天皇の料理番-夜も朝も鍋を洗う理由のあらすじとネタバレ
桐谷健太が出演するTBSの天皇の料理番ドラマ「天皇の料理番」の第2話「料理はまごころ」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。
このページは「天皇の料理番-第2話のあらすじとネタバレ」からの続きです。
■天皇の料理番-第2話のあらすじとネタバレ後編
ある日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)が「洗い場って、どのくらいやるんですか?」と尋ねると、松井新太郎(桐谷健太)は「おいらは、もう2年だけどね。辰吉(柄本佑)は1年で終わったかな?どんなに頑張っても半年」と教えた。
秋山篤蔵(佐藤健)は「半年?せっかく厨房に来たのに。あんなに美味しい料理が目の前で作れているのに、ワシ、今日、鍋と床しかみてないですよ」と嘆いた。
一方、福井では、秋山周蔵(杉本哲太)と秋山ふき(美保純)が高浜家に謝罪に訪れていた。
高浜金之介(日野陽仁)が「のく蔵さん(佐藤健)が出て行かれて、もう2月になりますけど。お手紙では、熱病やから、1月もすれば冷めるって書いてあったと覚えていますけどね。これはもう詐欺罪と違いますか?示談金が要るんと違いますか?」と、秋山周蔵(杉本哲太)を責めた。
秋山ふき(美保純)が必死に釈明していると、高浜俊子(黒木華)が「お父さんの見間違いやったんじゃないでしょうか。ウチが見たときは、1月ではなく、3月と書かれていました」と言ってくれたので、秋山周蔵(杉本哲太)は何とかその場を切り抜けることが出来た。
秋山ふき(美保純)は高浜家を出ると、高浜俊子(黒木華)に礼を言い、「ウチらには何でも言ってね」と頼んだ。
すると、高浜俊子(黒木華)が「篤蔵(佐藤健)はウチと離縁したくはないのでしょうか?こっちに戻らんと言うことは、東京で面白くやっているということでしょうし。夢の代わりはありませんが、女房の代わりはいくらでも居ます。ウチが粘るのは迷惑なんじゃないでしょうか?」と打ち明けた。
それを聞いた秋山周蔵(杉本哲太)は、秋山家に帰ると、秋山篤蔵(佐藤健)を連れ戻すために東京へ行こうとしたが、三男・秋山蔵三郎(森岡龍)に「それこそ、家を飛び出す口実を作ってしまうんと違いますか?待つほか無いでしょうか?篤やん(佐藤健)の事や、直ぐに辛抱が利かんようになりますって」と諭されて諦めた。
そのころ、秋山篤蔵(佐藤健)は洗い場を担当しながら、シェフの雑用をこなしていたが、誰も料理を作っている所を見せてくないので、嫌気が差していた。
秋山篤蔵(佐藤健)が「ケチくさい。いずれは一緒に料理を作るのに、意味なくないですか?」と愚痴をこぼすと、山上辰吉(柄本佑)は「理屈はそうでも、飯のタネを親切に教えてくれる馬鹿が居るか。宇佐美さん(小林薫)なんて大学ノートを入れた引き出しに鍵を掛けてるんだぜ。そのノート、横浜時代からの料理を書き留めてるんだけど、片腕の奥村シェフ(坪倉由幸)でも見せて貰ったことが無いんだと」と教えた。
それを聞いた秋山篤蔵(佐藤健)は「それがあれば、宇佐美さん(小林薫)と同じ料理が作れるってわけですかね?」と驚くと、山上辰吉(柄本佑)は「まあ。理屈ではそうだけどね」と答えた。
そのようななか、宇佐美鎌市(小林薫)は鍋を見て、秋山篤蔵(佐藤健)が朝の鍋洗いをしていない事に気づき、秋山篤蔵(佐藤健)を蹴り飛ばした。
秋山篤蔵(佐藤健)が「夜もキッチリ洗うのに、朝も洗うのは無駄やと思いました」と釈明すると、荒木シェフ(黒田大輔)が「俺はゴタクを並べるやつが一番嫌いなんだ。みんなやってきたんだから、やっときゃいいんだよ」と罵倒した。
秋山篤蔵(佐藤健)がかんしゃくを起こして「ワシは鍋を洗いに来たんじゃ無い。料理を覚えに来たんじゃ」と言い返すと、荒木シェフ(黒田大輔)が怒って秋山篤蔵(佐藤健)に詰め寄った。
しかし、宇佐美鎌市(小林薫)が間に入り、「鍋もまともに洗えない奴が、まともな料理人になった試しは無い」と言い、鍋を置いて料理に戻ると、他のシェフも料理に戻り、騒動は終わった。
その日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)が鍋を洗っていると、松井新太郎(桐谷健太)が「朝に洗い直さないと、かすかな臭いが残っちまうらしいんだ」と教えた。
すると、秋山篤蔵(佐藤健)は「その臭い、宇佐美さん(小林薫)以外は誰も気づきませんでした。それは結局、宇佐美さん(小林薫)が神経質すぎるって事なんです。無駄だって事です。二度洗いなんて」と愚痴った。
その日の掃除が全て終わると、華族会館に不満を持った秋山篤蔵(佐藤健)は窓ガラスを割って宇佐美鎌市(小林薫)の部屋に侵入し、机の底を壊して宇佐美鎌市(小林薫)が大事にしている大学ノートを盗んだが、その現場を松井新太郎(桐谷健太)に目撃されてしまった。
すると、松井新太郎(桐谷健太)は「こんな所じゃ話も出来ない」と言い、秋山篤蔵(佐藤健)を吉原へと連れて行き、「そのノートを盗んでどうするんだ」と尋ねると、秋山篤蔵(佐藤健)は「これを持って余所に行く。ワシ、早くシェフになりたいんです」と答えた。
