下町ロケット-第6話のあらすじとネタバレ
山崎育三郎が出演するTBSの下町工場ドラマ「下町ロケット」の第6話「池井戸潤・直木賞受賞作続編~NASAからの刺客!医療編へ」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。
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■下町ロケット-第6話のあらすじとネタバレ
ロケットの打ち上げから3年後、帝国重工に粗悪なバルブを送り、佃制作所を辞めていった犯人・真野賢作(山崎育三郎)から手紙が届く。
真野賢作(山崎育三郎)は佃制作所を辞めた後、山崎光彦(安田顕)の紹介で、アジア医科大学の先端医療研究所に入ったが、後になって佃航平(阿部寛)が研究所の空きを探すために奔走してくれた事を知った。
そして、真野賢作(山崎育三郎)は今、アジア医科大学で知り合った一村教授(今田耕司)に誘われ、福井県にある北陸医科大学で新たな研究開発に没頭する日々を送っていた。
ある日、佃航平(阿部寛)は業界のパーティーで帝国重工の財前道生(吉川晃司)と再会する。財前道生(吉川晃司)も忙しく海外を飛び回っており、ようやく帰国できたのだ。
そこへ、帝国重工の宇宙航空部調達グループ部長・石坂宗典(石井一孝)が現れ、佃航平(阿部寛)にライバル企業として、サヤマ制作所の社長・椎名直之(小泉孝太郎)を紹介する。
椎名直之(小泉孝太郎)はNASAの科学者で、3年前に帰国して父親の町工場「サヤマ制作所」を継いでおり、佃航平(阿部寛)と同じような経歴の持ち主だった。
佃航平(阿部寛)が「ライバル?」と尋ねると、財前道生(吉川晃司)は重い口を開き、「実は・・・次回から、バルブシステムをコンペで決めることになりまして」と打ち明けた。
その後、佃制作所に戻った佃航平(阿部寛)は、会議でコンペの事を報告する。
サヤマ制作所は椎名直之(小泉孝太郎)が社長になって以降、椎名直之(小泉孝太郎)の人脈で大手から仕事を受注し、急激に業績を拡大しており、営業部長・津野薫(中本賢)は「ウチとの手前、コンペ形式にしているが、バルブシステムの納品はサヤマ制作所に決まっているという事も考えられる」と心配した。
技術開発部長・山崎光彦(安田顕)は「まさか、財前さん(吉川晃司)に限ってそんなこと」と驚くと、佃航平(阿部寛)は「財前さん(吉川晃司)はスターダスト計画以降、海外との取引拡大のため、日本に居られることは少ないらしい。代わりに資材調達部の石坂さん(石井一孝)が担当責任者になるかもしれないそうだ」と教えた。
佃制作所はバルブシステムの開発に多額を投資しており、帝国重工との取引が打ち切りになれば、大赤字になる。何が何でもコンペに勝たなければならなかった。
そのようななか、江原春樹(和田聰宏)が新規取引の医療機器大手「日本クライン」から、試作品の制作依頼が来た事を報告する。
日本クラインの依頼は、バタフライバルブの試作品だが、何に使用する部品かは教えて貰えなかった。しかも、素材はパイルライトカーボンで、動作保証90日という厳しい条件が付いていた。
試作品の製作だけでは確実に赤字だったが、一部上場企業の日本クラインと取引を開始するチャンスなので、佃航平(阿部寛)は量産化を前提に日本クラインの依頼を受けた。
1ヶ月後、江原春樹(和田聰宏)は関係者から聞いたと言い、日本クラインから依頼を受けたバタフライバルブは人工心臓の部品だと報告した。
日本クラインはアジア医科大学と共同で人工心臓「コアハート」の開発を進めていた。コアハートは、世界最小最軽量という画期的な人工心臓だった。
コアハートの開発リーダーであるアジア医科大学の木船教授(世良公則)は、各方面に顔が利く学会の重鎮で、日本クラインのバックアップで動物実験まで漕ぎ着けたが、ここに来てバタフライバルブの耐久性に問題が発覚し、佃制作所に試作品の製作を依頼してきたのだという。
報告を聞いた営業第二部長・唐木田篤(谷田歩)は「人工心臓となると、もし何か事故が起きたとき、ウチの責任にされかねない。医療機器開発には常にそういったリスクが付きまといます。だから、拒絶反応を示す企業が少なくない。社長、いまからでも、断ることは出来ませんかね?」と主張した。
しかし、佃航平(阿部寛)は「続けよう。ただし、これは人の命に関わる開発だ。求められるのはロケット品質以上の精度だ」と継続を決定した。
一方、教授会で人工心臓「コアハート」の開発の遅れ批判された木船教授(世良公則)は、日本クラインの藤堂保・久坂寛之に、佃制作所の開発を急がせるように命じた。
そのとき、日本クラインの藤堂保は「今日は、是非とも教授にお会いしたいという人物をお連れしました」と言い、木船教授(世良公則)にサヤマ制作所の社長・椎名直之(小泉孝太郎)を紹介した。
椎名直之(小泉孝太郎)は佃制作所以上のバルブを30%コストダウンして作ると持ちかけると、木船教授(世良公則)は「証明して欲しい」と告げた。
