カッコーの巣の上で あらすじと結末ネタバレ
ジャック・ニコルソンが主演する映画「カッコーの巣の上で」(原作はケン・キージーの小説「One Flew Over the Cuckoo's Nest」)のあらすじとネタバレの解説付き感想文のあらすじとネタバレ編です。
このページには映画「カッコーの巣の上で」のあらすじと結末のネタバレが含まれています。あらすじや結末のネタバレを知りたくない人は、閲覧にご注意ください。
なお、精神障害者をテーマとした小説「アルジャーノンに花束を」のあらすじとネタバレは「原作小説「アルジャーノンに花束を」のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■カッコーの巣の上で-あらすじとネタバレ
淫行罪で刑務所へ収監されていた38歳のマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、刑務所の労役から逃れるため、更生牧場で5度の暴行を働き、精神病院へ送られ、精神鑑定をするために入院措置となる。
マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)が収監された精神病棟は、看護婦長ラチェッドの厳しい規律によって精神病患者が支配される病棟で、入院患者の行動は日程によって決められていた。
しかし、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は看護婦長ラチェッドの決めたルールには従わず、向精神薬を飲むふりをして後で吐き出したり、野球のワールドシリーズを観たいと言って、仲間を扇動したが、過半数の支持が得られず、ワールドシリーズは観られなかった。
婦長の決めた日程をこなす精神病患者に呆れたマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、「俺は町へ出て野球を見る」と言って賭を持ちかけた。バスルームにある噴水台で窓を破壊し、外に出るのだという。
マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)の力では大きな噴水台は動かず、マクマーフィーは掛けに負けたが、マクマーフィーは「でも努力はしたぜ。チャレンジしたんだ」と言ってその場を立ち去った。
それが切っ掛けで、これまで婦長に従順だった精神病者らは、次第にマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)に感化されていき、病棟の風紀は乱れ始めた。
■カッコーの巣の上で-マクマーフィーの誤算
ある日、精神病院の院長は、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)を呼び出し、「4週間、観察したが、君に精神障害の兆候は見られない」と告げた。
このままでは刑務所に送り返されると思ったマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、精神病院のバスを乗っ取り、同じ病棟の精神病患者を連れて海へ行き、ボートに乗って釣りに行くという事件を起こした。
マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)らは無事に戻ってきたが、警察が出動する騒ぎになっており、警察や精神病院の院長がマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)の処置について話しあった。
「精神病ではないが、危険人物だ」という意見があったので、院長はマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)を更生牧場に送り返そうとしたが、婦長は「彼を牧場へ送り返しても、転院させても、他人に問題を押しつけるに過ぎない。不本意ですが、この病院に置くべき」と意見した。
このため、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は引き続き、精神病院で収監されることになったが、マクマーフィーはそのような事情は知らず、刑期の68日間が終われば退院できると思っていたので、精神病院で気楽に過ごし、バスケットボールを通じて精神病患者と交流を深めていた。
ところが、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は看護婦長ラチェッドから、マクマーフィーの入院期間を決めるのは看護婦長ラチェッドであり、看護婦長ラチェッドが許可するまで退院できないことを教えられる。
■カッコーの巣の上で-病院からの脱出
ある日、仲間を救おうとしたことから、警備員に暴力をふるい、その罰として、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)と聾唖のチーフの2人は、罰として電気ショック療法を受けさせられることになった。
チーフは聾唖であったが、それは演技で、本当は耳も聞こえ、喋れる事をマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)に打ち明けると、マクマーフィーはチーフに「ここは俺たちの居る場所じゃ無い」と言ってカナダへ逃げる事をもちかけ、そして約束した。
ある日の夜、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は病院から逃げ出す計画を実行するため、警備員を買収して、女友達2人を病棟に呼び込むと、精神病患者を起こして別れのクリスパーティーを始める。
そして、クリスマスパーティーが終わると、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、聾唖のチーフと一緒に逃げようとしたが、チーフは臆病だったので「一緒には行けない。俺は小さい男だ」と言って断った。
マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、精神病患者ビリーの視線に気づき、ビリーを誘うが、ビリーは心の準備が出来ていないという。
精神病患者ビリーは、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)が連れてきた女友達キャンディーの事を気にしていたので、マクマーフィーはキャンディーにビリーの童貞を奪うように頼み、2人を個室に入れてやった。
しかし、ビリーが部屋から出てくるのを待っている間に寝込んでしまい、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は病院から逃げる事に失敗してしまう。
■カッコーの巣の上で-結末のネタバレ
翌朝、荒れ果てた病棟を見た婦長は激怒。そして、個室で女性キャリーとビリーが寝ている所を見つけ、看護婦長ラチェッドはこのことをビリーの母親に報告すると告げた。
童貞ビリーは母親にトラウマを持っており、母親を異常に恐れていたので、ビリーは急に自分を殴りだし、首を切って自殺してしまう。
怒ったマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は婦長に襲いかかり、看護婦長ラチェッドの首を絞めて殺そうとしたが、警備員に殴られ、気絶してしまう。
そして、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は病棟から姿を消し、病棟は看護婦長ラチェッドに支配され、再び平穏が訪れた。
ある日の深夜、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)が病棟に戻される。聾唖のチャーリーはマクマーフィーのベッドに駆け寄り、「一緒に逃げよう」と誘ったが、マクマーフィーはロボトミー手術を受けて廃人となっており、返事もなった。
このため、聾唖のチャーリーは、マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)に枕を押し付けて窒息死させた。
そして、聾唖のチャーリーはバスルームへ行くと、以前にマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)が持ち上げられなかった噴水台を持ち上げ、窓に投げつけて鉄格子を破っり、病院の外へと逃げたのであった。
「カッコーの巣の上で-時代背景のネタバレ解説」へ続く。
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