恋愛なんて性欲を美化した表現でしかない

長谷川博己が出演するフジテレビのドラマ「デート・恋とはどんなものかしら」の第1話「恋の仕方がわかりません!!契約で結婚が出来ますか!?」のあらすじとネタバレのネタバレ編です。

このページは「デート・恋とはどんなものかしら-あらすじとネタバレ」からの続きです。

■デート・恋とはどんなものかしら-あらすじとネタバレ後編
さて、観光船に乗った谷口巧(長谷川博己)が「船って気持ちいいな。潮風は何時も心を和ませます」と話すと、藪下依子(杏)は「潮風はプランクトンから発生するイオン化合物が含まれているからでしょうね」と答えた。

谷口巧(長谷川博己)がベイブリッジを観て「夕暮れ時は悲しくなるほど叙情的だし、夜になるとつややかで色っぽい」と話すと、藪下依子(杏)はベイブリッジの建築方法を褒めた。

ふと、藪下依子(杏)が周りを見ると、周りに居たカップルがキスをしていた。

すると、藪下依子(杏)が思いきって「気になっている点があるので、質問してもよろしいでしょうか?同性愛者ですか?そうなら、そうとハッキリ仰って下さい。私は偏見はありません」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「そっちのけは無いと思います」と答えた。

藪下依子(杏)が「では、ド変態ですか?特殊な性的趣向がおありですか。たとえば、サディズム・マゾヒズム・露出狂・スワッピング。ハッキリ仰って下さい。出来る限り要望にお応えするつもりです」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「ちょっと待って下さい。僕はそういう風に見えるってことですか?」と動揺した。

藪下依子(杏)が「とんでもない。谷口さんのような方が、なぜ今まで独身で、しかも結婚相談所で相手を探しているのか。その点が気になっているんです。何か特殊な事情がお有りなのでしょうか?」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「藪下さん、君だったんだ。ずっと、探し続けてたのは」と答えた。

藪下依子(杏)が「はい?私を探していたんですか?いつからですか?なぜ?」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は慌てて「何でも無いです。忘れて下さい」と動揺した。

藪下依子(杏)が「谷口さんが探し続けていた女性の理想像が私である、という意味でしょうか?」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「まあ、そうです」と答えた。

藪下依子(杏)が「ありがとうございます。キスしましょうか?おいやでなければ」と告げると、谷口巧(長谷川博己)は動揺したが、「はい」と言い、藪下依子(杏)にキスしようとした。

すると、そこへ現れた鷲尾豊(中島裕翔)が「金輪際、依子さん(杏)に手を出すな」と言い、谷口巧(長谷川博己)を突き飛ばした。

鷲尾豊(中島裕翔)は藪下依子(杏)を連れて立ち去ろうとしたが、谷口巧(長谷川博己)が「ちょっと待って」と言い、追いかけてきたので、鷲尾豊(中島裕翔)は「手を出すなと言っただろ」と言い、谷口巧(長谷川博己)を突き飛ばすと、谷口巧(長谷川博己)は船から転落し、船の縁にしがみついて助けを求めた。

結局、谷口巧(長谷川博己)は船員に助けられ、谷口巧(長谷川博己)・藪下依子(杏)・鷲尾豊(中島裕翔)の3人は、船内の一室に集まり、船長にお礼を言う。

藪下依子(杏)が「ずっと私たちを付けてたんですか?」と尋ねると、鷲尾豊(中島裕翔)は「お父さんが、余りにも心配されてて。変な男に騙されてるんじゃ無いかって。不安が的中した」と答えた。

谷口巧(長谷川博己)が「待ってくれ。僕がいったい何をしたって言うんだ」と反論すると、鷲尾豊(中島裕翔)は「貴方は依子さんを騙してるだろ。依子さん(杏)、こいつは真剣に交際する気なんてありませんよ。携帯で言っているのを聞いたんです。『痛い女だ。デーとなるものがこんなに苦痛だとは思わなかった』って言ったよな。それなのに、気があるふりをしてキスをしようとした。目的は1つだ。体目当てだろ。依子さん(杏)の気持ちをもてあそぶんじゃない」と告げた。

既に観光船は乗り場に着いており、船長が「何はともあれ、大きな事故につながらなくてよかった。今後は気をつけてください」と促したので、鷲尾豊(中島裕翔)が藪下依子(杏)を連れて船を下りようとした。

