映画「永遠のゼロ」のあらすじとネタバレ
岡田准一が主演する映画「永遠のゼロ」のあらすじと結末のネタバレを含んだ感想文のあらすじとネタバレ編です。
このページには、映画「永遠のゼロ」のあらすじとネタバレが含まれています。映画「永遠のゼロ」のあらすじや結末のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。
■永遠のゼロ-祖父の存在
2004年、司法浪人中の佐伯健太郎(三浦春馬)は、祖母・松乃(井上真央)の葬式で、祖母・松乃(井上真央)が再婚していたことを知る。
母・清子(風吹ジュン)は祖母・松乃(井上真央)の前夫との間に生まれた子供で、佐伯健太郎(三浦春馬)が慕っていた祖父・賢一郎(夏八木勲)は本当の祖父ではなかったのだ。
佐伯健太郎(三浦春馬)は始めて聞かされた事実にショックを受けながらも、フリーライターをしていた姉・佐伯慶子(吹石一恵)に誘われ、本当の祖父を取材することになる。
佐伯健太郎(三浦春馬)は、「内緒でその人のことを調べるのが嫌で」と言い、祖父・賢一郎(夏八木勲)に、本当の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の事を調べる事を報告すると、祖父・賢一郎(夏八木勲)は「是非、調べて欲しい。お前達のために」と頼んだ。
■永遠のゼロ-宮部久蔵(岡田准一)は臆病者
本当の祖父・宮部久蔵(岡田准一)は、祖母・松乃(井上真央)と結婚した4年後に特効で死んだが、遺書も残しておらず、詳しい事は何も分らなかった。
佐伯健太郎(三浦春馬)らは、戦友会を通じて戦友と連絡を取り、戦友から祖父・宮部久蔵(岡田准一)の話を聞くが、戦友は皆、口を揃えて「宮部久蔵(岡田准一)は臆病者」「帝国海軍の恥さらし」「空を逃げ回っていた」と語った。
■永遠のゼロ-本当の宮部久蔵(岡田准一)
悪い話しか聞けないため、佐伯健太郎(三浦春馬)は取材を中止する事にしたが、最後に取材した入院中の老人・井崎(橋爪功)は「宮部久蔵(岡田准一)は凄腕のパイロットだった」と言い、宮部久蔵(岡田准一)について話してくれた。
宮部久蔵(岡田准一)は真珠湾攻撃の後、1度だけ、自宅に戻る事ができ、生まれたばかりの娘・清子(風吹ジュン)と対面を果たし、1晩だけ自宅に泊まった。
そして、翌日、宮部久蔵(岡田准一)は妻・松乃(井上真央)と別れるとき、妻・松乃(井上真央)に「必ず帰ってきます。例え、腕が無くなっても、足が無くなっても帰ってきます。例え死んでも、僕は戻ってきます。生まれ変わっても、僕は清子(風吹ジュン)の元に戻ってきます」と約束したのだった。
宮部久蔵(岡田准一)は凄腕のパイロットだったが、「自分1人が死んでも国に影響は無いが、自分が死ねば家族が路頭に迷う」と言い、家族の元に返るため、極端に死ぬ事を恐れた。
そして、宮部久蔵(岡田准一)は部下・井崎(橋爪功)にも「お前には、お前が死んで悲しむ家族は居ないのか。家族はお前が死んでも悲しんでくれないのか。どんな苦しいことがあっても、生きる努力をしろ」と言い、死ぬ事を禁じた。
部下・井崎(橋爪功)は被弾して特攻しようとしたことがあったが、宮部久蔵(岡田准一)の言葉を思い出して不時着し、生き延びる努力をしたので、子供を持つことができ、今も生きているのだという。
■永遠のゼロ-特攻に志願
家族のために生きて帰ろうとしていた宮部久蔵(岡田准一)が、どうして特攻で死んだのか。
