探偵の探偵-あらすじと犯人(死神)の正体と結末のネタバレ
北川景子が主演するフジテレビのドラマ「探偵の探偵」の原作となる松岡圭祐の小説「探偵の探偵」のあらすじとネタバレを含む読書感想文の「探偵の探偵-あらすじと犯人(死神)の正体と結末のネタバレ」編です。
このページには原作小説「探偵の探偵」のあらすじや犯人(死神)や黒幕のネタバレが含まれています。原作のあらすじや犯人(死神)・黒幕などのネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。
このページは「探偵の探偵-原作のあらすじと犯人ネタバレ」からの続きです。
■探偵の探偵-死神の澤柳菜々
探偵・紗崎玲奈は半グレ集団「野放図」のメンバーから、悪徳探偵「死神」が澤柳菜々だと聞き出すことに成功した。
すると、報告を受けたスマ・リサーチ社の社長・須磨康臣は、探偵・紗崎玲奈に澤柳菜々のファイルを見せた。実は、社長・須磨康臣は2年前に澤柳菜々について調査依頼を受けていたのだ。
澤柳菜々は過去に6度の結婚歴があった。結婚相手は、いずれも、何らかの形で大金を得た引きこもり男性やオタク男性で、澤柳菜々と結婚後に急死していた。
澤柳菜々は夫の死亡推定時刻にアリバイが有るうえ、澤柳菜々は夫の財産を相続しただけで、夫に保険金がかかっていなかった事もあり、事件にはならなかった。
そこで、死んだ夫の家族がスマ・リサーチ社の社長・須磨康臣に澤柳菜々の調査依頼を依頼し、須磨康臣は澤柳菜々を調査していたのだが、澤柳菜々の手がかりは皆無だったのだという。
一方、警察は、探偵・紗崎玲奈による悪徳探偵への私刑を「民事から逸脱した行為であり、警察領域への侵害」と考えており、探偵・紗崎玲奈を逮捕するため、躍起になっていた。
しかし、対探偵課の探偵・紗崎玲奈は警察の監視を巧妙にかいくぐり、死神・澤柳菜々の調査を開始する。
そのようななか、包丁を持った夫・沼園賢治に追いかけられた市村凛が、スマ・リサーチ社に逃げ込んでくる。市村凛はDVシェルター失踪事件で失踪したDV被害者11人のうちの1人だった。
探偵・紗崎玲奈は市村凛を保護すると、市村凛は探偵・紗崎玲奈から送られてきた励ましの手紙とブックボックスを見せて礼を言った。
しかし、探偵・紗崎玲奈はそんな手紙を送っていなかった。封筒はスマ・リサーチ社の正規の封筒で、偽造された物ではなかった。封筒の持ち立ちは厳重に管理されており、部外者が持ち出すのは難しい。内部に協力者が・・・?
いずれにしろ、死神・澤柳菜々は、探偵・紗崎玲奈の名前を使っており、探偵・紗崎玲奈はこれを宣戦布告と受け取り、死神・澤柳菜々との対決を決意した。
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■探偵の探偵-死神・澤柳菜々との対決
探偵・紗崎玲奈は、偽名で部屋を借りて峰森琴葉とDV被害者・市村凛を匿うと、自分は本名で別の場所に部屋を借りて死神・澤柳菜々を誘き出すことにした。
しかし、本名で借りた部屋に現れたのは、死神・澤柳菜々ではなく、市村凛を探しに来たDV夫・沼園賢治だった。
探偵・紗崎玲奈はDV夫・沼園賢治に殺されそうになるが、間一髪で、竹内調査事務所の竹内社長らに助けられ、DV夫・沼園賢治は探偵に取り押さえられた。
実は、探偵社の間で、探偵・紗崎玲奈の行動が問題になっており、探偵社の会合でスマ・リサーチ社の社長・須磨康臣は対探偵課について追及を受けた。
しかし、社長・須磨康臣は、のらりくらりと追及をかわし、「探偵・紗崎玲奈を監視するために、みんなも対探偵課を設置すればどうですか」と提案していたのだ。
そこで、竹内調査事務所の提案で各社が対探偵課を設置し、探偵・紗崎玲奈の違法行為の証拠を掴んで公安委員会に報告するため、探偵・紗崎玲奈を監視していたのである。
探偵達に取り押さえられたDV夫・沼園賢治は、死神・澤柳菜々からの調査報告書を持っていたが、半グレ集団「野放図」から紹介されただけで、死神・澤柳菜々の連絡先はしらないという。
