天皇の料理番-第6話のあらすじとネタバレ
高岡早紀が出演するTBSの料理人ドラマ「天皇の料理番」の第6話「愛と命の果てパリ」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。
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■天皇の料理番-第6話のあらすじとネタバレ
明治37年(1904年)の年末、血を吐いて動けなくなった秋山周太郎(鈴木亮平)は医者の診察を受けていた。
医者が「子の病気は悪くなったと思ったら、良くなったりするもんだし。まあ、そういうことだよ」と告げると、秋山周太郎(鈴木亮平)は「先生、本当の事を教えてください」と頼んだ。
翌朝、秋山篤蔵(佐藤健)が目覚めると、隣に森田梅(高岡早紀)が寝ていた。
秋山篤蔵(佐藤健)は動揺を抑えようとして、1階へ降りて水を飲むが、首筋に森田梅(高岡早紀)の髪の毛が付いていたので慌てて、他にも髪の毛が付いていないか探す。
そこへ、森田梅(高岡早紀)が降りてきて、「大丈夫だったのかい?田舎の方は」と尋ねると、秋山篤蔵(佐藤健)は「女房に離縁されました」と答えた。
すると、森田梅(高岡早紀)は「可哀想に。アンタがちゃんとその子をかわいがらなかったからよ。だから奥さんがすねちゃったのよ。こっちの方もちゃんと修行をしないとね」と言い、秋山篤蔵(佐藤健)を押し倒して胸をまさぐった。
明治38年の正月、秋山篤蔵(佐藤健)と森田梅(高岡早紀)が1つの餅を両端から食べ合っていると、バンザイ軒の亭主・森田仙之介(佐藤蛾次郎)が突然、帰宅した。
森田梅(高岡早紀)は慌てて「餅を吸い出して貰ってたんだよ」と釈明し、その隙に秋山篤蔵(佐藤健)は逃げた。
その日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)は、吉原の一室で茅野(芦名星)の絵を描いている松井新太郎(桐谷健太)に「ワシは一体、何をしてるんだろう。ワシ、もうパリでも行くしかないですよ」と話すと、松井新太郎(桐谷健太)が「パリでも?」と怒った。
すると、茅野(芦名星)は松井新太郎(桐谷健太)を制して、秋山篤蔵(佐藤健)に「いいかい。人間はどこに居るかじゃないと思うんだよ。何をやるかだなんだよ。どこに居ても、出来る奴は出来るし、出来ない奴は出来ない。ペテ公、まずは今のところで地道に励んで、良い結果を出すのが、全うだとは思わないかい」と告げた。
バンザイ軒に戻った秋山篤蔵(佐藤健)は、茅野(芦名星)に言われた事を思い出しながら、料理ノートを見て「こんなもん作れんし、金も無いし」と言い、思案していると、急に閃き、バンザイ軒を飛び出した。
翌朝、秋山篤蔵(佐藤健)がバンザイ軒に戻ると、玄関先に森田仙之介(佐藤蛾次郎)が立って待っていた。
秋山篤蔵(佐藤健)が驚いていると、森田仙之介(佐藤蛾次郎)は秋山篤蔵(佐藤健)を抱きしめて「出て行ったのかと思った。良かった」と喜んだ。
秋山篤蔵(佐藤健)が不倫を謝ろうとすると、森田仙之介(佐藤蛾次郎)は「前にもな、うちの奴を袖にした堅物の小僧が居てよ。その時のアイツの機嫌の悪さっていったら、なくてよ。ひでぇ八つ当たりされてよ。まぁ、そもそも俺がいけないんだけどさ。まぁ、今年も世しくバンザイだぜ」と言い、何も聞かずに許した。
さて、秋山篤蔵(佐藤健)は肉屋から肉を貰ってきており、華族会館で得た知識を生かしてカレーを作り、森田梅(高岡早紀)に「食べてみてください」と頼んだ。
