下町ロケットの最終回のあらすじと結末ネタバレ
阿部寛が出演するTBSの下町工場ドラマ「下町ロケット」の最終回(第10話)「裏切り者は許さない日本プライドを持て!ロケットの夢・人工弁の夢を打ち上げろ」のあらすじと結末のネタバレです。
原作小説「下町ロケット2 ガウディ計画」のあらすじとネタバレは「「下町ロケット2 ガウディ計画」のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
前回の第9話のあらすじとネタバレは「下町ロケット-第9話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■下町ロケットの最終回のあらすじと結末ネタバレ
人工弁ガウディの動物実験は順調に進んでいた。
そのようななか、佃航平(阿部寛)と山崎光彦(安田顕)は、サヤマ制作所に引き抜かれた中里淳(高橋光臣)に会い、「コアハートに本当に問題はなかったのか」と尋ねると、中里淳(高橋光臣)は「あるわけないでしょう」と答えた。
すると、佃航平(阿部寛)は「お前は今、技術者として胸を張っていられるか?まもなく臨床試験が再開される。また人が死ぬぞ」と告げた。
その後、出社した中里淳(高橋光臣)は、椎名直之(小泉孝太郎)からプレッシャーを掛けられ、1週間以内にバルブを開発しなければクビだと宣告される。
社員を切り捨てる椎名直之(小泉孝太郎)に疑問を感じていた中里淳(高橋光臣)は、現行バルブの開発者・月島に「改良の参考にしたい」と言い、現行バルブの実験記録へのアクセスキーを教えてもらう。
中里淳(高橋光臣)と横田信生(バカリズム)は、アクセスキーを使って実験データにアクセスしたが、データに問題は無かった。
中里淳(高橋光臣)は横田信生(バカリズム)に「パソコンを落としておいてください」と頼み、席を立った。
ある日、医療系ジャーナリスト・咲間倫子(高島彩)は、人口心臓コアハートの実験データを佃制作所に持ち込み、データの検証を頼んだ。それはサヤマ制作所の実験データだった。
データに問題は無かったが、佃航平(阿部寛)が「このデータ、綺麗すぎないか?」と疑問を持つと、咲間倫子(高島彩)は「もしかして、データ偽装では?」と指摘した。
データ流出は直ぐに椎名直之(小泉孝太郎)の知るところになり、椎名直之(小泉孝太郎)は月島に犯人捜しを命じる。
月島は中里淳(高橋光臣)を問い詰めたが、中里淳(高橋光臣)は驚きながらも何とかシラを切り通した。
その後、中里淳(高橋光臣)は横田信生(バカリズム)にデータ流出について問いただすと、横田信生(バカリズム)は「動作保証90日なんて達成していなかった。お前は動作保証90日のバルブを作らされている。それが真実なのか第三者の目で確かめてもらう」と答えた。
さて、佃制作所は検証を行ったが、佃制作所の計測機器ではデータ偽装の確証を得る事は出来ず、山崎光彦(安田顕)は「高速耐久実験装置でもあれば、可能なんですか」と頭を悩ませる。
それを聞いた佃航平(阿部寛)は、帝国重工に高速耐久実験装置がある事を思い出し、財前道生(吉川晃司)に「一人の技術者として見て見ぬふりはできない。これは人の命がかかっているんです」とデータ偽装の検証を頼むと、財前道生(吉川晃司)は引き受けてくれた。
咲間倫子(高島彩)が「大企業が協力してくれた事例はありません」と言い、協力してくれる理由を尋ねると、財前道生(吉川晃司)は「データ偽装が事実なら、我々が採用したバルブも疑わしくなる。それに彼とはロケットを打ち上げだ同士ですから」と答えた。
ある日、佃利菜(土屋太鳳)は帝国重工の2次面接を受けるが、面接官から「佃制作所の娘だろ。あれだけ、ウチをひっかきまわして、よく面接にこれたなか。少なくとも水原部長は採用しないだろうな。娘を送り込んで、あわよくば取引を再開しようという魂胆か」と陰口を叩いた。
すると、佃利菜(土屋太鳳)は「私がこの仕事に就きたいと思ったのは、父の背中があったからです。3年前、御社のロケット打ち上げを見て、胸が熱くなりました。佃制作所の人たちが全員、泣いてるんです。大の男が全員、無く仕事ってなんだろ。それで私はこの仕事を目指したんです。父は御社に多大なご迷惑を掛けているかもしれませんが、私にとっては偉大な技術者なんです」と話した。
