アルジャーノンに花束を-原作小説のあらすじと結末ネタバレ

TBSのドラマ「アルジャーノンに花束を」の原作となるダニエル・キイスの原作小説「アルジャーノンに花束」のあらすじと結末ネタバレ読書感想文の後編です。

このページは原作小説「アルジャーノンに花束」のあらすじと結末のネタバレが含まれています。あらすじや結末のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。

このページは「原作小説「アルジャーノンに花束を」のあらすじとネタバレ」からの続きです。

■これまでのあらすじ
知的障害者のチャーリーはニーマー教授らの精神外科手術を受け、天才になったが、それまで自分が人間として扱われていなかった事を知り、動物実験に利用されたネズミのアルジャーノンを連れてニーマー教授らの元を逃げ出した。

■チャーリーが父親との再会するあらすじ
チャーリーがアルジャーノンを連れて逃げた事は、新聞で大きく報じられた。新聞には両親の事も書いてあった。両親は離婚しており、チャーリーは母ローズに会おうと思っていたが、躊躇し、先に離婚した父マットに会うことにした。

アルジャーノンを連れて逃げ出したチャーリーは部屋を借り、父マットの散髪屋へ行ったが、父マットはチャーリーに気づかず、チャーリーも自分がチャーリーだと言い出せずに終わった。

ある日、チャーリーが飲食店に入ると、店で働く知的障害者が客にからかわれていたので、チャーリーは客の前に立ちはだかり、「こんな風になったのは、この子のせいじゃない。お願いだからこの子の人権を尊重してくれ。彼は人間なんだ」と叫んで店を飛び出した。

そして、チャーリーは知的障害者の子供たちを助けるため、研究の資金を出しているウェルバーグ財団の理事長に独自研究の許可を求めることにした。

■チャーリーに残された時間のネタバレ
ネズミのアルジャーノンに異常な行動が増えてきた。手術によって上がった知能の向上は一時的なものと気づいたチャーリーは、残り時間は短いと考え、ウェルバーグ財団の理事長に独自研究の許可を得て、研究室へと戻った。

そして、チャーリーは、知能の低下していくアルジャーノンに自分の未来を投影しておびえながらも、研究を進め、「人工的に誘発された知能は、その増大量に比例する速度で低下する」という結論に達した。

チャーリーは、ニーマー教授らの研究に欠陥があることを証明したのと同時に、自分に残されている時間が残りわずかであることを証明してしまったのである。

そして、チャーリーは自分の研究を「チャーリー・アルジャーノン効果」と名付け、論文に発表し、その論文が正しいと証明された。

■チャーリーが母ローズとの再会するネタバレ
ある日、ネズミのアルジャーノンが死んだ。チャーリーはアルジャーノンの遺体を引き取ると、自宅に持って帰り、裏庭に埋めてやった。

そして、アルジャーノンの死を目の当たりにしたチャーリーは、母ローズに会いに行くことを決意し、母ローズに会いに行った。

チャーリーは誰よりも天才になった。それは誰よりも母ローズが望んでいた事だったが、母ローズは痴呆症でボケており、チャーリーは母ローズかから、自分が追い出された真相を知る。

子供の頃のチャーリーが妹ノーマに性的なイタズラをしていたのか、それは天才になったチャーリーにも分からない。だが、母ローズは、チャーリーが妹ノーマを強姦すると思い込み、妹ノーマを守るためにチャーリーを家から追い出したのだ。

■アルジャーノンに花束を-アリスと合体
母と妹との別れたチャーリーは研究所へ戻る。天才になったチャーリーは、白痴の時には分からなかった事が分かるようになりって苦悩し、次第に知力を失っていく。

アリスは荒れるようになったチャーリーを心配してチャーリーの部屋に行くが、チャーリーは「時間が無いんだ。放っておいてくれ。俺はウォレン養護学校へ帰ることになる」と言い、アリスを追い返そうとする。

しかし、アリスは「まだ時間は有るわ」と言い、チャーリーにキスをした。

そのとき、チャーリーは以前のようにパニックを起こさなかった。チャーリーは姉と母と再会する事により、アリスが姉でも母でも無いことを認識したのだろう。

そして、チャーリーはアリスを抱いて、愛というものを知る。

■アルジャーノンに花束を-結末のあらすじとネタバレ
ある日、知能の衰えに怯えるチャリーは、献身的に面倒を見てくれるアリスに八つ当たりして追い出してしまう。

ある日、アリスやストラウス博士が尋ねてきたが、チャーリーはストラウス博士らを部屋に入れず、「自分の面倒が見られなくなれば、1人でウォレン養護学校」へ行くと言って追い返した。

このころ、向かいに住むフェイは部屋に他の男を連れ込むようになっており、大家ムーニーが親切でチャーリーの面倒を見ていた。大家ムーニーは、お金はストラウス博士らが置いていったので、家賃や食費は心配しなくてもいいと言う。

それを知ったチャーリーは「彼らの金は使いたくない」と拒否すると、大家ムーニーは「金は金ですよ。誰かが払わなければ、私はアンタを追い出さなくちゃならない」と言った。

パン屋の人はチャーリーが天才だったときのことを知っているので、チャーリーはパン屋へは戻りたくなかった。しかし、パン屋でしか働いたことがなかったので、パン屋の店主ドナーに頼むと、ドナーはチャーリーを哀れんで雇ってくれた。

ある日、パン屋にはチャーリーの知らないマーリーという新しい従業員が居て、マーリーは「お前は天才なんだってな」と言ってチャーリーを虐めた。

そこへ、昔の友達ギンピイがやってきてマーリーから助けてくれた。チャーリーは友達っていいものだなと思った。

ある日、チャーリーは昔の癖で精神遅延成人センターの教室へ行き、授業を受けようとしてした。教室に来たキニアン先生(アリスのこと)はチャーリーに気づき、教室を飛び出して泣いた。

それに気づいたチャーリーは、これ以上、人を悲しませたくないと思い、自分の意思でウォレン養護学校へ入ることを決めた。

そして、チャーリーは、後に教授やキニアン先生(アリス)が読むであろう、研究のために書いている報告書(日誌)を書いた。

そして、報告書の最後で「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください」と頼んだのであった。

アルジャーノンに花束を-結末ネタバレ読書感想文」へ続く。

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