カレーと言っても、ご飯の上にルーが乗っているだけで、具も無いため、森田梅(高岡早紀)は半信半疑で食べたが、一口食べると「こりゃ、いいね。こんななりでも、味は濃いし。どんなカラクリなんだい」と驚いた。
秋山篤蔵(佐藤健)が「野菜の味が、全部、この中に溶け込むようにしたんです。フォンを取るガラはタダで貰えるようにしましたし、野菜もクズやガラを使うようにしますんで、出してみても良いでしょうか?」と頼むと、森田梅(高岡早紀)は「何を言ってるんだい。うちは美味ければ何でも良いんだよ」と許可した。
翌日から秋山篤蔵(佐藤健)が作ったフランスカレーをメニューに載せると、評判が評判を呼び、バンザイ軒は長蛇の列が出来るようになった。
その列を見た松井新太郎(桐谷健太)は、バンザイ軒でフランスカレーを食べ、華族会館で同僚に「ペテ公がやってるんだぜ」と言い、バンザイ軒のフランスカレーを絶賛した。
それを聞いていた奥村シェフ(坪倉由幸)が「食べに行ってみますか?」と尋ねると、宇佐美鎌市(小林薫)は「並ぶのは嫌いだ」と答えた。
その日の夜、秋山篤蔵(佐藤健)の元に桐塚尚吾(武田鉄矢)が「美味しいカレーがあるんだってね」と言い、尋ねてきた。
秋山篤蔵(佐藤健)が、紹介して貰った華族会館を飛び出したことを謝罪すると、桐塚尚吾(武田鉄矢)は「しかも、鯖江には離縁されて、武生には勘当されたんだってね」と告げた。
秋山篤蔵(佐藤健)が「兄からですか。兄のこと何か聞いてませませんか?」と尋ねると、桐塚尚吾(武田鉄矢)は「そういう事は手紙に書いてこないからね。近々、見舞いに行くので、見てきましょう。何か、伝えることはありますか?」と尋ねた。
すると、秋山篤蔵(佐藤健)は「ワシは元気にやっておりますさけ。自分の体のことだけ心配するように伝えてくれますか」と頼んだ。
明治38年3月、高浜家では娘らがひな人形の飾り付けをしていた。
高浜俊子(黒木華)がひな人形を手にして「ヤモメがひな人形を触っていいんやろか」と悩んでいると、妹・光子が「あっ、どうなんやろうか」と驚いた。
すると、妹・鈴子が「三人官女の一人は出戻りらしいよ。一人だけ眉毛が違う人が居るんよ」と教えると、高浜俊子(黒木華)はひな人形の顔を見比べて「ほんとや」と笑った。
廊下を通りかかった高浜金之介(日野陽仁)は、それを見て「俊子(黒木華)が笑ってる」と喜んだ。
一方、桐塚尚吾(武田鉄矢)は秋山周太郎(鈴木亮平)の見舞いで秋山家を訪れ、秋山篤蔵(佐藤健)のフランスカレーを褒めると、秋山周太郎(鈴木亮平)は「そうですか」と喜んだが、急に咳き込んで苦しみだした。
桐塚尚吾(武田鉄矢)が「大丈夫か」と心配すると、秋山周太郎(鈴木亮平)は桐塚尚吾(武田鉄矢)が部屋に入ってこようとするのを制した。
桐塚尚吾(武田鉄矢)が「そんなに良くないのか?」と尋ねると、秋山周太郎(鈴木亮平)は「先生、ひとつ、ご相談に乗って頂きたいことがあります」と切り出した。
さて、バンザイ軒ではフランスカレーを注文する人はほとんど居なくなり、秋山篤蔵(佐藤健)が項垂れていると、心配した森田梅(高岡早紀)が「客が話したのを聞いたんだけどさ、前みたいに具がゴロゴロ入っているカレーが食べたいってさ。これは、これで美味しいんだよ。ちと上品過ぎたのかもしれないね」と教えた。
森田仙之介(佐藤蛾次郎)が「いや、俺は美味いと思うよ。毎日食べても、もたれないし」とフォローするが、森田梅(高岡早紀)は「そりゃ、アンタみたいなじいさんにはね。でも、働き盛りの人や学生さんには、もたれるくらいじゃないと、物足りないんだよ」と話した。
