天皇の料理番-第3話のあらすじとネタバレ

黒木華が出演するTBSの料理人ドラマ「天皇の料理番」の第3話「あいしてるの決断」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。

天皇の料理番-第2話のあらすじとネタバレは「天皇の料理番-第2話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

実話・天皇の料理番のあらすじとネタバレは「実話・天皇の料理番-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■天皇の料理番-第3話のあらすじとネタバレ
明治37年(1904年)9月、高浜俊子(黒木華)は離縁を迫る父・高浜金之介(日野陽仁)に離縁を承諾する代わりに「その前に東京へ行く」と条件を出すと、高浜金之介(日野陽仁)は「分かった。ワシも行く」と言いだした。

その日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)は松井新太郎(桐谷健太)と山上辰吉(柄本佑)に連れられて、野原の「三菱ヶ原」で金になりそうなものを探していた。

秋山篤蔵(佐藤健)は革の財布を拾うが、中は入っていなかった。山上辰吉(柄本佑)はガッカリするが、松井新太郎(桐谷健太)は「高価な財布は財布自体に価値がある。届ければ、いくらか貰えるだろう」と教えた。

翌日の早朝、高浜俊子(黒木華)は、みんなが寝静まっている間にこっそりと家を出て、1人で東京へと向かった。

一方、秋山篤蔵(佐藤健)は、宇佐美鎌市(小林薫)が発表する献立をメモに取っていたが、フランス語が分からないため、苦労していた。

しかし、仕事の方はすっかりと馴れており、洗い場を担当しながら、方々に目を配り、先々に気を回して、シェフから用事を言われる前に、シェフが仕事をしやすいように準備を済ませていた。

それを見た宇佐美鎌市(小林薫)は、秋山篤蔵(佐藤健)を「ペテ公」と呼び、「今日、あがったら、事務所へ来い」と命じた(注釈:ペテ公のペテは、ペティナイフのペテで、小さいという意味です)。

仕事の後、秋山篤蔵(佐藤健)は爪をヤスリで削られるのかと恐れながら事務所へ行くと、宇佐美鎌市(小林薫)がフランス語の辞書をくれた。

秋山篤蔵(佐藤健)が厨房へ戻って「辞書を頂きました」と話すと、山上辰吉(柄本佑)は「なんでお前なんかに?」と悔しがった。

松井新太郎(桐谷健太)は「こいつはオイラにおくれよ。オイラはいつか、フランスへ行く男なんだ。あっちで画家になったら、お前さんを呼んで、トールダルジャンっていうの?」と言い、秋山篤蔵(佐藤健)から辞書を取り上げたので、秋山篤蔵(佐藤健)は必死になって奪い返した。

そこへ、スーシェフの奥村シェフ(坪倉由幸)が来て、「今日は夜の営業が無いしよ。連れて行ってやるよ、吉原」と秋山篤蔵(佐藤健)を誘った。

その日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)は初めての吉原だったので、意気込んで華族会館を出たが、何の連絡も無く、高浜俊子(黒木華)がやってきた。

秋山篤蔵(佐藤健)は吉原出撃を諦め、高浜俊子(黒木華)を連れて食事に行こうとしたところ、宇佐美鎌市(小林薫)に出くわしてしまった。

宇佐美鎌市(小林薫)が2人を華族会館の事務所へ連れて行き、話を聞くと、「3月で嫁を放り出し、養子先を家出?ひとかけらの真心も無いな」と呆れたので、高浜俊子(黒木華)は「悪気は無いんです。コックになりたい一心で」と釈明した。

宇佐美鎌市(小林薫)が「切っ掛けは何だ」と尋ねると、秋山篤蔵(佐藤健)は「鯖江の連隊で食べたカツレツを食べさせて貰ったんです。それが、えらい美味しくて」と言い、田辺祐吉(伊藤英明)の事を話した。

宇佐美鎌市(小林薫)が「何か作って差し上げろ。ワシの分もだ」と命じると、秋山篤蔵(佐藤健)は「精一杯ご奉仕させて頂きます」と言い、厨房へと向かった。

高浜俊子(黒木華)が「あの人はどうでしょうか?見込みがありますか?」と尋ねると、宇佐美鎌市(小林薫)は「私はホウキ1つ持たせれば、その人間の仕事が分かると思っています」と答えた。

