Nのために-最終回あらすじと犯人ネタバレ後編

小西真奈美を殺した犯人が判明するTBSの湊かなえドラマ「Nのために」の最終回(第10話)「明かされる事件の真実…N達の未来」のあらすじと結末ネタバレの結末ネタバレ編です。

このページは「Nのために-最終回のあらすじと結末ネタバレ」からの続きです。

■Nのために-最終回あらすじと結末ネタバレ後編
さて、安藤望(賀来賢人)は屋上のラウンジで杉下希美(榮倉奈々)からの電話を待っていたが、掛かった来なかったので、野口家へやってくる。

すると、自分が掛けた玄関ドアチェーンが外れていたにで、安藤望(賀来賢人)は動揺しながらも、玄関のインターフォンを押した。

杉下希美(榮倉奈々)は「お願い。今は入らないで」と頼んだが、異変に気づいた安藤望(賀来賢人)は、杉下希美(榮倉奈々)の制止を押し切ってリビングへと入り、野口貴弘(徳井義実)と野口奈央子(小西真奈美)が死んで居るのを見て「俺のせいだ」とつぶやいた。

それを聞いた杉下希美(榮倉奈々)は、成瀬慎司(窪田正孝)に「外からドアチェーンが掛かってたこと、警察には言わないで」と頼んだ。

杉下希美(榮倉奈々)がずっと安藤望(賀来賢人)の事を見ていたので、成瀬慎司(窪田正孝)は杉下希美(榮倉奈々)の手を握ると、杉下希美(榮倉奈々)は手を放してリビングを後にしてしまったのであった。

あの日、伝えられなかった思い、すれ違った思いに答えを出そうとは思わない。けれど。10年という歳月が答えを導き出そうとしていた。それぞれが心の底に閉じ込めて、誰にも知られないで終わるはずだった、その答えを。

2014年(現在)、成瀬慎司(窪田正孝)は「島にオープンする店に誘われた。一緒に帰らん?ただ一緒に居よう」と誘うと、杉下希美(榮倉奈々)は「もしかして、病気のこと、西崎さん(小出恵介)に聞いた?」と尋ねた。

成瀬慎司(窪田正孝)は「島には帰りたくないんか?親にも世話になりたくない?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「もう何年も会ってないし」と答えた。

成瀬慎司(窪田正孝)は「今でも島に居るん?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「母親と弟は高松に居る。お母さん、ずいぶん前に再婚したんよ」と答えた。

杉下希美(榮倉奈々)は「成瀬君、自分の野望を覚えてる?『結婚した相手より後に死ぬ』もし、一緒になってたら、私が成瀬君の野望を叶えられてたね」と話すと、成瀬慎司(窪田正孝)は「まだ分らんやろ。そのうち画期的な治療法が発見されて、杉下の方が長生きするかもしれん」と答えた。

そして、成瀬慎司(窪田正孝)が「杉下の人生や。生きたいように生きたらええ。でも、待っとるよ」と告げると、杉下希美(榮倉奈々)は「甘えられん」と答えたが、成瀬慎司(窪田正孝)は「待っとる」と告げた。

一方、高野茂(三浦友和)は高野夏恵(原日出子)が見つかり、高野夏恵(原日出子)に「夏ちゃん。どうする?このまま2人で黙っておこうか。肝心の周平さん(モロ師岡)は亡くなっているし」と尋ねた。

高野夏恵(原日出子)が手話で「貴方はどう思ってるの?」と尋ねると、高野茂(三浦友和)は「俺は夏ちゃん(原日出子)と仲良く暮らしていきたい」と答えた。

高野夏恵(原日出子)が手話で「ごめんなさい」と謝ると、高野茂(三浦友和)は「やってしまったことは取り戻せん。どう償うかは、周りが決めてくれる」と答えた。

高野夏恵(原日出子)が手話で「貴方に嘘を付いた」と謝ると、高野茂(三浦友和)は「長い間、人に言えん事を抱えて、心細かっただろ」と答えた。

それを聞いた高野夏恵(原日出子)は感極まって何かを喋ろうとしたが、声は出なかった。

高野茂(三浦友和)は「安心しい。離れんよ」と言って高野夏恵(原日出子)を抱くと、高野夏恵(原日出子)は嗚咽を漏らして泣いた。

ある日、高野茂(三浦友和)は杉下希美(榮倉奈々)の元を訪れた。

杉下希美(榮倉奈々)が「『さざなみ』のこと、成瀬君から聞きました」と告げると、高野茂(三浦友和)は「2人には申し訳なかった。今までのお詫びにはならんけど、これ」と言い、母・杉下早苗(山本未來)の住所を書いたメモを渡した。

杉下希美(榮倉奈々)は「今更ええんです。親を捨てて出てきましたから」と答えると、高野茂(三浦友和)は「僕が親なら、どうしてるか知りたいよ」と告げた。

杉下希美(榮倉奈々)が「もうええんです。でも、ありがとうございます。弟に子供が生まれたので、会いに行こうと思います」と答えると、高野茂(三浦友和)は「希美ちゃん、自分のために生きていいんよ」と告げた。

翌日、高野茂(三浦友和)は安藤望(賀来賢人)の元を訪れ、「私が長年、知りたいと思っていたことは、ようやく分りました。でも、安藤さんが知りたいと思っている事は、半端になっています。みんな、安藤さんには何にも話さんのですね。仕事柄、人が何かを隠すのは、やましいことがあるからやと思ってました。独りよがりやと思わんこともないですが、誰かを守る為に無心に嘘を付く人も居るんですね」と告げた。

