キングコング対ゴジラの結末が変更され理由と経緯
東宝の映画「キングコング対ゴジラ」(通称「キンゴジ」)の結末が変更された経緯や理由の実話のネタバレです。
映画「キングコング対ゴジラ」のあらすじとネタバレについては「キングコング対ゴジラ-あらすじと結末ネタバレ」をご覧ください
■キングコング対ゴジラの結末
映画「キングコング対ゴジラ」の結末は、熱海城を挟んでゴジラとキングコングた取っ組み合いになり、熱海城を壊して、そのまま両者は海に転落。キングコングは浮上して、故郷のソロモン群島へ向けて泳いでいったが、ゴジラは海に沈んだまま姿を現さなかった。
実はこの結末は、書き換えられた結末で、最初はゴジラが勝つというストーリーだった。ゴジラのファンでも、ほとんどの人が知らないと思うので、今回は結末が書き換えられた事情の実話を紹介する。
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■キングコング対ゴジラの結末が書き換えられた理由
ウィリス・オブライエンの企画「キングコング対プロメテウス」がアメリカで採用されず、日本の東宝へまわってきて、東宝で「ゴジラとキングコングを戦わせる」という話が持ち上がった。
そこで東宝が調べてみると、アメリカではキングコングという名前も、性格も商標登録されており、性格すら映画に使えない事が分かった。
そこで、東宝はキングコングの権利を販売してもらうために、アメリカへ交渉へ行くと、アメリカ側が5年間で5万ドルという条件を出してきた。
5万ドルは映画3本分の制作費に相当する額だったが、ゴジラは人気があり、テレビで流すと子供達がテレビに食いついて観ていたので、東宝は映画が数億ドルで売れるだろうと思い、キングコングの権利を購入することにした。
ところが、契約の直前になって、アメリカ側が「話を聞くと、ゴジラと対決させるそうだな。キングコングはアメリカが作った有名なキャラクターだから、日本が作ったゴジラに負けるのなら、権利は売らない」と言いだした。
実は、既に結末でキングコングが負けるというストリーが出来ていたのだが、ゴジラが勝つという結末では権利を買えないため、急遽、結末の変更を決定し、キングコングが負けないとうい約束でアメリカ側から権利を購入した。
しかし、ゴジラは東宝の人気キャラクターなので負かすわけにはいかず、契約上、キングコングも負けさせられないため、議論の末、両者が山の上から海へ落ちて別れるという結末に書き換えて映画を作った。
したがって、映画「キングゴング対ゴジラ」の結末は書き換えられ、両者引き分けとなったのは、完全に契約上の問題だったのである。
さて、ついでなので、映画「キングコング対ゴジラ」のタイトルが決まった経緯も知られていないので、こちらも実話の裏話を紹介しておく。
■タイトルを決定した裏話
映画というのは、タイトルが非常に大事なので、ゴジラが先か、キングコングが先か、ということで激論に及び、非常に揉めた。どちらにも言い分があり、収まりが付かない。
それを聞いていた東宝の森副社長が、「どちらが年寄りか?」と尋ねると、誰かが「そりゃ、キングコングが年寄りでしょう」と答えた。
すると、「まぁ年寄りが先でしょう」ということになり、「キングコング対ゴジラ」というタイトルに決まった。
嘘のような話だが、これも完全に実話で、映画「キングコング対ゴジラ」のタイトルは年齢順なのである。
なお、今回紹介した裏話は、都市伝説や「ファンの間でまことしやかに囁かれている噂」ではなく、完全に実話である。
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