高浜俊子(黒木華)が「あの人のホウキはどうでしょうか?」と尋ねると、宇佐美鎌市(小林薫)は「真心があります。付いていく価値はあると思います」と答えた。

一方、吉原に出陣した山上辰吉(柄本佑)は「宇佐美さん(小林薫)はアイツ(佐藤健)に目を掛けてるんですよね」と落ち込んでいた。

すると、奥村シェフ(坪倉由幸)は「料理はみんなでやるものだ。お前は体力があるし、面倒見がいいから、そういう所を生かしていけば良いんじゃないか?」と慰めた。

さて、秋山篤蔵(佐藤健)はブラン・ド・プーレ・パネという料理を作り、高浜俊子(黒木華)と宇佐美鎌市(小林薫)に出した。

ブラン・ド・プーレ・パネは、高浜俊子(黒木華)が箸で食べられるように、予め切り分けていた。

1口食べた宇佐美鎌市(小林薫)が「ソーストマットよく作れたな」と褒める。秋山篤蔵(佐藤健)が「残飯と、のぞき見で。合ってますか?」と尋ねると、宇佐美鎌市(小林薫)は「野菜の炒め方が足りない。あと、肉を揚げすぎだ」と教えた。

すると、秋山篤蔵(佐藤健)は「中まで火が通るか心配で。けど、そうすると、衣が死んでしまうんです。どうやれば、いいんですかね」と相談した。

高浜俊子(黒木華)はその様子を見ながら、ブラン・ド・プーレ・パネを食べ、「夢の変わりは無いですけど、女房の代わりはいくらでも居る」という事を思い出していた。

秋山篤蔵(佐藤健)が高浜俊子(黒木華)に「半分、ワシに」と頼んだが、高浜俊子(黒木華)は「お断りします。これは、ウチのです」と答え、料理の味を噛みしめた。

その後、秋山篤蔵(佐藤健)は高浜俊子(黒木華)を旅館へ連れて行き、「すまんな、泊めてやれなくて」と謝ると、高浜俊子(黒木華)は「いいんです。初めから、そのつもりでしたから」と答えた。

そして、高浜俊子(黒木華)は「季節外れになってしまいしたけど」と言い、秋山篤蔵(佐藤健)の為に縫った着物を渡した。

早速、着物を着た秋山篤蔵(佐藤健)は「たいしたもんだな。袖もちょうどだ」と感心していると、高浜俊子(黒木華)は意を決して「・・・ウチら離縁した方が良いと思います。篤蔵(佐藤健)はお仕事を励んでるようですし。ウチの方も父が再婚の話を決めてきて。ただの吝嗇(ケチという意味)にしかみえないようですけど、父は爪に明かりをともすように努めてくれたから、左前になった店を建て直せたんです。ウチは長女ですさけえ、店を守ってくれる人と一緒になるのが勤めだと思ってます」と切り出した。

高浜俊子(黒木華)が「戻ってくる気はありませんよね?」と尋ねると、秋山篤蔵(佐藤健)は動揺しながらも「それは、・・・ないです」と答えた。

すると、高浜俊子(黒木華)は離婚届を指しだし、「そしたら、これに名前と判を。・・・すみません。すみません。分かってタンです。絶対にそういうって。それでいいと、本当に思ってて。すみません。ハッキリ言うてくれて、ありがとうございます。これで、私もあきらめが付きます」と言って泣いた。

しかし、高浜俊子(黒木華)は急に部屋を飛び出し、トイレへ駆け込んだ。

秋山篤蔵(佐藤健)が「大丈夫か?料理が口に合わなかったのか?」と心配すると、トイレから出てきた高浜俊子(黒木華)は「やや子(赤ちゃん)、出来たみたいです。どうしましょう?こんな時に」と尋ねた。

秋山篤蔵(佐藤健)が「子供?ワシに聞かれても」と驚くと、高浜俊子(黒木華)は「篤蔵さん(佐藤健)の子なんですよ」と迫った。

朝になり、秋山篤蔵(佐藤健)は仕事に出る時間になる。

秋山篤蔵(佐藤健)が「もう1日、居れんのか?」と尋ねると、高浜俊子(黒木華)は「父に黙ってきましたから。大丈夫です。ウチが何とかしますから、篤蔵さん(佐藤健)は、お勤め、頑張ってください」と言い、秋山篤蔵(佐藤健)を送り出した。

その後、福井に帰った高浜俊子(黒木華)は父・高浜金之介(日野陽仁)に妊娠を報告し、「お父さんが欲しがっていた男の子が生まれるかもしれんですよ。そしてら、この店の跡取りとして育てたらいいと思うんです」と提案した。

しかし、父・高浜金之介(日野陽仁)は「男でも、女でも、あんなクズの子供なんか、わしゃ欲しくない。始末しろ。どないしても産む言うんなら、出ていってくれるか」と激怒した。