一方、財前道生(吉川晃司)は佃航平(阿部寛)から検証を頼まれた件について、富山敬治(新井浩文)に「お前は高速耐久実験装置に詳しい」と言い、協力を要請したが、富山敬治(新井浩文)は拒否した。
その後、富山敬治(新井浩文)は椎名直之(小泉孝太郎)にバルブの改良を提案しようとしたが、帝国重工の調達グループ部長・石坂宗典(石井一孝)に制されてしまう。
石坂宗典(石井一孝)が主導するサヤマ制作所とのバルブの共同開発は、名ばかりで、帝国重工はバルブの共同開発に一切関わっていなかった。
しかも、富山敬治(新井浩文)は、石坂宗典(石井一孝)が椎名直之(小泉孝太郎)から賄賂を受け取っている現場を目撃してしまう。
さて、椎名直之(小泉孝太郎)は、佃航平(阿部寛)が帝国重工の高速耐久実験装置を使って検証を行っているという情報を掴み、月島にデータの消去を命じる。
月島は椎名直之(小泉孝太郎)からデータ偽装の責任を押しつけられ、泣きながらデータを消去していると、中里淳(高橋光臣)が現れた。
中里淳(高橋光臣)は月島に「証拠の隠滅ですか?結果を出せない無能な社員は必要ない。全ての責任を押しつけられて切り捨てられる。私は何のためにこの会社に呼ばれて、何を作らされてるんですか?」と問いただした。
さて、財前道生(吉川晃司)の検証により、サヤマ制作所のデータ偽装が立証され、医療系ジャーナリスト・咲間倫子(高島彩)は、週刊ポストに人工心臓コアハートの不正疑惑記事を掲載することになった。
しかし、椎名直之(小泉孝太郎)に先手を打たれ、週刊ポストの編集長が記事の掲載を見送る事を決定した。
椎名直之(小泉孝太郎)はアジア医科大学の木船教授(世良公則)に頼んで、週刊ポスト・咲間倫子(高島彩)・佃制作所を信用毀損や業務妨害で訴えさせたのである。
咲間倫子(高島彩)は編集長に抗議したが、編集長は「うちだけなら、こういうリスクはいつものことだ。だが、今回は佃制作所を巻き込むになる。アジア医大が相手だ。下手をしたら厚労省とやり合うことになる。絶対に勝てるのか?佃制作所に多大な迷惑をかけることになるぞ」と答えた。
それを知った佃航平(阿部寛)は、サヤマ制作所に怒鳴り込みに行こうとすると、殿村直弘(立川談春)は「そんな事をしたって無駄だって、ナカシマの時に分かったじゃないですか」と説得する。
しかし、佃航平(阿部寛)は「そのおかげで週刊ポストの編集長が尻込みして、記事が掲載されなくなったんだぞ。このままだと、また犠牲者が出る」と言って聞かなかった。
すると、殿村直弘(立川談春)は「貴方はウチの大将なんだ。もっと、どーんと構えなさい。その編集長に『ウチはどうなっても良いから、記事を出してくれ』と言えば良いんです。もし、そのせいで会社が窮地に追い込まれても、元銀行員の私が居る。例えどんな事が置きようとも、絶対にこの会社は潰しません。だから、貴方が行くのは椎名のところではなく、週刊ポストの編集室だ」と告げた。
そこへ、中里淳(高橋光臣)が現れる。
中里淳(高橋光臣)は佃航平(阿部寛)に、佃制作所から設計図を盗んで椎名直之(小泉孝太郎)に渡した事を謝罪して泣いた。
佃航平(阿部寛)は「辛かっただろう。よく正直にはなしてくれた。確かにお前は間違いを犯した。大切なのはこれからどうするかだ。それに本当に責任を取らなきゃいけない奴は他に居る。おれはそいつが絶対に許せない。お前の敵は俺が取ってやる」と答えた。
その後、佃航平(阿部寛)は週刊ポストの編集室を訪れ、編集長に「書いてください。ウチには優秀な弁護士と大番頭が居ます。正義は我にありだ」「これは技術者のプライドをかけた戦いなんだ」と頼む。
咲間倫子(高島彩)も「訴訟が怖くてジャーナリストなんてやってられません」と訴えると、編集長は記事の掲載を決定した。
その日、帝国重工では、サヤマ制作所のバルブの採用を正式決定する役員会議が開かれていた。
財前道生(吉川晃司)は、その役員会議に乗り込み、緊急の決済を申し入れるが、社長・藤間秀樹(杉良太郎)は「先日の件か。もう話すことは無い」と相手にしなかった。
サヤマ制作所との共同開発を主導する石坂宗典(石井一孝)が「無礼だ」と批判するが、財前道生(吉川晃司)がクビを覚悟で乗り込んできたことを告げると、社長・藤間秀樹(杉良太郎)は財前道生(吉川晃司)の話を聞くことにした。
すると、財前道生(吉川晃司)は「明日発売される週刊ポストの記事です」と言い、原稿のゲラ刷りを見せ、記事が本当ならロケットバルブもデータ偽装を疑わしいと言い、記事が出る前にサヤマ制作所との取引を見直し、佃制作所のバルブを採用する事を主張した。
