウンティングと朋輩については、ドラマを観ていて私も同じことを思っていたので、とても共感しました。過去をプラスの方向に変えられるわけでもないのに何故タイムスリップするのか...それは無意味ではなく、未来の道や考え方を変えていけるということに気づくというとても大きな意味があったのですね。感慨深いです。
先述の通り、ドラマを観ているのですが、結構原作に忠実なところと、アレンジしてありますね。
私は重松清さんの本はあまり読まないのですが、この本はとても読みたいです。ありがとうございました!!

  • 投稿者-
  • Yaich

■Yaichさんへ
誤字のご指摘ありがとうございます。誤字や読みにくい部分を訂正しました。

  • 投稿者-
  • 管理人

美代子の行動心理がなんか引っかかり、このサイトにきました。
美代子はカズの事は生理的に嫌いだから、
本当の夫婦にはなれないんでしょうか?

  • 投稿者-
  • 美代子の気持ちを知りたい

■美代子の気持ちを知りたいさんへ
原作を読む限りでは、妻・永田美代子はセックス依存症というたけで、夫・永田一雄の事が嫌いという訳ではありません。夫・永田一雄との夜の営みもあります。原作の永田美代子はセックス依存症なので、体が他の男を求めてしまう、という解釈になります。

ドラマの方も、第4話までを観る限りでは、妻・永田美代子はギャンブル依存症というだけで、夫・永田一雄を嫌っているというよりも、借金をしている後ろめたさから、夫・永田一雄を避けているという印象を受けました。

  • 投稿者-
  • 管理人

回答をありがとうございました。
原作はセックス依存性の美代子ですが、ドラマでは置き換えて?
ギャンブル依存性になっていますね。先週回のドラマでは、美代子がカズと握った手を
バイキンを全てとるというか、むしり取るくらいに手をガシガシ洗っていて
あれは妙に切なくなってしまいました。
依存性になってしまうには、何か原因があると思いますが、二人はやはり
本当の夫婦になれなかったのかなとネガティブに想像してしまう自分が美代子と重なり
何とかならないものか?と思う今日です。
明日もドラマを観ます

  • 投稿者-
  • 美代子の気持ちを知りたい

好きとか嫌いとか単純な事では割り切れない気持ちが表れてて
とても良い作品でした。

  • 投稿者-
  • 大嫌い

いつも的確でわかりやすい解説をありがとうございます☆

  • 投稿者-
  • yurimama

確かに
ドラマは出来が悪い 脚本が酷い渹 小説を台なしにしている
自分の人生は自分で 作る

  • 投稿者-
  • 三毛猫

とても、わかりやすかったです。ありがとうございます。ドラマからきましたが、小説も読んでみようと思いました。

  • 投稿者-
  • 匿名

原作を読んでいましたが、ドラマはまた違った楽しみ方で拝見してます。配役が特にいい。

  • 投稿者-
  • ミスターたか

私はカズと忠さんとの子供の頃からの確執が緩和された処が視点の気がします。其々の見解は有りますが、解らない処で、知らない力が動いてる、家族て本当は有難いと想えるドラマだと想います。身に浸みる想いでした。

  • 投稿者-
  • たかし

ドラマ流星ワゴン、小説流星ワゴン、どちらも感動的でした。
ドラマの最終回がとても楽しみです。
西島秀俊がこんな演技の仕方をするとは驚きました。
他の作品とは別人ですね。

出来ればドラマの方はもう少しハッピーエンド〜!
的に終わって欲しいです。
家族全員で見ています(^^)

  • 投稿者-
  • ハイジ

小説は読んでいませんでしたが このサイトで何となく理解しました。
ドラマを見ていて自分とダブらせて見ていました。
自分も父親が嫌いで嫌いというか苦手でドラマの様に父は厳しい人で いつも自分には何をやつているんだお前は!
っと厳しい言葉ばかりで何かをして認めてもらったことなどなかったです。
自分もドラマのように父親の会社をつぎ 今も経営をしております。
何で父親は俺には こんなことをするのかな? なんで父親は俺にはこんな態度ばかりするのかな?
本当に嫌でした。なりふり構わず仕事ばかりをしていた父親 贅沢な生活はさせてもらっていたけど
こんな父親にだけはなりたくないと結婚をしました。父親は子供の自分になど興味が無いのかと思うくらい
仕事ばかりしていました。自分は家庭的で家族を大切にして嫁や子供たちを一番にと結婚をしたつもりが
どこかで狂いだし離婚をしてしまいました。ドラマを見ていて本当に自分とかぶりました。
家族のため嫁のためとしていた事が自分のエゴで 何も理解していかったな・・・
っと思わされました。結局は子供も嫁も俺はお金を運ぶだけの人になってました。
自分も橋本さんのワゴンに乗せてもらえるなら・・・
何処に連れて行ってくれるのかな? 乗ってみたいです。
すみません 長々とありがとうございました。

  • 投稿者-
  • あつし

アドラ-心理学
本屋でよんだが ちんぷんかんぷんです。

  • 投稿者-
  • 鈴木宏昌

ドラマ観ました。原作も読んでみようと思っています。なるほど、性別や年齢によっても観ていての感じ方受け止め方も人それぞれですね。本音で語りあって気付いた親子の絆、そして一雄の成長した心。例え過去は変えられなかったとしても、この先の未来では絶対に後悔はしないぞ、という信念と自信が今の自分にとってもとても印象的でした。

  • 投稿者-
  • へろへろ

美代子との部分が強烈に印象に残りました。

30代後半の夫婦の愛、背徳の部分が丁寧によく描かれていて、ものすごく良かったです。
性癖の部分の話なのでわからない方にはわからないのかも知れませんが、
それらをひっくるめて、受け入れようとした主人公の気持ちの移り変わりの描写は圧巻。
感動しながら一気に読みました。
ドラマではセックス依存症がギャンブル依存症になってしまっていますね、
原作者が本当に表現したかったこととは少し違ってしまっている気がしますが、民放ドラマではこの辺が限界だったのかな、
それでも、主人公が相手を許し歩み寄って愛する事を始める、大事なものを大事に出来るようになっていくドラマは伝わったので、原作が1番良かったですが、ドラマも見応えありました。

  • 投稿者-
  • てる