天皇の料理番-アルベールの実在のモデル
TBSのドラマ「天皇の料理番」の主人公となる・秋山徳蔵の生涯を実話で描いた「実話・天皇の料理番」の番外編「天皇の料理番-アルベールの実在のモデル」です。
実話・天皇の料理番のあらすじとネタバレは「実話・天皇の料理番-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■原作のアルベールのあらすじとネタバレ
フランスへ渡った秋沢篤蔵は、フランスの日本大使館の紹介で、パリの一流ホテル「オテル・マジェスティック」に小僧として就職する。
秋沢篤蔵は日本で相当の修行して技術があり、直ぐに小僧の仕事からシェフに昇進したので、嫉妬する同僚も多かった。特に何かと付けて秋沢篤蔵に嫌がらせをしたのが、アルベールだった。
アルベールは、秋沢篤蔵がシナ人(中国人)と間違われる事を嫌がる事を知っていたので、秋沢篤蔵を「シナ人」と呼んだり、日本で吉原が大火事になったというニュースが伝わると「お前の国の家は紙で出来ているんだってな」と言ってからかった。
秋沢篤蔵は「俺はお前と違って日本に帰れば、相当な身分が待っているんだぞ」と言って我慢していたが、秋沢篤蔵が抵抗しないので、アルベールは調子に乗り、さらに秋沢篤蔵を虐めるようになっていた。
すると、秋沢篤蔵は、ここいらでガツンとやっておかないと、他のコックも便乗して虐めるようになるかもしれないと思い、アルベールに釘を刺すことにした。
翌日、秋沢篤蔵はアルベールの隣で包丁を研ぐと、包丁を額に当てて切れ味を確かめると、異様を感じたアルベールはその場を離れようとした。
しかし、秋沢篤蔵は包丁を手に持ち、「ちょっと外に出ろ」と呼び止めると、アルベールは「勘弁してくれ」と懇願した。
秋沢篤蔵が許してやると、アルベールは「メルシー、メルシー(ありがとう)」と言って喜び、以降は秋沢篤蔵を虐めることは無くなった。
■アルベールの実在のモデル
華族会館で秋山徳蔵を虐めていた荒木シェフが実在の人物だったように、秋山徳蔵を虐めるオテル・マジェスティックのコック・アルベールも実在の人物です。
原作小説に登場するアルベールのエピソードは実話で、実在のアルベールは原作と同様に秋山徳蔵を虐めますが、秋山徳蔵に包丁を突きつけられて謝罪し、仲直りをしおます。
吉原であった火事というのは、明治44年(1911年)4月9日に実際に吉原で起きた火事で、当時は木造住宅だったので6500戸を焼く被害を出し、その火事は秋山徳蔵が修行していたフランスでも報じられました。
なお、その他の登場人物の実在のモデルについては「天皇の料理番-実在のモデル」をご覧ください。
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