佐伯健太郎(三浦春馬)は、本当の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の事をもっと知りたくなり、図書館でハワイ作戦の事を調べ、武田産業グループの武田会長(山本學)の元を訪れ、祖父・宮部久蔵(岡田准一)について尋ねる。
武田会長(山本學)は全ての予定をキャンセルして佐伯健太郎(三浦春馬)を会長室へ招くと、宮部久蔵(岡田准一)について話し始めた。
昭和20年、戦局が悪化すると、兵役を免除されていた学生も学徒出陣の名の下に借り出され、当時は学生だった武田も予備仕官として、海軍航空隊の搭乗員となるための訓練を受けた。その時の教官が宮部久蔵(岡田准一)だった。
予備仕官は、いくら訓練しても宮部久蔵(岡田准一)が「可」を与えないため、特攻隊として出撃できず、「宮部久蔵(岡田准一)は戦前でも逃げ回っていて、役立たずだったらしいじゃない」などと陰口を叩いた。
そのようななか、予備仕官の伊藤が急降下訓練に失敗し、地面に激突して死んだ。
その日の夜、上官は予備仕官を集めて「死んだ予備仕官は精神がたるんでいた。貴重な飛行機を潰すとは何事だ。敵とまみえる前に死ぬような奴は、軍人の風上にも置けん不忠者だ」と罵倒した。
すると、宮部久蔵(岡田准一)は上官に「少佐、それは違います。亡くなった伊藤少尉は立派な男でした。軍人の風上にも置けないような人物ではありません」と反論した。
上官は「特務士官の分際で何を言うか」と激怒し、宮部久蔵(岡田准一)を殴り続け、宮部久蔵(岡田准一)はそれに耐え続けた。
予備仕官らは、死んだ伊藤の名誉を守るために、上官に意見する宮部久蔵(岡田准一)を目の当たりにして、宮部久蔵(岡田准一)が卑怯者では無い事に気づき、「宮部久蔵(岡田准一)こそ日本に必要な人物だ」と尊敬するようになった。
その後、予備仕官だった武田は、九州の基地に送られたので、宮部久蔵(岡田准一)と会う事は無かったのだという。
佐伯健太郎(三浦春馬)が「何故、祖父は特攻を?」と尋ねると、武田会長(山本學)は「特攻隊員の苦しみは、出撃した者にしか分らない」と答えた。
■永遠のゼロ-特攻の謎
弁護士として活躍する友達な、特攻隊と自爆テロは同じだと言う。佐伯健太郎(三浦春馬)は「自爆テロと特攻は違うよ」と説明したが、理解してくれない友達に苛立ちを覚え、その場を立ち去った。
佐伯健太郎(三浦春馬)はそのまま帰ろうとしたが、思い直してヤクザの組長・景浦(田中泯)の元を訪れ、宮部久蔵(岡田准一)について尋ねた。
佐伯健太郎(三浦春馬)が以前、話を聞きに来たとき、景浦(田中泯)は佐伯健太郎(三浦春馬)を追い返したが、今回は「少しは、いい顔になったな」と言い、宮部久蔵(岡田准一)について話し始めた。
景浦(新井浩文)は特攻機を護衛する役目を命じられ、鹿屋基地へ移動となり、鹿屋基地で教官をしていた宮部久蔵(岡田准一)と再会したが、宮部久蔵(岡田准一)は別人になっていた。
既に、アメリカの戦闘機の性能は、零戦の性能を上回るようになり、アメリカの戦艦も対空砲火が強化され、航空機への対策が確立していたので、特攻機は敵艦にたどり着くことすら出来なくなっていた。
それでも、宮部久蔵(岡田准一)は次々と教え子を特攻に送り出さなければならず、多くの教え子を死なせており、精神を病んでいた。