秋山篤蔵(佐藤健)が「じゃ-、肉を何切れか入れますか?」と提案するが、森田梅(高岡早紀)は「それだけじゃ、見た目が寂しいと思うんだけどね」と答えた。
秋山篤蔵(佐藤健)が不満そうに「でも、ルーの中に全部入ってるわけで」と告げると、森田梅(高岡早紀)は「見た目が分からなければ、意味が無いって言ってるんだよ。一生懸命やっえるだろうさ、手間はかかってるだろうさ。そりゃ、分かってるよ。でもさ、客に分からない手間に意味は無いって言ってんだよ。客商売なんだから」と怒った。
すると、秋山篤蔵(佐藤健)は不服そうに「分かりました。じゃー、元通りのオヤジさんの手抜ききわまりない、クズクズのカレーに戻します」と言って立ち去った。
森田仙之介(佐藤蛾次郎)が「可哀想に、アイツ相当頑張ってたんだぜ」と心配すると、森田梅(高岡早紀)は「そんなこと、分かってるよ」と言って森田仙之介(佐藤蛾次郎)の頭を叩いた。
翌日、秋山篤蔵(佐藤健)は、不本意ながら、以前のようなグズグズのカレーを作ると、休憩と言って店を出て、いつも道端の残飯を食べていた猫に餌を与え、「ワシ、昔は華族会館っていうところに居ったんよ。出す料理は美味しくて美しくて。客も味の分かる客での。お前らは腹が膨れれば、それでええのか?ああ、パリでも行きたいの」と嘆いた。
その後、秋山篤蔵(佐藤健)はバンザイ軒に戻ると、宇佐美鎌市(小林薫)がバンザイ軒に入る所だった。
バンザイ軒に入った宇佐美鎌市(小林薫)は、カレーを注文した後、店内を見回ると、天井には蜘蛛の巣が張っており、花は萎れ、醤油差しは醤油が垂れた跡が残っていた。
裏口から厨房に入った秋山篤蔵(佐藤健)は、森田梅(高岡早紀)からカレーの注文を聞くと、「なんで、よりによって、こんな時に。こんなもんを出したら・・・」と嘆き、「芋だけでもやり直します」と言い、芋を剥き始めた。
その後、森田梅(高岡早紀)が宇佐美鎌市(小林薫)にカレーを出す。
宇佐美鎌市(小林薫)が「これが、フランスカレーですか?」と尋ねると、森田梅(高岡早紀)は「アレは、今はお休みしてるんですよ」と答えて下がった。
宇佐美鎌市(小林薫)はカレーを一口食べると、スプーンを置き、金をテーブルにおいてバンザイ軒を出た。
驚いた秋山篤蔵(佐藤健)は宇佐美鎌市(小林薫)を追いかけ、「これには理由がありまして。華族会館の料理を参考に、作っていたカレーがあったんですけど、上品すぎるって客に飽きられてしまって。それで、普通のカレーを出してるんです。この辺の客は舌が肥えてませんから、味が分からんのです」と釈明した。
宇佐美鎌市(小林薫)は「普通のカレー?アレは普通のカレーじゃない。あのカレーは腐ってる。カレーが腐っているのは、お前の性根が腐っているからだ」と告げた。
秋山篤蔵(佐藤健)が不満をぶつけるように「ワシ、やれるだけの事はやりました。安い材料で少しでも言い物を出そうって。華族会館みたいには出来んけど、華族会館のように言いものをだそうって、精一杯の真心を込めました。でも、その真心は通じませんでした。どんなに手を尽くしたって、猫には味は分からんでしょう」と必死に釈明する。
すると、宇佐美鎌市(小林薫)は「俺は客だ。客に言い訳する料理人がどこに居る。客を馬鹿にする料理人は大馬鹿ものだ。なおかつ、馬鹿にした客に、馬鹿にした料理を食わせる料理人には、もう言葉も無い、。そんな奴は辞めてしまった方が良い。その方がお前も客も幸せだ」と答えて立ち去った。
「天皇の料理番-第6話のあらすじとネタバレ後編」へ続く。
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