しかし、谷口巧(長谷川博己)が「待ってください。僕は決して、体目当てじゃない。真剣に付き合いたくて」と言い、鷲尾豊(中島裕翔)らを引き止めた。

引き返してきた鷲尾豊(中島裕翔)が「いい加減にしろ。警察に突き出したっていいんだぞ。どうせ常習犯なんだろ。こうやって結婚相談所を利用して、何人もの女をもてあそんでは捨ててるんだろうが」と言い、谷口巧(長谷川博己)につかみかかると、谷口巧(長谷川博己)は「僕を買いかぶるなよ。そんなこと、出来る分けないだろ。普通に付き合ったことも無いのに」と否定した。

藪下依子(杏)が「付き合ったことないんですか?」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「詐欺師やナンパ師と思われるよりもマシか。・・・ああ、そうですよ。僕は生まれて35年、一度も女性と付き合ったことがありません」と告白した。

船長も「一度も無いの?」と驚く。藪下依子(杏)が「やはり異常性癖」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「違います。この際だから、正直に言いますね。僕は小説や映画や漫画やアニメの世界が大好きで、現実の女性に余り興味が無いんです。人と接するのも苦手なんです」と告白した。

鷲尾豊(中島裕翔)が「じゃー、なんでデートなんか」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「友人に『女性と付き合えば、人生が変わる』と言われ、半ば強引に。でもやっぱりダメでした。デートが苦痛で苦痛で仕方が無い。藪下さん(杏)、僕は確かに、貴方のことを『痛い女』だと言いました。そのことは謝ります。すみませんでした。この通り、僕が痛い男なんですよ。僕なんかに付き合わせてすみませんでした」と謝罪した。

船長は「色々あるでしょうが、これも経験になることでしょう。では、本日はご乗船、ありがとうございました。お気を付けて」と言い、下船を促した。

しかし、藪下依子(杏)が「谷口さん、謝る必要はありません。私も同じだからです。私も貴方のことを好きではないのです。いえ、最初は好きだと思いました。数ある男性の資料の中で谷口さんの資料を見たとき、なぜだか無性に胸がときめいたんです。一目惚れとはこういうものかと思いました。しかし、こうしてお会いしてみると、全くときめかない。ハッキリ分りました。私は貴方のデータにときめいたのです。1979年7月23日181cm67kg、好きな数字ばっかり。全部、素数なんです。こんなに素数が並ぶなんて奇跡なんですよ」と打ち明け、話を続けた。

そして、藪下依子(杏)が「いつもこうなんです。生身の人間には興味が持てないんです。私も痛い女なんです。楽しいふりをしてはしゃいでいましたが、ダメでした。デートなんて何が楽しいのか分らない」と話すと、谷口巧(長谷川博己)は「本当ですよね。みんな、良くこんなこと、普通にやっていると思いますよ」と答えた。

船長が「はい、ご乗船、ありがとうございました。もう、次の出港の準備がありますので」と言い、下船を促したが、鷲尾豊(中島裕翔)は船長を無視して「大丈夫ですよ。依子さん(杏)もいずれ素敵な男性に出会って、恋をするときが来ますよ」と言い、話を続けた。

藪下依子(杏)が「そうかしら?恋をしたいなんて全然、思わない」と答えると、谷口巧(長谷川博己)も「僕もそうだ」と同調した。

鷲尾豊(中島裕翔)が「恋愛をする事は大事なことです。人間的にも成長できるし」と話すと、藪下依子(杏)は「しないと凶悪犯罪に走るからですか?社会学者が言っていました」と答えた。

谷口巧(長谷川博己)が「いい加減な事を言う奴がいるもんだ。そんなのは全くの嘘です。何の関係もありません。恋愛なんてしても何の成長もありません。むしろ、そんなのに、うつつを抜かしている連中ほど、精神的次元が低いと思いますね」と話すと、藪下依子(杏)が「同感です。やれ合コンがどうしたとか、元彼がどうしたとか。他に語り合う事は無いのかと思いますよ」と賛同した。

谷口巧(長谷川博己)が「教養の無い馬鹿女と好き合う暇があったら、本の1冊でも読んでいる方が遙かに有意義だ」と告げると、藪下依子(杏)が「幼稚な馬鹿男と付き合う時間なんて、貴重な人生の浪費でしかない。もっと価値の高い事に使うべきだわ」と同意した。

