下町ロケットの原作のあらすじと最終回の結末ネタバレ

阿部寛が主演するTBSのドラマ「下町ロケット」の原作となる池井戸潤の小説「下町ロケット」のあらすじとネタバレを含む読書感想文のあらすじとネタバレの後編です。

このページは「下町ロケットの原作のあらすじとネタバレ」からの続きです。

このページには池井戸潤の原作小説「下町ロケット」のあらすじと結末ネタバレが含まれています。下町ロケットのあらすじや結末ネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。

■下町ロケット-ロケットへの道のあらすじとネタバレ
佃製作所の社長・佃航平は、帝国重工の開発担当・財前道生に、佃製作所が特許を保有する水素エンジンのバルブを納品させて欲しいと頼んだ。

しかし、帝国重工の社長・藤間秀樹は「重要部品の内製化」を掲げており、バルブの納品など、社長・藤間秀樹の許可が得られるはずがなかった。

帝国重工の開発担当・財前道生は、納品の話を断るために佃製作所を訪れ、改めて特許権の使用を頼もうとしたが、佃製作所の工場を見学して、その技術の高さに驚き、考えを変え、佃製作所のバルブを納品させるため、バルブのテストを計画する。

しかし、上司の本部長・水原重治は、あくまでも特許の取得、最悪でも特許の使用を考えてたので、開発担当・財前道生を外し、佃製作所との交渉役を開発責任者・富山敬治に変更した。

一方、佃製作所の営業・江原春樹らは、リスクの多い部品の納品ではなく、利益が得られる特許の使用を主張し、社長・佃航平に直談判した。

社長・佃航平が「やっぱり、俺はモノを作りたい。大型水素エンジンのキーパーツを作れるチャンスなんて、これを逃がしたら、もう2度と無いだろう」と夢を語ると、営業・江原春樹は「公私混同をしてる」と批判した。

■下町ロケット-帝国重工のテストのあらすじとネタバレ
佃製作所との交渉役に抜擢された帝国重工の開発責任者・富山敬治は、バルブの納品を希望する佃製作所を単なる納品業者として扱い、佃製作所に厳しいテストを課した。

佃製作所は新規取引先なので、開発責任者・富山敬治は経営状態や工場を検査する与信調査を行い、それに合格すれば、バルブの品質テストを行う2段構えであった。

しかし、それは不合格ありきで行われるテストだった。開発責任者・富山敬治は、テスト不合格を口実にして、佃製作所の社長・佃航平と特許の使用契約を結び、自分の評価を上げようと企んだのである。

開発責任者・富山敬治は、佃製作所の経営状態を審査する村田と、佃製作所の工場を審査する溝口に、与信審査の本当の目的を教え、佃製作所に与信審査チームを派遣した。

一方、佃製作所の社長・佃航平は、社員を選抜して与信対策チームを作り、帝国重工の与信審査チームを迎えた。

与信審査1日目、帝国重工の与信審査チームは横柄な態度で、中小企業に似合わないレベルの高いクリーンルームを過剰投資と批判したり、佃製作所の赤字を批判して終わった。

与信審査1日目が終わって、佃製作所の社員が意気消沈するなか、佃製作所の経理部長・殿村直弘が持論を展開した。

銀行員だった殿村直弘が見ても、佃製作所は良い会社だ。佃製作所は帝国重工のテストを受けているが、同時に佃製作所も帝国重工をテストしているのだ。帝国重工が正当に佃製作所を評価できないのであれば、帝国重工はバルブを出荷する価値の無い企業であり、特許を預ける価値の無い企業だ。

営業の江原春樹は、バルブの納品に反対して特許の使用を主張していたが、帝国重工の与信チームにボロクソにけなされたため、「プライドがある」と言い、与信対策チームを集め、徹夜で対策を考えた。

その結果、与信対策チームは「佃品質。佃プライド」を合い言葉に一致団結し、与信テスト2日目に望んだ。

与信テスト2日目も帝国重工の与信チームは横柄な態度だったが、佃製作所の与信対策チームは赤字についても、裁判以降、顧客が戻ってきており、黒字化する見通しを理路整然と説明した。

それでも、帝国重工の与信チーム・村田が佃製作所の赤字にイチャモンを付けるので、佃製作所の経理部長・殿村直弘は「何か勘違いされてませんか?こんな評価しか出来ない相手に、我々の特許を使って頂くわけにはいきません。こんな契約など無くても、我々は一向に困りません。どうぞ、お引き取りください」と告げた。

それを聞いた与信チーム・村田は、特許の使用まで拒否されれば、自分の責任になってしまうと思い、青ざめた。

結局、経営状態を審査した与信チームの村田は、特許侵害で得た内部保留金を評価し、佃製作所の経営状況を71点の「優良」と評価した。

一方、佃製作所の工場を審査した溝口は、「社命で評価に赴いた以上、公平に評価するしかない。俺の目は節穴じゃ無いんだ。帝国重工マンとしてのプライドがある」と言い、佃製作所の工場を「A」と評価した。

佃製作所はバブルの品質に絶対の自信を持っていたため、帝国重工の開発責任者・富山敬治は、計画の失敗に絶望していたが、品質テストで佃製作所のバルブが異常数値を示したという朗報が飛び込んできた。

