下町ロケット-第3話のあらすじとネタバレ

吉川晃司が出演するTBSの国産ロケットドラマ「下町ロケット」の第3話「池井戸潤・直木賞受賞作~新たな敵・帝国重工が牙をむく」のあらすじとネタバレのネタバレ前編です。

原作小説「下町ロケット」のあらすじとネタバレは「下町ロケットの原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

ドラマ「下町ロケット」第2話のあらすじとネタバレは「下町ロケット-第2話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■下町ロケット-第3話のあらすじとネタバレ

帝国重工の社長・藤間秀樹(杉良太郎)は、開発担当部長・財前道生(吉川晃司)に「顔色が悪いぞ。体調には気をつけろ。我々のスターダスト計画は世界中が注目している」とプレッシャーを掛けた。

佃製作所を訪れた財前道生(吉川晃司)は「御社の技術でウチのロケット飛ばさせてください」と頭を下げたが、佃航平(阿部寛)は「申し訳ないが、特許売却はできません」と答えた。

財前道生(吉川晃司)は譲歩して「分かりました。弊社の基本方針を曲げることになりますが、特許使用契約を結ばせてください」と告げるとが、佃航平(阿部寛)は「いや、そうじゃない。特許売却でも使用契約でもなく、ウチが作ったバルブを御社に部品供給したい」と言いだした。

帝国重工の開発主任・富山敬治(新井浩文)は「あのですね。御社は先日、特許使用契約を望まれてましたよね?弊社としても精一杯譲歩して、話をまとめに来たんです」と呆れると、佃航平(阿部寛)は謝罪した。

富山敬治(新井浩文)が「そもそも、作れるんですか?」と呆れると、佃航平(阿部寛)は「お忘れ無く、我が社は御社よりも早く、バルブシステムを開発したんですよ」と答えた。

交渉はまとまらず、帰社した富山敬治(新井浩文)が「部品供給など請け負えるはずが無い。技術的に無理ですよ」と吐き捨てると、財前道生(吉川晃司)は「だが、特許は向こうにある。我々が後れを取ったことは否定できない」と答えた。

富山敬治(新井浩文)が「では、どうしますか?」と尋ねると、財前道生(吉川晃司)は「どうもしない。しばらく時間を取ったうえで、『無理でした』と伝える。くそう。中小企業の社長って人種は、いつも全て自分の思い通りになると勘違いしてやがる。どんなものでもかまわん。佃を説得できる材料を集めろ」と命じた。

一方、佃製作所では、幹部で意見が割れていた。営業2部長の唐木田篤(谷田歩)は「ノーリスク、ノーコストで儲かるんですよ」と言い、特許使用契約を主張した。

技術開発部長・山崎光彦(安田顕)が「私は、やってみたい」と主張すると、唐木田篤(谷田歩)は「事故が起きたときに責任をなすりつけられたら、どうするんです」と反論して対立した。

そこで、経理・殿村直弘(立川談春)は「よろしいですか?ナカシマの和解金56億円で、確かに当面の資金難は免れました。白水銀行に20億円の借り入れを全額返済して、その他の経費を捻出すると、あぐらをかいていられる状態じゃ無い。倒産は免れたというだけで、会社自体は赤字のままです。どちらの選択肢が10年先の佃製作所にとってメリットがありますか?もし、ウチがロケットエンジンの開発を手がけて、それが新たな事業と繋がるのであれば、その方が儲かるかもしれません。ビジネスの広がりを考えれば、一時的な金を手に入れて見ているだけでは、チャンスを逃がしているような気がします」と意見した。

唐木田篤(谷田歩)は「そんな脳天気な目算、どれだけリスクがあるのか、分かったもんじゃない」と吐き捨てると、経理・殿村直弘(立川談春)は「リスクの無いところにビジネスはありますか?」と答えた。

経理・殿村直弘(立川談春)の意見により、佃製作所は、帝国重工への部品供給1本で交渉する方針を決定した。しかし、社内には、この方針を良しとしない者も多かった。

その日の夕方、反対派の代表格である江原春樹(和田聰宏)・迫田滋(今野浩喜)・真野賢作(山崎育三郎)の3人は社長・佃航平(阿部寛)の元を訪れ、「明日、どうなるか分からない状況は嫌なんです」と言い、特許使用契約を直訴した。

しかし、佃航平(阿部寛)は「すまん、でもな、俺は自分で作ったエンジンでロケットを飛ばしたんだ。それをウチの会社でやってみたいんだ。佃製作所はメーカーなんだ。作ってこそ意味がある。俺たちみたいな中小企業があの帝国重工に水素エンジンのバルブシステムを提供できたら凄いと思わないか?」と夢を話した。

スポンサードリンク

■下町ロケット-佃製作所の内部分裂

その日の夜、技術開発部の若手社員が焼肉屋で話し合う。ステラエンジンの開発担当者・真野賢作(山崎育三郎)は、和解金56億円がボーナスにも反映されていないことから、「貰える物も貰っていない」と不服を唱える。

一方、バルブシステムの開発担当者・埜村耕助(阿部進之介)は「俺は面白い社長だと思ってる」と言い、佃航平(阿部寛)の夢に賛同する。

江原春樹(和田聰宏)は「そりゃ、お前はバルブエンジンの開発担当者だから、手柄なる」と皮肉を言うと、埜村耕助(阿部進之介)は「ひがんでるのか?」と言い返し、佃製作所の技術開発部は内部対立した。