さて、佃航平(阿部寛)はバタフライバルブの開発チームに、中里淳(高橋光臣)・立花洋介・加納アキの若手3人を抜擢した。
リーダーの中里淳(高橋光臣)は簡単に開発できると考えていたが、1ヶ月経っても思うように結果は出せず、苛立っていた。
中里淳(高橋光臣)は「設計図に問題があるという事は考えられませんか?設計に問題があれば、どこが作っても、上手くいきませんよ」と不満を漏らすと、佃航平(阿部寛)は「出来ないからと言って、設計を疑うのは少し違うんじゃないかな?可能性を全て潰してから言うんだったら分かるぞ。そこまでやったのか?」と告げた。
中里淳(高橋光臣)は「いちいち。全部証明してたら、時間も金もいくらあっても足りないと思うんですよ」と反論すると、佃航平(阿部寛)は「勘違いするな。俺がお前に頼んだのは、このバルブの開発で、金儲けじゃない。お前はそれでもエンジニアか。今日はもう帰れ」と告げた。
ある日、技術開発部長・山崎光彦(安田顕)がパソコンを操作していると、加納アキ(朝倉あき)が「何ですか?それ」と尋ねた。
山崎光彦(安田顕)が「日本クラインから受注したバルブの改良を考えてみたんだ」と教えると、改良した設計図を見た中里淳(高橋光臣)は「ああ、そうか。弁を2枚にすれば良いのか。さっそく、それを日本クラインに提案して、変更するように言ってください」と頼んだ。
山崎光彦(安田顕)は「いや、これは俺が勝手に改良した全くの別物だ」と答えると、中里淳(高橋光臣)は「部長だって出来ないと思ったから、改良したんでしょ」と不満を漏らした。
すると、山崎光彦(安田顕)は別の資料を差し出し、「素材の扱いをちょっと工夫したものだ。これなら、設計図のまま完成できる。お前は自分が出来ないことの言い訳にしているだけだ。設計図を批判する前に、もっと腕を磨いたらどうだ。お前の薄っぺらい紙みたいなプライドなんて、ウチの会社じゃケツを拭く役にも立たない。そんなものを捨てて裸でぶつかってみろ」と激怒して立ち去った。
その後、山崎光彦(安田顕)は社長室へ行き、「せっかく、社長が開発のヒントを与えろるようにって気をかけてくださったのに」と、自分が怒ってしまった事を謝罪すると、佃航平(阿部寛)は「そうか。これを機に、中里も成長してくれるといいんだがな」と答えた。
山崎光彦(安田顕)「確かに、あんまり良い設計じゃないですね。あの設計では、そうとうな技術が無いと出来ません。量産体制に入るときの事を考えると、根本的に設計を見直した方が無難かもしれません」と話すと、佃航平(阿部寛)は「そうか。もういちど、日本クラインと話し合ってみるか」と答えた。
その日の夜、佃航平(阿部寛)は、慶應義塾大学理工学部3年の娘・佃利菜(土屋太鳳)をボーリングに連れて行った。
佃航平(阿部寛)が「おばあちゃんが心配してたぞ。就活、上手くいってないのか?」と心配すると、娘・佃利菜(土屋太鳳)は「リケジョ(理系女子)は就活に有利だなんて嘘ばっかり」と落胆した。
佃航平(阿部寛)が「焦る必要は無い。まだまだ時間はたっぷりある。ボウリング、ボウリング」と言うと、娘・佃利菜(土屋太鳳)は「そんな悠長な事を言ってられないの。大手は早いんだから」と呆れた。
佃航平(阿部寛)が「大手にこだわる必要は無いんじゃないか。中小企業だって・・・」と説得したが、娘・佃利菜(土屋太鳳)は「私は自分がどこまでやれるか研究の第一線で試したいの。そのためには大手に入りたいの。私には私の考えがあるの。パパの考えを押しつけないで」と答えた。
1ヶ月後、佃制作所は自社の耐久テストをクリアし、日本クラインのバタフライバルブを完成させた。
佃制作所のバタフライバルブは日本クラインの製品テストも好成績で突破し、日本クラインの製造部長・久坂寛之は「流石はロケット品質だ」と感心した。
しかし、日本クラインは佃制作所に「バルブの設計が変更になってね、やり直して頂きたい」と言い、量産化の約束を反故にし、新しい設計図を渡した。
佃航平(阿部寛)が「なんでもっと早くに言ってくれなかったんです。これを開発するために、社員がどれだけ」と抗議するが、日本クラインの久坂寛之は「試作品のお金は支払いますよ」と相手にしなかった。
佃航平(阿部寛)は「金の問題じゃ無い」と憤慨しながらも、新しい設計図の予算を見ると、「こんな予算じゃできない。しかも、この納期って、ふざけないでくださいよ」と抗議した。
日本クラインの藤堂保が「そうですか。出来るという会社もあるんですがね」と告げると、佃航平(阿部寛)は相見積もりを取っている事に激怒し、日本クラインの依頼を断った。
そのとき、同席していた技術開発部長・山崎光彦(安田顕)は、日本クラインが差し出した新しい設計図を見て顔を曇らせていた。
日本クラインが提示した新しい設計図は、自分が改良した2枚羽のバルブと同じだったのである。
「下町ロケット-第6話のあらすじとネタバレの後編-中里淳がサヤマ制作所に転職」へ続く。