石坂宗典(石井一孝)は「たかが、週刊誌の記事だぞ」と反論するが、財前道生(吉川晃司)は石坂宗典(石井一孝)が椎名直之(小泉孝太郎)から多額のリベートを受け取っている事を暴露する。
そして、財前道生(吉川晃司)は「これは週刊誌の記事を信じるかという問題ではありません、リスクテイクの問題です。このままプロジェクトを進め、まんがいち、サヤマ制作所の偽装が証明された場合、スターダスト計画は崩壊します。その責任が貴方に取れるのか?今なら、まだ方向転換できます。我らには佃制作所が居ます。佃制作所の技術は未だに世界最高峰、健在です」と主張した。
すると、社長・藤間秀樹(杉良太郎)はサヤマ制作所のとの全取引を凍結を決定し、石坂宗典(石井一孝)に「ロケットは金や技術さえあれば打ち上がるという簡単な物ではない。ロケットを舐めるな」と一括し、佃制作所のバルブの採用を決定した。
その日の夜、佃航平(阿部寛)は椎名直之(小泉孝太郎)の元を訪れ、明日、発売する週刊ポストを渡し、「公正な検証をしました。正しい技術によって出された数字は決して嘘は付かない」と言い、データ偽装を追求した。
すると、椎名直之(小泉孝太郎)は「60%という数字を高い思いますか?100%には遠く及ばない低い数字だと思いますか?たとえば、安全に稼働する確率が60%の医療機器があったとします。10人中6人は助かるが、4人は助からない。貴方はそんな医療機器を使うべきではないと言い切れますか?それを使えなかったせいで、助かるはずの6人が死ぬとしても。その選択は正しいと言えますか?例え盗作であろうと、データ偽装であろうと、明日、どうなるか分からない人工心臓を待つ患者には、コアハートは希望の光なんです」と告げた。
佃航平(阿部寛)は「6人を救うために、4人を犠牲にするのが正しいのか間違っているのか、そんな答え、私には到底出す事が出来ない。あなたの言っている事にも一理あるのかもしれない。ですがね、亡くなった人にとっては、例え1%だろうと99%だろうと関係はない。1%だから死んでもいいなんて思う人間はどこにも居ませんよ。だから、我々技術者は常に100%の成功を目指して研究開発するしかないんだ。なのに、開発の努力を放棄してデータ偽装をするなんで言語道断だ」と激怒した。
さらに、佃航平(阿部寛)は「あんたに命の云々を語る資格は無い。アンタのやったたった1回のデータ偽装のせいで、全ての技術者の信頼が失われたんだ。何千回、何万回とテストを繰り返し、歯を食いしばって挫折を乗り越え、医療機器の開発に取り組んできた技術者たちの不断の努力を一瞬にして無駄にしたんだ。これでコアハートの開発は、当然、ゼロからのスタートになるだろう。まもなく認可が下りるはずだったコアハートは、どれほど多くの患者さんが待ち望んでいたか。命と技術に対する冒涜だ」と告げた。
佃航平(阿部寛)は「あなたのお父さんが今のサヤマ制作所を見たらどう思うんだろうな。あなたのお父さんは会社が倒産しかかり、特許を全て失ったときも、誰もリストラしなかったそうだな。金には換えられない社員の技術を貴方に残そうとしたからじゃないのか」と問いかける。
しかし、椎名直之(小泉孝太郎)は、今のサヤマ制作所には金を掛けたNASAの技術があると言い、「要りませんよ。そんな負け犬の技術は」と吐き捨てた。
佃航平(阿部寛)は会社に必要なのは人材だと訴えるが、椎名直之(小泉孝太郎)は「アンタの所からウチに来た中里君、給料の額を聞いて二つ返事で転職を決めましたよ。オタクの社員だって、金で平気で会社を見限るってことですよ。プライドが聞いて呆れますよ。しかも、すっかり騙されましたよ。まさか、あんな使えない無能なクズが、御社でコアハートの開発を任されているとは思ってもみなかった」と吐き捨てると、
佃航平(阿部寛)は「中里は優秀な技術者だ。アンタに利用されなければ、今頃ウチのチームで一丸となってコアハートを完成させていたと信じています。アンタの私利私欲のために中里を巻き込んだことだけは、絶対に許さない」と告げた。
椎名直之(小泉孝太郎)が「だったらどうする?私を追い詰める決定的な証拠を見つけてみますか?この首、取れる物なら取ってみなさいよ」と笑うと、佃航平(阿部寛)はスマートフォンを取り出し、音声を再生した。