遊女・茅野(芦名星)が「それ、何が書いてあるんだい?」と尋ねると、松井新太郎(桐谷健太)が「せっかく盗んだんだし、見てみようぜ」といい、ノートを開いた。
すると、ノートを見た秋山篤蔵(佐藤健)は「どんな味がするんだろう。ワシ、やっぱり、戻ります。やっぱり、ワシ、宇佐美さん(小林薫)の料理を知りたいから、物に出来んうちは辞められん。ばれないうちに戻してきます」と言い、華族会館へと戻った。
しかし、秋山篤蔵(佐藤健)はガラスを割って侵入していたので、華族会館は泥棒が入ったということで騒動になっていた。
動揺した秋山篤蔵(佐藤健)は素知らぬ顔で厨房で盗まれた物がないかを調べるフリをしていると、後ろから宇佐美鎌市(小林薫)に蹴られた。
秋山篤蔵(佐藤健)がノートの事を謝罪しようとすると、宇佐美鎌市(小林薫)は「土足厳禁だ。3度蹴られたら辞めてもらう」と注意しただけで、ノートの事は何も言わなかった。
結局、宇佐美鎌市(小林薫)はノートを盗まれたことを言わず、他に取られた物も無かったことから、酔っ払いのイタズラでガラスが割られたという結論になり、みんなは引き上げていった。
翌日も宇佐美鎌市(小林薫)はノートが盗まれた事を言わずに普通にしていたので、秋山篤蔵(佐藤健)が「何で何も言わんのでしょうか?こっそりと返しとくのがいいんでしょうかね」と悩むと、松井新太郎(桐谷健太)は「捨てたら?」と助言した。
その日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)は川へノートを捨てようとしたが、ノートにはきめ細やかに料理の作り方が書いてあったので、ノートを捨てられずに華族会館の厨房に戻ると、宇佐美鎌市(小林薫)が厨房で包丁を研いでいた。
秋山篤蔵(佐藤健)が「お帰りになったのでは?」と驚くと、宇佐美鎌市(小林薫)が「牛刀の調子が今ひとつでな」と答えた。
秋山篤蔵(佐藤健)が「それだけで、お戻りに」と驚くと、宇佐美鎌市(小林薫)は「その日のことは、その日に終わらせないと、明日の段取りが狂う。小さな手抜きが大きな失敗になることがある。そういうのは。真心が無い。料理は真心だ。技術は追いつかないことがある。素材は望み通りに行かないことがある。けど、真心は違う。テメエ次第でいつでも最高のものを出す事ができる。爪を短くすること。鍋を丁寧に洗うこと。皿を磨くこと。包丁を研ぐこと。それすら出来ない奴が、まともな料理を作れるとは、俺には思えない。教えないのは、覚えないからだ。親切にもらったものよりも、エメエで必死になって盗んだものの方が、人は大事にする。だから、教えない」と話した。
秋山篤蔵(佐藤健)は「ワシは『ろく蔵』です。ワシはアホでした。三国一のアホでした。3度目です。どこでも蹴ってください。ワシは金玉を潰されても、仕方が無い事をしてしまいした」と言い、宇佐美鎌市(小林薫)に盗んだノートを差し出した。
しかし、宇佐美鎌市(小林薫)はノートを受け取ると、再び包丁を研ぎ始めた。
秋山篤蔵(佐藤健)が「ワシは蹴られんのですか?」と尋ねると、宇佐美鎌市(小林薫)は「俺も昔、似たようなことをやった。とにかく早く覚えたくてな。だから、お前に蹴りを入れる資格は無い。分かったら、寝ろ」と答えた。
すると、秋山篤蔵(佐藤健)は「どやざ、どやざ」と言い、下駄で自分の頭を叩きながら、「ワシ、アンタに一生付いていきます」と宣言した。
以降、秋山篤蔵(佐藤健)はシェフがやっている作業を見て、何を必要としているのか、何をすれば喜ばれるのかを考え、先に気を利かせてシェフが必要としている物を持って行き、シェフに喜ばれるようになった。
ある日、秋山篤蔵(佐藤健)が秋山周太郎(鈴木亮平)に「どんどん仕事が面白くなってきたんです」と報告すると、秋山周太郎(鈴木亮平)も「そうか」と喜んだ。
咳き込んだ秋山周太郎(鈴木亮平)が「お父さんからだ」と言い、手紙を渡そうとしたが、秋山篤蔵(佐藤健)は「考えたくないんで」と答えて帰ろうとした。
しかし、秋山周太郎(鈴木亮平)は「逃げるな。やりたいことをやるのは、かまわない。俺も応援してやる。だがな、お前のために傷ついている人の痛みは、受け止めるべきじゃないか?」と言い、秋山篤蔵(佐藤健)に手紙を受け取らせた。
一方、福井では、秋山周蔵(杉本哲太)と秋山ふき(美保純)が、高浜家に呼び出されていた。
高浜金之介(日野陽仁)が「俊子(黒木華)の再婚を決めてきました。田村屋さんの次男坊で、篤蔵(佐藤健)と違ってまじめで家柄も良いけん」と言い、秋山周蔵(杉本哲太)に離婚届けを差し出して署名を求め、離縁の話を進めた。
しかし、高浜俊子(黒木華)は、高浜金之介(日野陽仁)に「分かりました。しかし、その前に一度、東京へ参りたいと思います」と告げたのであった。
「天皇の料理番-第3話のあらすじとネタバレ」へ続く。
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