天皇の料理番-最終回のあらすじとネタバレ

佐藤健が出演するTBSの料理番ドラマ「天皇の料理番」の最終回(第12話)「完結-料理番の人生敗戦の料理番がGHQに起こした愛の結末」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。

実話・天皇の料理番のあらすじとネタバレは「実話・天皇の料理番-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

天皇の料理番-第11話のあらすじとネタバレは「天皇の料理番-第11話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■天皇の料理番-最終回のあらすじとネタバレ
昭和10年3月、秋山篤蔵(佐藤健)はバンザイ軒で松井新太郎(桐谷健太)に深刻な話をしていたので、森田梅(高岡早紀)が「何の話をしてるんだい?」と尋ねると、秋山篤蔵(佐藤健)は午餐で起きた出来事を話し始めた。

秋山篤蔵(佐藤健)は晩餐でトゥヌルドという料理をだした。トゥヌルドとは、牛肉でベーコンを巻き、糸で縛って形を整えて焼く料理である。

最後に糸を取り外して出すのだが、1つだけ糸を取り忘れてしまった。それが、お上(昭和天皇)の出され、後で、秋山篤蔵(佐藤健)はお上からお召しを受けたのだ。

秋山篤蔵(佐藤健)が「それでお上はなんて仰ったと思います?」と言い、松井新太郎(桐谷健太)と森田梅(高岡早紀)に耳打ちして教えると、森田梅(高岡早紀)は「はー。そんなことを仰られたのかい」を感心した。

秋山篤蔵(佐藤健)は「ワシは幸せ者です。あのようなお上(昭和天皇)にお仕えできて」と語った。

ある日、秋山篤蔵(佐藤健)は満州国の皇帝を迎えるため、中華風の晩餐を用意しようとすると、満州国の皇帝の随員が大膳の厨房に食材を運んできたが、食材は腐っていた。

結局、秋山篤蔵(佐藤健)が用意した食材を使ったのだが、料理を作る最中も皇帝の随員が厨房を監視するうえ、随員は出来上がった料理を毒味の時にグチャグチャにして、徹底的に異変がないか調べ上げた。

怒った秋山篤蔵(佐藤健)が宮内省の事務官・入沼(天野義久)に苦情を言うと、入沼(天野義久)は「アレは彼らの仕事なんです。満州人は日本が満州を攻略したやり方に不信感を抱いてるんですよ」と説明した。

秋山篤蔵(佐藤健)が「料理人が料理をおとしめるような事をするはずないでしょう」と言って激怒したとき、ポケットの鈴が鳴った。

秋山篤蔵(佐藤健)は、高浜俊子(黒木華)から死に際に「篤蔵さん(佐藤健)が癇癪持ちなことが心配なんです。鈴が鳴ったら、アイツがこんな事を言ったなって、思い出して欲しい」と言われていた事を思い出し、怒るのを我慢した。

さて、この2年後に支那事変が始まり、支那事変の四年後に大東亜戦争に突入した。聖戦完遂の為に様々な物資が国家の統制を受けて配給制となり、やがて、食品もその対象となった。

昭和17年5月、皇室までもが国民と同じく配給制となった。それを知らされた秋山篤蔵(佐藤健)が「お上が国民と同じように配給制になるなんて、ありえんでしょ」と抗議すると、大膳頭・黒田長治(篠田三郎)は「お上(昭和天皇)自身が、民と同じように堪え忍ぶ、と仰ってるんです」と答えた。

昭和19年、秋山篤蔵(佐藤健)は大膳の厨房で悩んでいた。最近の配給はメザシばかりなので、どうにかお膳に変化を付けられないかと、意見を出し合った。

秋山篤蔵(佐藤健)が「水で戻して油で煮てみるっては、どうだろうか?」と提案すると、厨司は「それって必ず美味しくなりますか?失敗すれば、このメザシ一匹を失うことになるんです」と尋ねた。

