Nのために-第9話のあらすじとネタバレ

小西真奈美の奪還作戦を始める湊かなえドラマ「Nのために」の第9話「最終章-前編-今夜事件の幕が開く」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。

Nのために-第8話のあらすじとネタバレは「Nのために-第8話のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。

原作「Nのために」のあらすじとネタバレは「原作小説『Nのために』のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。

■Nのために-第9話のあらすじとネタバレ
2014年(現在)、姿を消した高野夏恵(原日出子)は、高野茂(三浦友和)に1通の手紙を残していた。その手紙は、料亭「さざなみ」の火事の犯人を告白する内容だった。

あの日、高野夏恵(原日出子)は、まだ成瀬周平(モロ師岡)と成瀬慎司(窪田正孝)が中に居ると聞いて、燃えさかる料亭「さざなみ」の中に飛び込み、料亭の中で座り込んでいる成瀬周平(モロ師岡)を見つけた。

高野夏恵(原日出子)は成瀬周平(モロ師岡)を助けようとしたが、成瀬周平(モロ師岡)は「なんで助けに来たんだ。死なせてくれよ。店を売っても金にはならんのよ。俺が氏にさえすれば、生命保険で慎司(窪田正孝)を大学へ行かせてやれる」と泣いた。

側にはライターのオイルの缶が落ちており、高野夏恵(原日出子)は成瀬周平(モロ師岡)が火を付けたことに気づいた。

高野夏恵(原日出子)は成瀬周平(モロ師岡)が泥沼で藻掻いているのが見ていられず、成瀬周平(モロ師岡)に疑いが掛からないように、証拠品であるオイルの缶から指紋を拭き取り、炎の中に投げ捨てたのである。

高野夏恵(原日出子)は警察官の妻で有りながら、犯人隠避や証拠隠滅の罪を犯したのだ。

高野夏恵(原日出子)は、自分の罪で高野茂(三浦友和)が警察官としての職を失う事に苦しみ、隠しておくことしか出来なかったが、高野茂(三浦友和)が定年迎えたので、時効を迎える前に全てを告白するために手紙を書いたのだという。

手紙を読み火事の真犯人を知った高野茂(三浦友和)は、成瀬慎司(窪田正孝)の元を訪れ、手紙を渡し、「書いてあることが、本当の事か確かめて欲しい」と頼んだ。

手紙を読んだ成瀬慎司(窪田正孝)が「書いてあることは本当やと思う」と答えると、高野茂(三浦友和)は「お前を疑って、優しくしてやれなくて済まなかった」と謝罪した。

そして、高野茂(三浦友和)は「何であの時、あそこに居って火事を見ていた?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「引っ越しの前の日やから、要らない物を捨てに言ってた」と教えた。

あの日、成瀬慎司(窪田正孝)はライターのオイルを海に捨てに行き、戻ると料亭「さざなみ」は既に燃えていたのだ。

成瀬慎司(窪田正孝)は「それから親父は俺と目を合わせなくなった。うすうす分ってたけど、最後まで聞けなかった。俺が疑われたし、それでええと思ってた。夏恵さん(原日出子)の事はすまんことをした」と謝罪した。

高野茂(三浦友和)は「希美ちゃん(榮倉奈々)、お前がやった思って、お前を庇ってたんやな。希美ちゃん、あのとき、車の中で何を言ったんだ?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「『成瀬君なら、どんなことだって出来る』って。俺が暗い方を向かないように、そういう言うてくれた。杉下は俺を守ってくれた。スカイローズガーデンの事件後、また会わないようになって、杉下がどんな気持ちで居ったんか、ようやく分った」と答えた。

高野茂(三浦友和)が「10年前、それぞれに大事な人が居ったんやってな」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「俺は杉下(榮倉奈々)だった」と答えた。

一方、西崎真人(小出恵介)は居酒屋で安藤望(賀来賢人)と会っていた。

安藤望(賀来賢人)が「なんで自分がやったなんて言ったの?」と尋ねると、西崎真人(小出恵介)は「まだ言ってるのか?旦那を殺したのは俺だよ。まかさ、殺すことになるとは思わなかった。安藤のおかげで、償いは終わった。マイナスだった俺がゼロになった。これからはプラスでいくさ」と答えた。

