スイッチを押す者-犯人のネタバレ
内藤了の原作ホラー小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」の真犯人「スイッチを押す者」のネタバレと解説です。
■スイッチを押す者-犯人ネタバレと解説
原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」に、「スイッチを押す者」と名乗る犯人が登場するのだが、少し複雑なので、犯人をネタバレしながら、解説をしたい。
まず、画像を掲示板にアップロードした「スイッチを押す者」は、野比のび太(のび先生)こと中島保である。ハヤサカ・メンタルクリニックの中島保(のび先生)が画像をアップロードしていた犯人だった。
そして、謎の死を遂げた宮原秋雄のスマホに、画像をアップロードする不正アプリをダウンロードさせた犯人は、斉藤文隆だった。斉藤文隆は、宮原秋雄に恥辱されて自殺した宇田川早苗の婚約者である。
野比のび太(のび先生)は、斉藤文隆から画像をアップロードする不正アプリプログラムをもらい、告発する目的で、女性を喰いものにするスケベな心療内科医、DVを働く男のパソコンにアプリを仕込んでいた。
一方、刑務所内の画像を犯人・中島保(のび先生)に提供したのは、刑務官の壬生だった。壬生はガンでながくは無く、中島保(のび先生)に共感していた。
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■真犯人のネタバレ
さて、原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」の真犯人についても、少し難しいので、ネタバレをしながら、解説したい。
原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」では、過去に犯罪を起こした人たちが自殺とは思えない自殺で謎の死を遂げた。
しかし、これは単なる自殺ではなく、真犯人が居た。その真犯人の正体は、「スイッチを押す者」だった。つまり、真犯人はハヤサカ・メンタルクリニックの中島保(のび先生)だったのである。
以前、何かのCMで、「やる気スイッチ」を押すというCMが、よく流れていた流れていた。「やる気スイッチ」を押すと、やる気が出るのだという。
原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」はSF小説なので、明確に説明するのは難しいが、頭の中には「やる気スイッチ」のようなスイッチが沢山あり、中島保(のび先生)は特殊なスイッチを見つけた。
この特殊なスイッチがON(オン)になると、犯罪者が被害者に対して行った事と同じ事を自分自身に行うのである。
中島保(のび先生)は、過去に罪を犯した宮原秋雄あらの特殊なスイッチを押したので、「スイッチを押す者」と名乗っていた。
スイッチを押された宮原秋雄は、殺人を犯していたので、被害者を殺害したのと同じ手口で自分自身を殺した。これが謎の自殺の真相である。
つまり、タイトルの「ON(オン)」はスイッチを「ON(オン)」にするという意味と解釈できる。
■スイッチ・オンは実話か?
真犯人の中島保(のび先生)は、特殊な指輪をはめており、この指輪で電磁波を発生し、犯罪者の脳内に腫瘍を作る。そして、犯罪者にある条件が揃うと、頭の中の腫瘍が犯罪のやる気スイッチを押すという仕組みである。
さて、原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」の中には実際の心理学用語などが登場するので、実際にこうした方法で腫瘍を作り、犯罪のやる気スイッチを押せるの実在ような気もする。
しかし、こうした犯罪のやる気スイッチは存在し、押すことは出来ない。残念ながら、原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」はフィクションである。
「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子-原作のあらすじとネタバレ」へ続く。