そのようななか、追い詰められた日本は古参のパイロットにも特攻を募るようになったが、特攻の護衛をしていた景浦(新井浩文)は特攻機が敵艦にたどり着けていない実情を知っていたので、志願しなかった。
しかし、ある日、景浦(新井浩文)は特攻員名簿の中に宮部久蔵(岡田准一)の名前を見つけた。
景浦(新井浩文)は「何故、志願したんですか」と宮部久蔵(岡田准一)に詰め寄ったが、宮部久蔵(岡田准一)は「いいんだ。景浦、いいんだ」と答えた。
出撃の当日、景浦(新井浩文)は何があっても宮部久蔵(岡田准一)の特攻を成功させてやろうと思い、特攻する宮部久蔵(岡田准一)を護衛を務めたが、景浦(新井浩文)の機体はエンジン不調を起こして宮部久蔵(岡田准一)を見失ってしまったのであった。
全てを話した景浦(田中泯)は、最後に1つ付け加え、佐伯健太郎(三浦春馬)に封筒を渡した。宮部久蔵(岡田准一)が出撃直前に別の特攻員と機体を交換しており、機体を交換した特攻員はエンジントラブルを起こして不時着したのだという。
■永遠のゼロ-結末
封筒の中には特攻員の名簿が入っており、その中に祖父・賢一郎(夏八木勲)の名前があった。宮部久蔵(岡田准一)と機体を交換して不時着した特攻員は、祖父の賢一郎(夏八木勲)だったのだ。
翌日、佐伯健太郎(三浦春馬)は母親と姉を連れて、祖父・賢一郎(夏八木勲)の元を訪れると、祖父・賢一郎(夏八木勲)は宮部久蔵(岡田准一)について話し始めた。
特攻の当日、賢一郎(夏八木勲)が旧型の21型に乗り込もうとすると、宮部久蔵(岡田准一)から「飛行機を変わってくれませんか?21型は私が始めて乗ったのと同じ型です。最後に行くなら、この型がいい」と頼まれ、乗り込む機体を交換した。
賢一郎(夏八木勲)は交換した52型に乗り込んで出撃するが、途中でエンジン不調を起こして喜界島に不時着し、そこで52型に残されていた宮部久蔵(岡田准一)の手紙と写真を見つける。
戦争が終わると、賢一郎(夏八木勲)は、大阪へと移り住んでいた宮部久蔵(岡田准一)の妻・松乃(井上真央)を探しだし、宮部久蔵(岡田准一)の最後を報告すると、「宮部さん(岡田准一)はエンジンの不調を見抜いていたんだと思います」と言い、52型に残されていた宮部久蔵(岡田准一)の手紙と写真を差し出した。
手紙には、「運良く戦争に生き抜いたとき、私の家族が路頭に迷っていたら、助けて欲しい」と書いてあった。
手紙を読んだ松乃(井上真央)は、賢一郎(夏八木勲)を帰して1人になると、泣き崩れた。
以降、宮部久蔵(岡田准一)は時間が出来ると松乃(井上真央)の元に通い、援助しようとしたが、松乃(井上真央)は援助を拒み続けた。
しかし、一人娘の清子(風吹ジュン)が賢一郎(夏八木勲)に懐いたため、松乃(井上真央)は次第と賢一郎(夏八木勲)を受け入れ、宮部久蔵(岡田准一)が約束を守って帰ってきたのだと悟り、賢一郎(夏八木勲)と再婚する。
そして、賢一郎(夏八木勲)を受け入れた松乃(井上真央)は「不思議なことが前にも1度ありました。貴方には全てを話しておきたい」と言い、ある出来事を打ち明けた。
松乃(井上真央)は終戦直後、ヤクザの囲いものにされそうになったとき、血まみれの刀を持った1人の男に助けられた事があった。
松乃(井上真央)にはその男性が宮部久蔵(岡田准一)のように思えたが、松乃(井上真央)と娘・清子(風吹ジュン)は大阪へと逃げ延びて来たため、その男性が誰かは分らないのだと話した。
(注釈:松乃を助けた男性の正体は、ヤクザの組長・景浦です)
「映画『永遠のゼロ』の感想文」へ続く。