西崎真人(小出恵介)は「本題に入ろう。杉下(榮倉奈々)の事だ」と告げると、安藤望(賀来賢人)は「会ったのか?俺も会った。あいつ、別人みたいに元気が無くなってた。大丈夫かな」と尋ねた。

西崎真人(小出恵介)は「今にも崩れ落ちそうな吊り橋の向こうに杉下(榮倉奈々)が居たとしよう。杉下が吊り橋の向こうで『助けて』と言ったら、君はどうする?君は吊り橋を渡るかい?橋が崩れ落ちるかも知れない。今までの生活には戻れないかも知れない」と尋ねると、安藤望(賀来賢人)は「杉下は簡単に助けて何て言わない」と答えた。

西崎真人(小出恵介)が「言ったとしたら?」と尋ねると、安藤望(賀来賢人)は「何だってするさ。何の話?杉下に何があった?」と答えた。

西崎真人(小出恵介)は「大した話じゃ無い。ただ、あの日が無ければ、杉下(榮倉奈々)は幸せになってたんじゃないかと思うと、胸が痛む」と答えると、安藤望(賀来賢人)は「これからさ。西崎さんも、杉下も、俺も」と答えた。

その後、野バラ荘へ戻った西崎真人(小出恵介)は、成瀬慎司(窪田正孝)に電話し、「もう1度、杉下(榮倉奈々)を助ける気は無いか?杉下(榮倉奈々)は誰の助けも必要にしていない。あるいは成瀬君ならと思っているかも知れない」と告げた。

成瀬慎司(窪田正孝)が「相変わらず回りくどいですね」と呆れると、西崎真人(小出恵介)は今の杉下希美(榮倉奈々)の状況を教えた。

翌朝、杉下希美(榮倉奈々)の部屋に成瀬慎司(窪田正孝)が尋ねてきた。

杉下希美(榮倉奈々)が「なんで成瀬君がここに居るん?」と驚くと、成瀬慎司(窪田正孝)は「西崎さん(小出恵介)に教えて貰った。刑務所に何度か差し入れていたから。島に帰ってたんだ。話さん?」と言い、外に誘った。

杉下希美(榮倉奈々)は歩きながら「10年ぶりやね。島はどうだった?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「変わらんよ。『さざさみ』の放火事件も解決しそうだ。みんな俺を疑ってたから、杉下が庇ってくれて助かった」と答えた。

杉下希美(榮倉奈々)が「どういうこと?誰がやったの?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「もうこの世には居らん人や。恨み言を言いたくても言いようが無いけんな」と答えた。

杉下希美(榮倉奈々)が「成瀬君やないよね」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「ないよ」と答えた。

杉下希美(榮倉奈々)が「違うよね。私、とっさに嘘を付いてしまったんよ。ギリギリの所に居って、自分じゃどうにもならんで、辛かった。あの火を見てたら、父親も母親もあの女も、全部消えていったんよ。自分を縛る物は何も無い。そう思えて上を向けた。大げさかもしれんけど、成瀬君が火で私を救ってくれたと思ってた。ごめんなさい。成瀬君の大事な家が燃えてたのに、私、何を考えてたんだろう」と話した。

成瀬慎司(窪田正孝)が「それで、上には行けた?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「欲しい物はそんなに無い。帰る家があって、食べ物があって、それを誰にも取られんなら、それでええんよ。どん底に居る気がして、そこに這い上がれる光が、うんと上から見えたんよね。ずっと手が届かんほど上に」と話した。

杉下希美(榮倉奈々)が「成瀬君はどうしとった?」と尋ねると、成瀬慎司(窪田正孝)は「神楽坂のフレンチで働いてる。春には辞めて島に帰ろうと思ってる。島にオープンする店に誘われた。地に足の付いたところで、人の思い出に残る料理を作れないかと思って。一緒に帰らないか?ただ、一緒に居らん?」と言い、自分の首に巻いていたマフラーを杉下希美(榮倉奈々)の首に巻いた。

Nのために-第9話のあらすじとネタバレの後半」へ続く。

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