一方、秋山篤蔵(佐藤健)は兄・秋山周太郎(鈴木亮平)に、高浜俊子(黒木華)の事を相談すると、秋山周太郎(鈴木亮平)は「これを機に向き合ってみろ。善人面をして俊子さん(黒木華)と子供のために田舎に帰るも良し。悪人のそしりを受け、妻子をうち捨て、自分の夢にかけるも良し。こういうことに正解はないんだ。何が正解かは、遠い先、結果が出るまで分からない。となれば、お前が自分で、これならば後悔しないという結論を出すしかないだろ」と告げた。

さて、家を飛び出した高浜俊子(黒木華)は、秋山家の三男・秋山蔵三郎(森岡龍)と出会い、秋山家を訪れていた。

高浜俊子(黒木華)が「父と喧嘩をしてしまいまして。他に頼れる先も思いつかず、今日だけ泊めて頂けないでしょうか?」と頼むと、義父・秋山周蔵(杉本哲太)は「喧嘩って、篤蔵(佐藤健)の事でですか?」と尋ねた。

高浜俊子(黒木華)が「そのうち、きっとお話しします」と答えると、義母・秋山ふき(美保純)が「まあ、まあ。後でいいやないですか」と言い、高浜俊子(黒木華)を家に上げた。

すると、高浜俊子(黒木華)が「疲れたので、先に休ませて頂きます」と言って床についたので、秋山ふき(美保純)は高浜俊子(黒木華)が妊娠したことに気づいた。

高浜俊子(黒木華)が秋山周蔵(杉本哲太)に、高浜俊子(黒木華)が妊娠しているかもしれないと話した。

それを聞いた秋山周蔵(杉本哲太)は、高浜俊子(黒木華)の部屋へ行き、「妊娠して、離縁の話はどうなったんですか?篤蔵(佐藤健)は何て言った?正直に言ってくれ」と尋ねると、高浜俊子(黒木華)は「篤蔵さん(佐藤健)にはまだ言うてません」と答えた。

秋山周蔵(杉本哲太)が「かばわんでいい。本当の事を言うてくれ。アイツは戻ってくると言わんかったんか?」と尋ねると、高浜俊子(黒木華)は「次の日もお仕事やったんで、話す時間が無くて」と答えた。

それを聞いた秋山周蔵(杉本哲太)は「アイツの首根っこを掴んで連れ戻してくる。ここで戻らなかったら、アイツはほんまもんのクズになってまうが。ワシはクズを育てた覚えはない」と激怒して立ち上がった。

すると、高浜俊子(黒木華)は「クズやないです。篤蔵さん(佐藤健)は、お仕事を一生懸命やってました。上の方も褒めていました。見込みがあるって、真心があるって。篤蔵さん(佐藤健)のお料理はとっても美味しかったです。ほやさけえ、後生ですから、このまま精進させてあげてください。お願いします」と土下座した。

秋山周蔵(杉本哲太)が「そんなこと言ったって、俊子さん(黒木華)」と言ったが、高浜俊子(黒木華)は頭を下げ続けた。

ある日、秋山篤蔵(佐藤健)が仕事をしていると、五百木竹四郎(加藤雅也)が財布を拾ってくれたお礼を言いにやってきた。

(注釈:五百木竹四郎の実在のモデルは「五百木竹四郎(いおき・たけしろう)の生涯」をご覧ください。)

五百木竹四郎(加藤雅也)が財布の礼を言い、謝礼の入った封筒を渡すと、秋山篤蔵(佐藤健)が五百木竹四郎(加藤雅也)の手を見て「同業者の方ですか?」と尋ねた。

五百木竹四郎(加藤雅也)が「実はね、英国公使館に居るんですよ。公使やご来賓の食事、宴会の料理などをね、作ってます。では、ありがとうございました」と言い、立ち去った。

その後、秋山篤蔵(佐藤健)は休憩中の宇佐美鎌市(小林薫)に「女房を養うのには、どれくらい必要でしょうか?」と質問すると、宇佐美鎌市(小林薫)は「12円くらいじゃないか?」と答えた。

秋山篤蔵(佐藤健)が「どれくらいになれば、それくらい頂けるんでしょうか?」と尋ねると、宇佐美鎌市(小林薫)は「係のシェフくらいだな」と教えた。

秋山篤蔵(佐藤健)が「係のシェフになるには、期間というか、どれくらい?」と尋ねると、宇佐美鎌市(小林薫)は「荒木(黒田大輔)は要領が悪くて、野菜係のシェフになるのに4年もかかった。藤田は、よそで相当やってから来たから、最初からスープ係だ。人による」と教えた。

その日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)は色々と悩んだ。

天皇の料理番-第3話のあらすじとネタバレの後半」へ続く。

スポンサードリンク

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。