探偵・紗崎玲奈が、殺された妹・紗崎咲良の事件に死神・澤柳菜々が関係している事を打ち明けると、複数の探偵事務所が死神・澤柳菜々の調査依頼を受けていたことを明かした。
死神・澤柳菜々は過去に6度の結婚をして、いずれの夫も急死していたが、警察が動かなかったので、死亡した6夫の家族がそれぞれに探偵社に死神・澤柳菜々の調査を依頼していたのである。
そこで、竹内調査事務所の竹内社長の提案により、悪徳探偵である死神・澤柳菜々の正体を探るため、各社が持っている死神・澤柳菜々の情報を持ち寄った。
すると、探偵事務所MPIが別件で澤柳菜々を調べており、澤柳菜々が裁判所に申請して性別を変更し、澤柳邦夫と名乗っている事を突き止めていた事が判明する。
竹内社長は澤柳邦夫(澤柳菜々)から話を聞くが、澤柳邦夫(澤柳菜々)はただの性転換者で、死神・澤柳菜々ではなかった。
死神は、澤柳菜々(澤柳邦夫)が裁判所に性別の変更を申請したとき、行政システムの不備を突いて澤柳菜々(澤柳邦夫)の戸籍と名前を自分のものにしたのだ。
一方、峰森琴葉は偽名で借りた部屋にDV被害者・市村凛を匿っていたが、姉・彩音から電車に飛び込んで自殺するというメールを受けたため、DV被害者・市村凛を部屋に残して、現場へと急行する。
しかし、それは死神・澤柳菜々の罠だった。姉・彩音も死神・澤柳菜々に騙されており、峰森琴葉と姉・彩音は死神・澤柳菜々に捕まってしまう。
死神・澤柳菜々は姉・彩音をコンクリート漬けにすると、峰森琴葉のスマートフォンを使って、対探偵課の探偵・紗崎玲奈をおびき寄せた。
■探偵の探偵-死神・澤柳菜々の正体
探偵・紗崎玲奈はスマートフォンの位置情報から峰森琴葉の居場所を割り出し、コンクリート工場へと向かい、死神・澤柳菜々と対面する。
死神・澤柳菜々の正体は、DV被害者・市村凛だった。スマ・リサーチ社の封筒が使われていたのは、内部に協力者が居たのでは無く、DV被害者・市村凛がスマ・リサーチ社に匿われていた時に盗んでいたのだ。
探偵・紗崎玲奈は峰森琴葉を人質に取られているため、死神・市村凛(澤柳菜々)の指示に従って全裸になると、死神・市村凛(澤柳菜々)は「次は峰森琴葉の指示に従え」と命じてICレコーダーを再生した。
死神・市村凛(澤柳菜々)は事前に、峰森琴葉に最後のチャンスを与え、姉・彩音と探偵・紗崎玲奈のどちらを助けたいか選ばした結果、峰森琴葉は姉・彩音を選んでいたのだ。
それを聞いた探偵・紗崎玲奈は涙を流しながらも、姉・彩音の身代わりとなり、自らコンクリート漬けとなった。
コンクリートが固まり始める5分が経過し、死神・市村凛が油断する。峰森琴葉は隙を見て逃走して通報しようとするが、ナイフを持った死神・市村凛に追い詰められ、絶対絶命のピンチの陥る。
ところが、そこへ、コンクリート漬けになって死んだはずの探偵・紗崎玲奈が現れ、死神・市村凛を刺した。
コンクリートは砂糖を加えると固まらない性質がある。探偵・紗崎玲奈は工場に入るとき、コンクリート車を見て死神・市村凛の意図を察知し、コンクリートに砂糖を混ぜていたため、コンクリートは固まらなかったのだ。
一連の件は解決し、警察は、各探偵社に事情聴取を行ったが、各探偵社は探偵・紗崎玲奈のアリバイを証言しており、警察は探偵・紗崎玲奈の逮捕を断念した。
しかし、実際は、探偵・紗崎玲奈を逮捕すると、警察が死神・市村凛(澤柳菜々)を見過ごしてきたという失態を明るみにさらすため、上の判断で探偵・紗崎玲奈の逮捕は見送られたのだ。
一方、妹・紗崎咲良の復讐を果たした探偵・紗崎玲奈は、調査会社スマ・リサーチ社を退職し、警察に出頭しようとした。
しかし、竹内調査事務所の竹内社長から「自分の偽証によって即逮捕を免れた。その恩を返せ」と言われ、探偵・紗崎玲奈は竹内調査事務所で働くことになったのであった。
「探偵の探偵-原作のあらすじと犯人ネタバレ読書感想文」へ続く。