無痛-原作のあらすじと真犯人と黒幕と結末のネタバレ
2015年10月期に放送するフジテレビのドラマ「無痛-診える眼」(主演は西島秀俊)の原作となる久坂部羊の小説「無痛」のあらすじとネタバレを含む読書感想文のあらすじと真犯人と黒幕ネタバレ編です。
このページは「無痛-原作のあらすじと犯人のネタバレ」からの続きです。
このページには久坂部羊の小説「無痛」のあらすじと犯人・真犯人・黒幕のネタバレが含まれています。犯人・真犯人・黒幕のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。
■無痛-原作のあらすじと真犯人と黒幕のネタバレ
イバラ(伊原忠輝)が2番目の夫・佐田要造を殺害したことにより、高島菜見子はストーカー行為を受けなくなったが、誰かに監視されているような気配を感じ続けていた。
公園で息子・高島裕輔を遊ばせていた高島菜見子は、何者かの視線を感じたため、息子・高島裕輔を連れて帰ろうとしたが、息子・高島裕輔はグズッて高島菜見子を困らせた。
それを見ていたイバラ(伊原忠輝)は、息子・高島裕輔の排除を決定する。
ところで、西郷川で見つかった靴が新品だったことから、灘区教師一家殺害事件とは関係無いと分かっていたが、殺人現場に落ちていた帽子に付着していた髪の毛が南サトミのDNAと一致していた。
この結果に頭を悩ませる刑事・早瀬順一郎は、独自の調査を展開し、医師・為頼英介が街で見かけた犯因症(伊原忠輝)の情報を元に、不審者(伊原忠輝)の自宅へと向かった。
ある日、院長・白神陽児が南サトミの事で話が有るというので、医師・為頼英介が白神メディカルセンターを訪れると、マスコミが白神メディカルセンターに詰めかけていた。
横井事務長が7000万円を横領して逃げたついでに、院長・白神陽児の行っている非認証薬の治験を人体実験だといってマスコミにバラしたのだという。
医師・為頼英介が南サトミについて尋ねると、院長・白神陽児は一家殺害事件の真犯人が南サトミに怒っているので安全な場所に隠したと言い、話し始めた。
院長・白神陽児は異常性癖があり、性風俗王の小村虎夫から、南サトミを紹介され、南サトミの携帯電話から、南サトミが一家殺害事件の犯行を自供している事を知る。
院長・白神陽児が初めて南サトミを見たのは、灘区教師一家殺害事件の2日前に教師・石川昭次の自宅を下見に行った時だった。
南サトミは石川家に物などを投げ込んでおり、院長・白神陽児の車を警察の覆面パトカーと勘違いして逃げた。そのとき、南サトミは帽子を落とした。
院長・白神陽児は南サトミの帽子を拾っており、イバラ(伊原忠輝)の頭に帽子を被せ、犯行時に帽子を現場に捨ててくるように命じた。
■無痛-黒幕の動機のあらすじとネタバレ
院長・白神陽児には弟・怜児が居いた。灘区教師一家殺害事件で殺された妻・石川彰子は、弟・怜児の元彼女だった。
弟・怜児は学生時代に石川彰子と交際しており、石川彰子と結婚を考えていた。
石川彰子は大学を卒業後、教師になり、そこへ転勤してきたのが教師・石川昭次だった。
教師・石川昭次は遣り手だが強引なところがあり、石川彰子に目を付けた教師・石川昭次は、院長・白神陽児の変質的な性癖を聞きつけ、石川彰子に「兄弟揃って変態医師」と吹き込み、弟・怜児から石川彰子を奪って結婚した。
弟・怜児は山で遭難して死んだ事になっているが、実は石川彰子と別れたことを苦にしての自殺だった。
院長・白神陽児は弟の死を押し殺していたが、石川彰子が新聞に家族の幸せを見せびらかせるような写真と小文を投稿していたのを見て、怒りが再燃し、イバラ(伊原忠輝)に一家を殺害させたのである。
このとき、院長・白神陽児は、心神喪失者を罰しない刑法39条でイバラ(伊原忠輝)を守るため、イバラ(伊原忠輝)に通常の3倍の向精神薬「ラサーム」を飲ませていたので、イバラ(伊原忠輝)は事件の事と何も覚えていなかった。