■下町ロケット-バルブの品質テストのあらすじとネタバレ
予審審査に合格した佃製作所は、バルブの品質テストへと進んだが、帝国重工の品質テストで佃製作所のバルブが異常数値を出したという連絡が来た。

原因は検品ではねられたはずのバルブを帝国重工に送ったためだった。そして、バルブをすり替えた犯人は佃製作所で研究開発をしていた真野賢と判明する。

社長・佃航平が水素エンジンに開発費をつぎ込むため、犯人・真野賢は自分がしたい研究開発が満足に出来ず、不満を持っていた。

犯人・真野賢は、帝国重工の品質テストでバルブの数値が悪ければ、佃製作所社員の水素エンジンに対する評価も下がるだろうと考え、検品ではねられたバルブを帝国重工に送っていたのだ。

犯人・真野賢は、少し数値が悪ければ良いと考えていたのだが、不本意にも、かなり悪いバルブを送ってしまったらしい。結局、売り言葉に買い言葉で、犯人・真野賢は社長・佃航平の研究を批判して、佃製作所を辞めた。

佃製作所の江原春樹は、直ぐに正規品のバルブを帝国重工の試験場へと持って行ったが、既に失敗したテストデータは開発責任者・富山敬治に上げており、開発責任者・富山敬治は再テストを許可しなかった。

しかし、試験場の担当者・浅木は「私は、あなた方と仕事がしたい」と言い、社員生命をかけ、開発担当部長の財前道生から再テストの許可を得て、再テストを行ってくれた。佃製作所のバルブは再テストで好成績を記録した。

ところが、開発責任者・富山敬治は、1度目のバルブが不良品だったこと理由に佃製作所の管理体制の不備を指摘し、本部長・水原重治にバルブ不採用の決断を求めた。

驚いた開発担当部長・財前道生は、佃製作所の社長・佃航平はバルブを正当に評価しないような会社に特許を預けない事を説明し、バルブを採用しなければ、宇宙事業「スターダスト計画」が頓挫すると主張した。

これを聞いて特許の使用を諦めた本部長・水原重治は、佃製作所のバルブを採用する以外に道は無いと考え、再び開発担当部長・財前道生を担当者にし、佃製作所のバルブのテストを再開させた。

■下町ロケット-最終回と結末のネタバレ
佃製作所のバルブを正式に採用するためには、2つの試練があった。1つはエンジンの燃焼テストに合格すること。もう1つは、重要部品の社内化を掲げる社長・藤間秀樹に佃製作所のバルブを認めさせる事だった。

佃製作所はバルブに絶対の自信を持っていたが、帝国重工で行われたエンジンの燃焼実験が失敗に終わった。

帝国重工の検証では、システムに不備は無く、佃製作所のバルブが失敗の原因だとして、佃製作所に損害賠償を請求するという意見も出始めた。

しかし、佃製作所の検証ではバルブに不備は無く、佃製作所が調査した結果、帝国重工が用意したフィルターに付着していた二酸化ケイ素が失敗の原因だと判明した。

一方、開発担当部長・財前道生は、帝国重工の社長・藤間秀樹の経歴を調べていて、ある事に気づいた。

帝国重工で宇宙航空畑を歩んできた社長・藤間秀樹は、過去にロケット事業に関わり、打ち上げに失敗を経験していた。

それが、宇宙科学開発機構が打ち上げに失敗したロケット「セイレーン」だった。そして、打ち上げに失敗したロケット「セイレーン」のエンジンを開発したのが、宇宙科学開発機構の研究員・佃航平だった。

そこで、発担当部長・財前道生は、帝国重工の社長・藤間秀樹に、佃製作所の社長・佃航平がロケットへの情熱を持ち続けてバルブを開発したことを訴え、バルブの性能の良さを説明すると、社長・藤間秀樹は佃製作所のバルブの採用を認めた。

その後、フィルターを見直して行われたエンジンの燃焼実験は成功し、佃製作所のバルブは正式に採用が決定した。

さて、佃製作所は弁護士・神谷修一を顧問弁護士に迎え、新たなスタートを切る事になった。

そのようななか、佃製作所の社長・佃航平に、佃製作所を辞めて研究員をしている真野賢作からのメールが着信する。

真野賢作は、上司の山崎光彦に今の職場を斡旋してもらったと思っていたのだが、本当は社長・佃航平の斡旋で今の職場に就職できたことを知り、メールで社長・佃航平に礼を言った。

そして、真野賢作は現在、医療機器の開発チームに居り、色々と話を聞いているうちに、佃製作所のバルブシステムが人工心臓に応用できることを教えた。

ある日、帝国重工は、種子島で佃製作所のバルブを搭載したロケット「モノトーン」の打ち上げに成功する。社長・佃航平は仲違いしていた娘・佃利菜と一緒にロケットの打ち上げを見た。

下町ロケット-あらすじと結末ネタバレ読書感想文」へ続く。

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種子島生まれです。ロケット発射のシーンがうつされていましたが、ロケットを運ぶシーンもうつしてほしかったなと思います。島間港から大崎発射場まで運ぶのに、夜明けにかかるんです。みんなが寝静まった夜中に大型トラックでロケットを運び出すのです。その速度は5キロ。警察の方がまえ、後ろでトラックを誘導します。そして信号機があたるのでリモコン操作であたらないように別方向に動かします。そして明け方には大崎発射場に運ばれロケットが組み立てられます。

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  • 匿名