流星ワゴン-最終回と結末のあらすじとネタバレ後編
香川照之が出演するTBSの朋輩ドラマ「流星ワゴン」の最終回(第10話)「最終回!俺は生きる!永遠に朋輩じゃ」のあらすじとネタバレの結末ネタバレ編です。
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■流星ワゴン-最終回のあらすじと結末ネタバレ後編
気づくと、永田一雄(西島秀俊)は駅前のベンチに座っていた。あたりを見渡すが、橋本親子のワゴン車は無かった。時間も第1話の時と同じだった。夢を見ていたのか・・・。あるわけ無いよな、あんなこと。
永田一雄(西島秀俊)が携帯電話を見ると、妹・永田智子(市川実和子)から19件の留守番電話が入っており、留守番電話には「お父さんの様子が急変して、今夜が山って。直ぐに戻ってきて」というメッセージが入っていた。
永田一雄(西島秀俊)は急いで自宅に戻り、恐る恐る玄関のドアを開けた。家の中は荒れ放題で、何も変わっていなかった。
永田一雄(西島秀俊)は引きこもりで家庭内暴力をふるう永田広樹(横山幸汰)に「いいから、お前も来い。支度しなさい」と言い、強引に永田広樹(横山幸汰)を田舎の福山へと連れて行き、病院へと駆けつけた。
永田忠雄(香川照之)は薬を飲んで寝ていた。永田一雄(西島秀俊)は「不思議な夢を見たんだ。もっと喧嘩をしておけば良かった。一緒に立ちションするんだろ」と言って泣くと、永田忠雄(香川照之)は「生きとったのか」と言って意識を取り戻した。
永田一雄(西島秀俊)が「生きてるよ。俺、生きるから。俺、生きてるから」と告げると、永田忠雄(香川照之)は「お前はワシの朋輩じゃ」と告げた。
永田一雄(西島秀俊)が「オヤジ」と言って手を握ると、永田忠雄(香川照之)は「チュウさんじゃ」と言って息を引き取った。オヤジも同じ夢を見ていたのか。
葬儀の前日、永田澄江(倍賞美津子)と永田智子(市川実和子)は、永田一雄(西島秀俊)が持ってきた43歳の永田忠雄(香川照之)の写真を見て「いい顔してるね。よく持ってたね。こんな写真」と言って若かりし田忠雄(香川照之)を懐かしんだ。
永田一雄(西島秀俊)は喪服を取りに自宅へ戻ったとき、クローゼットの棚で、黒ひげ危機一髪を見つけた。これだけは消えなかったようだ。
そして、黒ひげ危機一髪の箱の中に、橋本健太(高木星来)のメッセージと共に永田一雄(西島秀俊)と永田忠雄(香川照之)が記念撮影した時の写真が入っていた。これが橋本健太(高木星来)が言っていたプレゼントだったのだ。
争議の翌日、永田一雄(西島秀俊)が永田広樹(横山幸汰)に「来てくれてありがとう」と礼を言うと、永田広樹(横山幸汰)は「無理矢理連れてこられたんだろ。いつまで、ここに居るわけ?」と呆れた。
すると永田一雄(西島秀俊)は永田広樹(横山幸汰)に「父さんと一緒に逃げないか?」と提案した。
その後、永田一雄(西島秀俊)は永田広樹(横山幸汰)から永田美代子(井川遥)の連絡先を聞き、永田美代子(井川遥)と再会した。永田美代子(井川遥)は家を出たが、永田広樹(横山幸汰)にだけは新しい連絡先を教えていたのだ。
永田一雄(西島秀俊)は永田美代子(井川遥)に「実は、福山の実家に引っ越すことにした。0からやり直す。今日はこれを渡すたそうと思って来た。どうするかは、君が決めてくれ。でも、俺は待ってる。ずっと待ってるから」と言い、署名した離婚届を渡した。
永田美代子(井川遥)が「広樹(横山幸汰)を引き取りたいって言ったらどうする?」と尋ねると、永田一雄(西島秀俊)は「悪いがそれだけは譲れない。俺はこれからも、ずっと広樹(横山幸汰)の父親で居たい。君と広樹(横山幸汰)とで、ずっと生きていきたいんだ」と答えた。
永田美代子(井川遥)は、やり直しの世界の記憶がかすかに残っていたのか、「ねえ。前にもこういうこと、あった?私と貴方で、ここで」と尋ねたが、永田一雄(西島秀俊)は「昔のことは、もういいんだ」と答えた。
ある日、東京に戻った永田広樹(横山幸汰)は、今まで虐められていた友達に引っ越すことを告げると、友達は「逃げるのかよ、負け犬」と罵倒した。
永田広樹(横山幸汰)は「そうだよ。逃げ出すんだ。俺。でも、負け犬じゃ無い。ごめんなさい。お前らにやられた事は絶対に許せない。でも、最初にむかつくような態度を取った俺も悪い。今度。引っ越すところはいいところだから、お前らも遊びに来いよ。じゃー」と言い、笑顔で友達と別れ、福山へと向かった。
永田忠雄(香川照之)が築きあげた会社マルチュウーコーポレーションは、妹婿が次ぐことになった。妹婿は俺に継いで欲しいと言ったが、そんな気にはなれなかった。
そして、永田一雄(西島秀俊)は福山で漁師の見習いとして働き始めた。永田広樹(横山幸汰)も新しい学校に馴染み、いつしか永田一雄(西島秀俊)を「オヤジ」と呼ぶようになった。
あれから、半年間、永田美代子(井川遥)からの連絡は無かったが、最低で最悪の現実を変えるための時間はいくらでもある。俺は永田美代子(井川遥)を信じて待つ。オヤジが俺を待ってくれていたように。
そうおもっていたおき、永田一雄(西島秀俊)は、永田美代子(井川遥)を見かけて走り出した。
橋本義明(吉岡秀隆)と橋本健太(高木星来)が、永田一雄(西島秀俊)を見て満足していると、43歳の永田忠雄(香川照之)が現れた。
橋本健太(高木星来)が「成仏したんじゃなかったの?」と驚くと、永田忠雄(香川照之)は「ワシは、ずっとここに居たわ。半年くらい」と答えた。
橋本義明(吉岡秀隆)が「一雄(西島秀俊)が未来を変えた雄志を見ることが出来て良かったです」と喜ぶと、永田忠雄(香川照之)は「未来を変えたっていうても、あのザマはなんじゃ。ワシは一雄(西島秀俊)が会社を継ぎ直す事を待って、待って、待って、半年、待って痺れが切れたわ」と呆れた。
橋本義明(吉岡秀隆)が「私が言うのもなんでせうが。人生は上手くいかないんですね」と言うと、永田忠雄(香川照之)は「そういう、上手くいかない我々みたいな者のために、お前が居るんじゃ。そういう人たちがぎょうさん、この車に乗らないけんけん、お前もまだまだ頑張らないけんの」と告げた。
そして、橋本親子は永田忠雄(香川照之)と別れの言葉を交わすと、ワゴン車に乗って走り去った。
永田忠雄(香川照之)も「カズ(西島秀俊)、勝負はこれからじゃ、未来で勝ち越せよ」と応援し、そのまま消えていった。
一方、永田一雄(西島秀俊)は再会した永田美代子(井川遥)と対峙していたが、永田美代子(井川遥)が微笑んだので、永田一雄(西島秀俊)は笑顔で永田美代子(井川遥)に歩み寄ったのであった。