■無痛-結末のあらすじとネタバレ
全てを打ち明けた院長・白神陽児は、医師・為頼英介に、イバラ(伊原忠輝)が息子・高島裕輔を手術しようとしていることを教えた。
それを聞いた医師・為頼英介は息子・高島裕輔を助けるため、イバラ(伊原忠輝)の部屋へと向かったが、イバラ(伊原忠輝)に麻酔薬を嗅がされて捕まってしまう。
医師・為頼英は「息子・高島裕輔が死ねば、高島菜見子が泣く」と説得したが、イバラ(伊原忠輝)は息子・高島裕輔が高島菜見子を困らせている現場を目的していたため、受け入れなかった。
医師・為頼英は、無痛症のイバラ(伊原忠輝)が痛みを知りたがっている事を思い出し、「痛みを教えてやる」と提案し、濡れた手でコンセントを触らせ、イバラ(伊原忠輝)を感電させた。
医師・為頼英介はイバラ(伊原忠輝)が気絶しているうちに逃げようと思ったが、筋弛緩剤の影響で思うように動けなかったので、携帯電話で刑事・早瀬順一郎に助けを求めようとした。
しかし、刑事・早瀬順一郎の携帯電話の着信音が、イバラ(伊原忠輝)の部屋の押し入れで鳴った。
独自の捜査を行っていた刑事・早瀬順一は、イバラ(伊原忠輝)の部屋を訪れたのだが、イバラ(伊原忠輝)に捕まっていたのである。
刑事・早瀬順一の携帯電話が鳴ったため、気絶していたイバラ(伊原忠輝)が目覚めてしまい、イバラ(伊原忠輝)が医師・為頼英の手術の開始しようとしたが、そこへ、警察が駆けつけたので医師・為頼英は助かった。
刑事・早瀬順一の携帯電話は警察に転送される設定になっていたので、警察は位置を割り出し、イバラ(伊原忠輝)の部屋に踏み込んだのだ。
■無痛-最終回のあらすじとネタバレ
医師・為頼英は治療の末、手の痺れなどは残ったが、意識を取り戻した。退院後は診療所を休んでいたが、死んだ妻との思い出のウィーンで日本人を治療することにした。
院長・白神陽児は事件後、白神メディカルセンターから姿を消し、行方が分からなかった。
手首を切断された刑事・早瀬順一は、運良く、手首をつなぐ事が出来たが、刑事を続けていくのは難しく、先輩の勧めで警察学校の教官になることにした。
数ヶ月後、高島菜見子の元に南サトミからの手紙が届いた。南サトミは院長・白神陽児の治療を受けて精神病が良くなっており、依然とは見違えるような文章を書いていた。
南サトミは事件直後に院長・白神陽児と一緒にアメリカへ渡っており、各国で語学を学びながら、国際弁護士を目指しているということだった。
さて、逮捕されたイバラ(伊原忠輝)には、ボランティアの弁護団が付いた。
イバラ(伊原忠輝)は一家殺害事件のとき、院長・白神陽児から処方された向精神薬「ラサーム」の影響で意識が無く、事件について何も覚えていなかったので、弁護団は刑法39条の心神喪失を理由に無罪を主張した。
また、佐田要造を殺害した事件や刑事・早瀬順一の手首を切り落とした事件などについては、イバラ(伊原忠輝)は記憶があったが、弁護団は向精神薬「ラサーム」の影響として、刑法39条の心神喪失を理由に無罪を主張した。
世間の注目は事件の背景から、イバラ(伊原忠輝)の責任能力へと移った。イバラ(伊原忠輝)は精神鑑定を受けながらも精神的には安定していたが、一瞬の隙を突いて自殺未遂を起こした。
イバラ(伊原忠輝)は専門的な治療が必要と判断され、留置場から加賀沢病院へ移された。
イバラ(伊原忠輝)の経歴を見た加賀沢病院の医師は、高島菜見子にカウンセリングを依頼し、高島菜見子は迷ったが、イバラ(伊原忠輝)のカウンセリングを引き受けた。
イバラ(伊原忠輝)のカウンセリングは順調だったが、高島菜見子はイバラ(伊原忠輝)の顔に犯因症が現れているのに気づき、心配していた。
そのようななか、イバラ(伊原忠輝)は病院から脱走したのであった。
「無痛-原作のあらすじと真犯人と黒幕のネタバレ読書感想文」へ続く。