それを聞いた安藤望(賀来賢人)は成瀬慎司(窪田正孝)の元を訪れ、「10年経って今更だけど、一度会っておこうと思って」と告げると、成瀬慎司(窪田正孝)は「話せることは何もありません」と答えた。

安藤望(賀来賢人)が「君から何も聞けなかったら、もう事件のことは吹っ切ろうと思ってた。時間を取らせて悪かった」と言い、立ち去ろうとすると、成瀬慎司(窪田正孝)は「あの日、杉下(榮倉奈々)が考えてたのは、安藤さんの事だと思いますよ。あなたを守ろうとしていました」と告げた。

それを聞いた安藤望(賀来賢人)が「杉下はいつも、心の中で誰かを支えにしていたよ。それは君だろ」と話すと、成瀬慎司(窪田正孝)は「島を出るのにお互いの支えが必要だったんです。あれから10年も経つんですね。あっという間だった。杉下の側に、貴方が居てくれて良かった」と答えた。

それを聞いた安藤望(賀来賢人)は「会いに来て良かった」と言い、笑った。

ある日、杉下希美(榮倉奈々)は高松を訪れ、母・杉下早苗(山本未來)と再会し、病気で死ぬ事を告げ、「怖いんよ」と言って泣くと、母・杉下早苗(山本未來)は「全部、話してみなさい。大丈夫」と言い、杉下希美(榮倉奈々)を抱いた。

ある日、杉下希美(榮倉奈々)は、成瀬慎司(窪田正孝)からの郵便でフェリーのチケットを受け取った。チケットの裏には「9月3日オープンしました。N」と書いてあった。

島に帰ることを決意した杉下希美(榮倉奈々)は安藤望(賀来賢人)に電話し、「やっぱり貰えない。実家の近くに引っ越すことにした。狭いところが嫌で出てきたのにね」と謝ると、安藤望(賀来賢人)は「そっか。意外だな」と言い、婚約指輪の箱を閉じた。

杉下希美(榮倉奈々)が「安藤は広い世界が見られた?」と尋ねると、安藤望(賀来賢人)は「まだまだ、これからだよ」と答えた。

杉下希美(榮倉奈々)が「思った通りに生きてる?こうなりたいと思った通りに生きてる?」と尋ねると、安藤望(賀来賢人)は「生きてる。完璧じゃ無いけど悪くない」と答えた。

安藤望(賀来賢人)が「杉下は?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「私もこれからかな」と答えた。

安藤望(賀来賢人)が「前を向いて生きろよ。そっちの方が杉下らしいから」と告げると、杉下希美(榮倉奈々)は「安藤もね。誰にも邪魔されないで、行きたい場所に行って欲しい。元気でね」と答えた。

私に人生を暮れた大切な人達、ありがとう。

杉下希美(榮倉奈々)はフェリーに乗って故郷・青景島に帰ると、成瀬慎司(窪田正孝)がお店の準備をしていた。

杉下希美(榮倉奈々)が「来たよ」と声を掛けると、成瀬慎司(窪田正孝)は「これから仕入れに行くけど、乗る?」と尋ねた。杉下希美(榮倉奈々)は笑顔で答えた。

成瀬慎司(窪田正孝)が「何を食べたい?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「美味しいもの」と答えた。

すると、成瀬慎司(窪田正孝)は杉下希美(榮倉奈々)を手を握り、そして杉下希美(榮倉奈々)を抱きしめたのであった。

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コメント欄

 納得できる解釈をいつもありがとうございます。一人一人の人柄・性格、それに情景描写などを深く考察しておられ、根拠と理由付けをもって読み手にわかりやすく説明されていて、本当に感心して読ませていただいています。
 ただ一つだけ納得いかないところがあります。それは、事件当日、警察や鑑識が4803号室に入ってきて、のぞみと成瀬が血塗られた手で握り合う場面の希美の行動です。管理人さんは、「のぞみが手を離してリビングを後にした。」と書いておられますが、私には、のぞみの右手方向から近づく刑事に、ふたり(成瀬とのぞみ)が親密な?関係と悟られないように成瀬の方から手を離したように見えました。「希美が手を離して、リビングをあとにした。」では、希美の気持ちが成瀬に対して薄いように感じられます。あのときの希美の気持ちは、安藤にも成瀬にもあるように感じました。

  • 投稿者-
  • yoshiko53歳

■yoshiko53歳さんへ
ご指摘ありがとうございます。ドラマ「Nのために」はあらすじを書くのが難しい作品なので、色々とあらすじに書き切れていない点があることを反省しております。

ご指摘の点ですが、その後、事件から10年後に成瀬慎司(窪田正孝)と安藤望(賀来賢人)が再会するシーンがあり、成瀬慎司(窪田正孝)は安藤望(賀来賢人)に「あの日(事件のあった日)、杉下(榮倉奈々)が考えてたのは、安藤さんの事だと思いますよ。あなたを守ろうとしていました」と告げています。

ドラマの解釈としてはyoshiko53歳さんの解釈であっていると思うのですが、あらすじとして書く場合は10年後の成瀬慎司(窪田正孝)の心境が分りやすいように、成瀬慎司(窪田正孝)の視点から「杉下希美(榮倉奈々)から手を放した」という表現にしています。

  • 投稿者-
  • 管理人