■下町ロケット-お金の意味

娘・佃利菜(土屋太鳳)は佃航平(阿部寛)を迎えに行き、「1億円を貸してください。何十億ってお金が入ったんでしょ?」と頼んだ。友達の自宅が倒産して1億円の借金を抱えており、友達がもうすぐ引っ越してしまうのだという。

しかし、佃航平(阿部寛)は「それは出来ないよ。ウチだって、こないだまで、いつ潰れてもおかしくは無かった。お父さんだって、利菜(土屋太鳳)の友達のことは助けてあげたいよ。でも、自分で稼いだお金じゃ無くて、他人に恵んでもらったお金じゃ、案外、幸せになれないんじゃないかな」と諭す。

すると、娘・佃利菜(土屋太鳳)は「きれい事だね。結局、パパもママと同じ。自分さえ良ければいいのよ」と吐き捨てて立ち去った。

スポンサードリンク

■下町ロケット-真野賢作の反発のあらすじとネタバレ

翌日、佃製作所に大手メーカー「タカモリ電工」の噂が流れた。タカモリ電工は資金難で外資系に買収され、立て直すために優秀な技術者を買収しているのだという。

ある社員は、ステラエンジンの開発担当者・真野賢作(山崎育三郎)に「外資なら能力さえあれば、高い金を払って貰えるからな。お前なら、確実に良い給料が貰えるだろうな」と告げた。

その日、技術開発部長・山崎光彦(安田顕)は真野賢作(山崎育三郎)に、手作業の行程が増えるため、埜村耕助(阿部進之介)のバルブシステムの製作を手伝ってくれと要請する。

しかし、真野賢作(山崎育三郎)は「無理です。ステラの作業で精一杯です。そんなギリギリの状況で部品供給をやろうってのがおかしいんじゃないですか?俺は今までステラの開発に精一杯やってきました。次のステラにも全力を注ぎたいんです。おれが間違っているというのなら、解雇してもらっても結構です」と言い、手伝いを拒否した。

■下町ロケット-財前道生が中小企業を嫌いな理由

開発担当部長・財前道生(吉川晃司)の実家は、「財前化工」という町工場を営んでいた。

父・財前信生は、とにかくワンマンな男で、こうと決めたら、人の言うことに一切耳を貸さず、新製品を開発すると言っては大規模な投資を行ったが、結局は失敗し、そのしわ寄せを家族や社員に押しつけていた。

このため、社員は、いつも、「給料が少ない」「他に良い会社はないかなぁ」などと不満を漏らしてばかりいた。

財前道生(吉川晃司)は中小企業の社長だった父・財前信生を怨んでおり、中小企業を良く思っていなかった。佃製作所の社長・佃航平(阿部寛)も自分の父親と同じように、自分勝手でわがままな社長だろうと考えていた。

スポンサードリンク

■下町ロケット-山崎光彦(安田顕)の思い

ある日、タカモリ電工の人事課・青山が、ステラエンジンの開発担当者・真野賢作(山崎育三郎)に接触した。

タカモリ電工の人事が佃製作所・技術開発部の社員に接触しているという報告を受けた技術開発部長・山崎光彦(安田顕)は、技術開発部の社員を会議室に集めて「お前らに引き抜きの話が有ったというのは本当か?まさか、お前ら、本気でウチを止めるつもりじゃないだろうな?」と問いただした。

真野賢作(山崎育三郎)が「そう思うなら、もう少し待遇を見直して頂けないでしょうか?」と告げて会議室を出ると、半数の社員が無言で席を立ち、真野賢作(山崎育三郎)に続いて会議室を出た。

山崎光彦(安田顕)は真野賢作(山崎育三郎)らを追いかけ、「俺の話をして良いか」と言って7年前の事を話した。

山崎光彦(安田顕)は7年前、業界最大手「アスロテクニカ」で働いていたが、一度でいいから、会社を見に来てくれと言われ、半ば強引に誘われたので、面接のつもりで、佃製作所を訪れた。

山崎光彦(安田顕)が佃製作所を訪れると、佃航平(阿部寛)は油まみれになって軽量のボート用エンジンの開発をしていた、開発は難航しており、山崎光彦(安田顕)はアドバイスを求められ、エンジンの開発に協力することになる。

山崎光彦(安田顕)は業界最大手「アスロテクニカ」で研究職には就けず、品質管理の仕事をしていたが、業界最大手で給料が良かったので、「それでもいい」と自分に言い聞かせていた。

しかし、佃航平(阿部寛)のボート用エンジンの開発に協力すると、楽しくてしかたなくて、ボートが実際に動いた時に佃製作所で働くことを決めた。大手の看板や高い給料より、物作りが出来る佃製作所という場所の方が俺には合っている。

後で聞いたら、佃航平(阿部寛)は1ヶ月近く家にも帰らず、毎晩、ほとんど寝ないでエンジンの開発に没頭していたそうだ。しかも、今のように設備も無く、会社からも資金が出なかったから、私費を投じて制作費にあてたそうだ。

山崎光彦(安田顕)は7年前の事を話すと、真野賢作(山崎育三郎)らに「社長は誰よりも体を張って、リスクを背負って、本気で夢を叶えようとしているんだ。それはそんな社長の元で一緒に物作りが出来て良かった。この会社には入れて良かった。お前らはどうなんだ」と問いかけた。

下町ロケット-第3話のあらすじとネタバレ後編」へ続く。

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。