鷲尾豊(中島裕翔)が「恋をするということは素晴らしいことで」と力説しようとしたが、谷口巧(長谷川博己)が「出た。出た。出た。レベルの低いテレビドラマやガキ相手の映画ばかり観て育ったんだろ。現代の幼稚な文化に毒されると、こういうのが出来るという典型例だ。藪下さん、痛いのは僕らじゃ無く、彼のような人種ですよ」と指摘した。

鷲尾豊(中島裕翔)が「僕が間違った事を言っているか?」と怒ると、谷口巧(長谷川博己)が「恋愛なんてものはな、性欲を美化した表現でしかない、と芥川龍之介も言っているよ」と呆れた。

鷲尾豊(中島裕翔)が「恋愛が出来なければ、結婚も出来ないだろ」と反論すると、谷口巧(長谷川博己)が「本来は恋愛と結婚は別物だ。昔は家と家が勝手に決めるのが普通だった。結婚式当日に始めて顔を見たなんてケースも珍しくなかった」と答えた。

鷲尾豊(中島裕翔)が「そんなのは不幸な時代の話だろ。相手を自分で選べないなんて、おかしい」と反論すると、藪下依子(杏)が「そうかしら。その頃は今よりも離婚率が低かったはずよ。恋愛結婚が増えるにしたがって、未婚率と離婚率が増え、出生率が低下している。この現実をどう説明するの?」と指摘した。

谷口巧(長谷川博己)が「フランスの哲学者モンテーニュはこう言っている。美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど失敗をする。沸き立つような歓喜は何の役にも立たない」と話すと、藪下依子(杏)は「共感します。私はかねがね、結婚とは、お互いが有益な共同生活を送るための契約に過ぎないのではないか、と考えていました」と同意した。

谷口巧(長谷川博己)が「心理ですね。フランスの哲学者サルトルとボーヴォワールが提唱したのも、まさにそれです。恋愛なんて糞の役にも立たない。結婚は契約です。むしろ、くだらない恋愛感情に左右されない貴方や僕は、本来、最も結婚に向いていると言えますね」と言い、谷口巧(長谷川博己)と藪下依子(杏)は意気投合した。

驚いた鷲尾豊(中島裕翔)が「ちょっとまった。冷静になりましょう。お互いに好きじゃないんですよね?」と尋ねると、藪下依子(杏)は「好きじゃ無い。身長や体重は変動するから、必ず素数になるとは限らない。そう考えれば、何一つ魅力の無い人物にしかみえない」と答えた

すると、谷口巧(長谷川博己)も「僕の理想のタイプは、ヘップバーンと原節子と峰不二子とメーテルを足して4で割った女性なんだけど、どこにもかすってない」と告げた。

藪下依子(杏)は「明らかに好きじゃ無い。でも結婚なら出来そう」と話すと、谷口巧(長谷川博己)も「出来るね」と答えた。

谷口巧(長谷川博己)が「試しに結んでみます?契約」と尋ねると、藪下依子(杏)は「やぶさかではありません。問題は双方が納得できる契約内容を作成できるかどうかです」と言い、2人は結婚に向けて協議を積み重ねるという事で合意した。

鷲尾豊(中島裕翔)が「絶対におかしい。おかしいですよね?」と船長に同意を求めると、船長は「お前ら早く帰れよ」と激怒したのであった。

さて、帰宅した谷口巧(長谷川博己)が、谷口留美(風吹ジュン)・島田宗太郎(松尾諭)・島田佳織(国仲涼子)に、藪下依子(杏)と結婚の約束をしたことを報告し、母・谷口留美(風吹ジュン)に「お母さん、今まで負担をかけてゴメンね。これからは迷惑かけないようにするからさ」と話した。

島田宗太郎(松尾諭)が「俺の言った通りだろ。男は惚れた女が出来れば変わるんだよ」と喜ぶと、谷口巧(長谷川博己)は「別に惚れたわけじゃないよ」と答えた。

島田宗太郎(松尾諭)が「照れるな。ウチで働くか?」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「いや」と答えた。

島田佳織(国仲涼子)が「就職のアテはあるの?」と尋ねると、谷口巧(長谷川博己)は「就職なんかしないよ。新しく寄生する相手が見つかったんだから。お母さんの代わりに寄生するために結婚するんだから。国家公務員だから、福利厚生もしっかりしてる。倒産も無い。寄生相手としては理想的だ。働かなくてもすむ」と答えた。

母・谷口留美(風吹ジュン)が「筋金入のニートね」と呆れると、谷口巧(長谷川博己)は「高等遊民だよ」と答えたのであった。

デート・恋とはどんなものかしら-第2話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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