闇で食材を仕入れようという意見も出たが、お上から「闇はやるな」とキツイお達しが出ていた。

その日、秋山篤蔵(佐藤健)に軍部から出張の要請が来た。陸軍の皆行社で腕をふるって欲しいという事だった。

一方、厨司・黒川(林泰文)には、息子の死亡通知書が届いた。これで黒川(林泰文)は、息子を2人とも戦死させてしまった。

ある日、秋山篤蔵(佐藤健)は山上辰吉(柄本佑)を手伝いを頼み、軍部の皆行社へ料理を作りに行くと、軍部の皆行社には肉や野菜など、山ほどの食材があった。

それを見た秋山篤蔵(佐藤健)は、「お上(昭和天皇)は粟や稗を入れた飯を召し上がっています。しかも。米はもったいないって、1食だけです。パンやって、芋やらトウモロコシを混ぜたもので」と激怒した。

山上辰吉(柄本佑)が「勝つためだよ」と諭すと、秋山篤蔵(佐藤健)は「戦場の兵士はろくに食えてないって聞いてます。ここは机の上で作戦を考えてるだけでしょ。ウチの息子はあんなもん・・・」と激した。

山上辰吉(柄本佑)は「ウチのところもだ。勝つまで。勝つまでだよ」と言い、秋山篤蔵(佐藤健)を我慢させた。

しかし、その後、状況は好転することなく、戦争の続行と共に食糧事情は更に悪化した。

宮内省大膳寮でも食糧不足を解決するため、乾燥野菜を研究したり、様々な努力をしたが、抜本的な改革を出来ないまま、本土の空襲が始まり、昭和20年8月15日に日本は降伏した。

日本は戦争に負けたが、これで息子・一太郎と周二郎の奉公も終わり、空襲対策で電球に取り付けていた黒い布も取り外すことができ、部屋も明るくなった。

秋山篤蔵(佐藤健)は新たな気持ちで仕事に臨み、大膳頭・黒田長治(篠田三郎)に「次の午餐はいつになりそうですか?色々ありますよね?国と国との交渉とか」と尋ねると、大膳頭・黒田長治(篠田三郎)は「実は、まだ何も決められません。負けたと言う事は、被占領国になるということです。日本は属国になったんです。アメリカを中心とした連合国は、軍関係者や政治家を軍事裁判にかけるという噂もありますし」と話した。

秋山篤蔵(佐藤健)が「お上(昭和天皇)は別ですよね?」と尋ねたが、大膳頭・黒田長治(篠田三郎)は何も答えなかった。

秋山篤蔵(佐藤健)は「戦争をやったのは、軍部やないですか。お上(昭和天皇)は開戦に反対の意思を示したとも聞きました。なんでお上(昭和天皇)が裁かれなアカンのですか?」と意見すると、大膳頭・黒田長治(篠田三郎)は「お上(昭和天皇)は国の元首です。罪が無いとは言い切れない」と答えた。

事務官・入沼(天野義久)は「天皇陛下バンザイと突撃していったわけです、我々は。それは、アメリカからみた日本の姿だったと思います。彼らには、陛下が先導的な姿に見えたのではないでしょうか?あくまでも私見ですが」と諭した。

秋山篤蔵(佐藤健)は「お上が違うと言えば良いじゃ無いですか?なんとかならんのですか?宮内省の力で」と訴えたが、大膳頭・黒田長治(篠田三郎)は顔を背けたままだった。

その日の帰り、秋山篤蔵(佐藤健)は、焼け跡を物色している松井新太郎(桐谷健太)と出会う。松井新太郎(桐谷健太)は焼け跡から使えそうな物を探して売るのだという。

森田梅(高岡早紀)も宇佐美鎌市(小林薫)も無事で、焼け残ったバンザイ軒の再建を始めており、みんなが集まって雑炊を食べる。

宇佐美鎌市(小林薫)が「宮城(きゅうじょう)は無くなるのか?」と尋ねると、秋山篤蔵(佐藤健)は「お上を軍事裁判に書けるという話も有ります」と教えた。

森田梅(高岡早紀)が「宮内省はお助けしないのかい?」と尋ねると、秋山篤蔵(佐藤健)は「宮内省は自分からは動けんのですよ」と答えた。

宇佐美鎌市(小林薫)が「だったら、お前がなんとかしたらどうだ。お前も宮内省の役人なんだろ」と告げると、秋山篤蔵(佐藤健)は「出来るわけないじゃないですか。言うても料理人なんて、下の下の更に下の木っ端役人ですから」と答えた。