すると、サヤマ制作所の月島が、中里淳(高橋光臣)が佃制作所から盗んできたバルブの設計図を日本クラインに渡したことや、椎名直之(小泉孝太郎)にデータ偽装を指示された事を告白する音声が流れた。
佃航平(阿部寛)は「月島さんは自分が罪に問われるのを覚悟で告発してくれた。そして月島さんを説得してくれたのが、貴方が無能だと言っていた中里(高橋光臣)だ。週刊誌の発売と同時に警察に告発する」と告げた。
翌日、週刊ポストの発売と同時に椎名直之(小泉孝太郎)は告発された。数日後、椎名直之(小泉孝太郎)は業務上過失致死の容疑で逮捕され、アジア医科大学にも捜査のメスが入る。
日本クラインは木船教授(世良公則)に謝罪し「コアハートの件は何とか致します。お時間を頂戴いただけませんか」と頭を下げると、木船教授(世良公則)は「そんなものが通用するのは、なあなあの世界で生きている連中だけなんだよ。我々は失敗すれば人が死ぬんだよ。死んだ人間が生き返るのか?時間さえあれば、死んだ人間が生き返るのか?だったら、小西(コアハートの臨床1号患者)という患者を生き返らせて見せろ」と激怒した。
その後、日本クラインは、ナカシマ興業の顧問弁護士だった中川京一(池畑慎之介)に相談して対応を練る。
しかし、日本クラインがコアハートに使うバルブを佃制作所に頼むことを決定すると、中川京一(池畑慎之介)は佃制作所の名前を聞いて豹変し、「この件にかんしては手を引かせてもらう。二度とアソコには関わりたくない。佃を舐めると痛い目に遭いますよ」と言い、日本クラインから手を引いた。
翌日、日本クラインの藤堂保と久坂寛之は、佃制作所を訪れてバルブの製造を依頼するが、佃航平(阿部寛)は「我が社に居た社員が設計図を流出した疑いがあるんです。その設計図での製造を辞めて頂きたい」と答えた。
日本クラインの久坂寛之が「そんなに権利を主張したいのか?オタクの設計図だという証拠がどこにある」と激怒すると、佃制作所の顧問弁護士・神谷修一(恵俊彰)がバルブの基本特許を取得している事を説明し、日本クラインに対して製造の中止を求めた。
さらに、佃航平(阿部寛)は特許使用も認めず、「あんた達に人の命を扱う資格は無い」と一喝した。
人工心臓コアハートに多額の資金を投入しいる日本クラインの藤堂保と久坂寛之は、コアハートの開発の強制終了を突きつけられ、みるみるうちに顔が青ざめていく。
ある日、財前道生(吉川晃司)は帝国重工がガウディ計画への支援を正式に決定したことを伝え、「ロケットの次は人体か。凄いな、あなたは」と感心すると、佃航平(阿部寛)は「ロケットでは自分の夢を叶える事ができました。だから、ガウディでは誰かの夢を応援したい。あの人工弁にはそれだけの力があるんです」と話した。
財前道生(吉川晃司)は「ならば、帝国重工は全力で佃制作所を応援します」と約束した。
ある日、佃制作所で人工弁ガウディの血栓発生テストが行われていた。
モニタを見ていた佃航平(阿部寛)は「なんだ、こりゃ。基準値のクリアだけじゃない。人体の発生率よりも低いんじゃないか。臨床試験へ持って行けるぞ」と驚き、みんなで喜び合った。
やがて、人工弁ガウディの臨床試験が行われる。臨床試験には最もガウディを必要としていた中島聖人が選ばれた。手術は成功し、ガウディ計画に携わっていた人々は涙ぐむ。
それから3年の月日が流れ、帝国重工のロケットが打ち上げられる。佃航平(阿部寛)は種子島でロケットの打ち上げを見守っていた。
娘の佃利菜(土屋太鳳)は、今回は帝国重工の技術者として、ロケットの打ち上げを見守った。
やがて、ロケットを見送り、空を見上げていた佃航平(阿部寛)の元に、打ち上げ成功の連絡が入る。
佃航平(阿部寛)は「やっぱりいいよな、ロケットは。さあ、帰って次のバルブの作戦会議だ」と言い、引き上げようとすると、ひげ面の椎名直之(小泉孝太郎)が現れた。
佃航平(阿部寛)はカバンからバルブを取り出し、「私が開発した新型バルブだ。今打ち上げられた佃制のバルブより、調圧信頼性・耐久性ともに30%性能が上だ。このバルブで次こそは私が勝つ」と宣戦布告すると、佃航平(阿部寛)は「望むところだ。受けて立つ」と答えたのであった。
原作小説「下町ロケット」のあらすじとネタバレは「下町ロケットの原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
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