宇佐美鎌市(小林薫)が「そうか。陛下の料理番というのは、言われるままに飯を炊くだけか。俺にも出来そうだな」と呆れると、秋山篤蔵(佐藤健)は「宇佐見さんの言うのは理想です。日本は占領されるんですよ。一つ間違えば、ワシらかて、お上かてどうなるのかわからんのですよ」と反論した。

すると、宇佐美鎌市(小林薫)が「見事に木っ端役人の台詞だな。俺も焼きが回ったな。クズだ。ろくでなしだと言われた料理人が、陛下をお救いしたら、胸の空くような話だと思ったんだが。青臭いことを言って、すまなかったな」と言い、バンザイ軒を後にした。

その日、秋山篤蔵(佐藤健)が帰宅すると、死んだ秋山周蔵(杉本哲太)からの手紙が届いていた。

秋山篤蔵(佐藤健)が「あの世から説教ですか?」と驚いて封筒を開けると、秋山ふき(美保純)の手紙が入っていた。

秋山ふき(美保純)が荷物の整理をしていたら、秋山周蔵(杉本哲太)が秋山篤蔵(佐藤健)に書いた手紙が見つかった。秋山周蔵(杉本哲太)は手紙を書いたものの、恥ずかしくて送れなかったらしい。

秋山ふき(美保純)はこの手紙を秋山篤蔵(佐藤健)に送る事が、秋山周蔵(杉本哲太)の供養になると思ったので、秋山篤蔵(佐藤健)に手紙を送ったのだという。

秋山ふき(美保純)の手紙の次に、秋山周蔵(杉本哲太)の手紙が入っていた。

篤蔵(佐藤健)、毎日、きちんとお勤めしておるか?いくら、のくてえ、おめえでも、陛下のお側に上がりながら、まさか、不敬な事はしてないだろうな?

今日は周太郎(鈴木亮平)が行った時のことを記しておこうと思う。最近、物忘れが激しいからな。

周太郎は、おめえの作った献立を聞きながら、旅だった。おめえの活躍が、我が事のように嬉しいという顔をしとった。なぜ、そこまで嬉しかったのか。ほれは、やはり、おめえが陛下のお料理番やったからやないかと思う。

思えば、あいつは、お国のために働きたいという志を持っとった。ほやさけ、有名な食堂やホテルではなく、陛下のお料理番というのが、何よりも誇らしかったのだと思う。
篤蔵(佐藤健)、苦労も多いと思う。しかし、どうか陛下のお料理番を勤め上げて欲しい。それが今の父の夢です。

手紙を読んだ秋山篤蔵(佐藤健)は、仏壇を見て、死んだ秋山周蔵(杉本哲太)・秋山周太郎(鈴木亮平)・高浜俊子(黒木華)の事を思い出し、「1人でかなえた夢やないですもんね。ほうでしたね。ワシは陛下の料理番でした」と言い、何かを決意した。

翌日、秋山篤蔵(佐藤健)は飛んでいる米軍の飛行機に向けて白旗を振っていると、大膳頭・黒田長治(篠田三郎)に「何をやってるんですか?」と注意された。

秋山篤蔵(佐藤健)は「アメリカの飛行機に歓迎の合図をしておりました。これからはアメリカの天下です。我々はアメリカに従わなければアカンのです。占領軍は第1級の国賓やと思うんです。ほんなら、もてなしませんか?お上の命はアメリカの胸先三寸なんです。食事や掃除、便利使い。国家うんぬんではなく、やれることは山ほどある」と訴えると、大膳寮は「宮内省は家政婦斡旋所ではない」と激怒した。

その後、秋山篤蔵(佐藤健)は「GHQからの要請があれば、ワシの料理で骨抜きにしてやる」と待ち構えていると、GHQからサンドイッチの注文が入ったので、最高のサンドイッチを作ろうとする。

しかし、息子2人を戦争で失った黒川(林泰文)は、秋山篤蔵(佐藤健)の方針に従えず、サンドイッチ作りを抜けた。

天皇の料理番-最終回のあらすじとネタバレ後編」へ続く。

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