とと姉ちゃん-第15週のあらすじとネタバレと解説
及川光博が登場する朝ドラ「とと姉ちゃん」の第15週のあらすじとネタバレと解説です。
第14週のあらすじとネタバレは「とと姉ちゃん-第14週のあらすじとネタバレと解説」をご覧ください。
■とと姉ちゃん-第15週のあらすじとネタバレ
昭和21年7月、常子は五反田一郎(及川光博)に花山伊佐次(唐沢寿明)を紹介してもらい、花山伊佐次(唐沢寿明)の自宅を訪れるが、花山伊佐次(唐沢寿明)から拒否された。
小橋常子(高畑充希)は「見もしないで」と怒ると、花山伊佐次(唐沢寿明)は「闇市で買って読んだ」と言い、「スタアの装ひ」の悪いところを的確に指摘し、小橋常子(高畑充希)を追い返した。
花山伊佐次(唐沢寿明)の指摘は的を射てお入り、小橋常子(高畑充希)は花山伊佐次(唐沢寿明)に編集長になって欲しいと思うようになる。
一方、花山伊佐次(唐沢寿明)は古い友人・長澤から衣料事業に誘われており、話を聞いてみようと考えていた。
翌日、小橋常子(高畑充希)は花山伊佐次(唐沢寿明)が働いているというコーヒーショップを訪れた。
花山伊佐次(唐沢寿明)は「昨日、用は済んだ」と追い返そうとするが、小橋常子(高畑充希)は「昨日は雑誌の助言を頂きたくまいりましたが、今日は編集長で入って頂きたく、まいりました」と頼んだ。
小橋常子(高畑充希)は編集長になって欲しいと頼み込んだが、花山伊佐次(唐沢寿明)は「君が帰らないのなら僕が帰る」と言って返ってしまった。
一方、次女・小橋鞠子(相楽樹)と三女・小橋美子(杉咲花)は、売れ残った「スタアの装ひ」を値下げして売り切ろうとしたが、闇市の主人から「値下げしてもウチの取り分は変わらない」と言われてしまう。
値下げすると、ほとんど利益が出ないので、自分たちへ闇市の一角に場所を見つけ、「スタアの装ひ」を販売した。これなら場所代もかからないので値下げをしても利益が出ると喜んだ。
ところが、闇市のヤクザが来て「みんな金を払って店を出してるんだ。所場代を払え」と凄まれた。
次女・小橋鞠子(相楽樹)と三女・小橋美子(杉咲花)がヤクザに睨まれて困っていると、水田正平(伊藤淳史)が「よく言って聞かせるので、今回だけは勘弁してください」と頭を下げてくれた。
すると、ヤクザは水田正平(伊藤淳史)に免じて許してくれた。
水田正平(伊藤淳史)は、次女・小橋鞠子(相楽樹)らに、露天商には月々37円の費用がかかると教え、直ぐに撤去するように指導した。
次女・小橋鞠子(相楽樹)が「本が売れないと次の号が出せない」と言って水田正平(伊藤淳史)を見つめると、水田正平(伊藤淳史)は目がハートマークに成り「分かりました。格安で置かせてくれる店を探してみます」と引き受けた。
翌日、小橋常子(高畑充希)は再び、コーヒーショップを訪れ、花山伊佐次(唐沢寿明)に「二度とペンを握らない理由を教えてください」と懇願すると、花山伊佐次(唐沢寿明)はその理由を話し始めた。
貧しい家で、生きていくのがやっとで、母は毎日苦しい顔をしていた。しかし、花山伊佐次(唐沢寿明)が10歳のとき平塚らいてうの「青鞜」を読んで明るくなった。
言葉には人を救う不思議な力だあるんだと思い、花山伊佐次(唐沢寿明)は言葉や絵の仕事に就いた。
花山伊佐次(唐沢寿明)は戦争になって召集されたが結核を患って帰国した。
戦う事が人々の為になると思っていた花山伊佐次(唐沢寿明)は、役に立てない自分を責めていたとき、内務省で宣伝の仕事の誘いを受けたとき、これは運命だと思った。
お国が勝てば全ての国民が幸せになれる。花山伊佐次(唐沢寿明)は、何の疑いも無く、戦争に勝つためだけに仕事をしてきた。
しかし、8月15日に終戦を迎え、花山伊佐次(唐沢寿明)は間違っていたのではないかと気づいた。言葉が持つ怖さの方に無自覚に関わってきたのではないか。人を救うために働いてきたのに、大勢の人を不幸にしてしまった事に気づいた。
全てを話した花山伊佐次(唐沢寿明)は「帰れ」と命じると、小橋常子(高畑充希)は「女性の役に立つような雑誌が作りたい。沢山の女性が必死にもがきながら生きている。そんな皆さんの毎日に少しでも明かりをともせるような雑誌を作りたいんです」と言ってコーヒーショップを後にした。
小橋常子(高畑充希)は財布を落としており、花山伊佐次(唐沢寿明)は財布を拾い、小橋常子(高畑充希)を追いかけたが、既に姿はなかった。
財布の中に住所を書いていたので、花山伊佐次(唐沢寿明)は小橋家に届けに行くと、母・小橋君子(木村多江)に大工と間違われ、天井の雨漏りの修理を頼まれてしまう。
花山伊佐次(唐沢寿明)は断ったが、雨染みの出来た天井を見て、我慢がならず、天井を修理する。さらに、ちゃぶ台が傾いている事が我慢ならず、ちゃぶ台まで修理する。
そこで、花山伊佐次(唐沢寿明)は、小橋常子(高畑充希)らが女性だけで雑誌を作り、その雑誌の売り上げだけが一家の収入だと知る。
花山伊佐次(唐沢寿明)が帰宅した後、本物の大工が尋ねてきたので、母・小橋君子(木村多江)は「大工さんなら、先ほど来ましたけど」と不思議がる。
一方、帰宅した小橋常子(高畑充希)は、無くした財布を自宅で見つけて驚き、屋根を修理してくれた大工が花山伊佐次(唐沢寿明)だと気づいて、「どうしよう。花山さんに大工をさせちゃった。もうダメだ」と悲鳴を上げた。
さて、花山伊佐次(唐沢寿明)が帰宅すると、長澤が尋ねてきており、花山伊佐次(唐沢寿明)は衣料事業の件を正式に引き受けた。
翌日、小橋常子(高畑充希)がコーヒーショップへ謝罪に行くと、花山伊佐次(唐沢寿明)は「手伝うことにした。私が手伝わないと、君ら家族が死んでしまう。放っておけば、1冊目のような酷い雑誌を作る。君の親孝行が少しだけ伝わってきた」と言い、次の号だけ雑誌作りを引き受ける事にした。
その後、花山伊佐次(唐沢寿明)は小橋家を訪れ、小橋常子(高畑充希)・小橋鞠子(相楽樹)・小橋美子(杉咲花)の3人に、次々と「スタアの装い」のダメだししていく。
そして、花山伊佐次(唐沢寿明)は「服よりも大事なことがある。それを見つけない限り、進める事は出来ない」と言い、課題を与えて帰った。
翌日、小橋常子(高畑充希)は「服よりも大事なもの」に気づき、花山伊佐次(唐沢寿明)に「下着ではないですか?まずは下着の作り方から教える。違いますか?」と報告する。
すると、花山伊佐次(唐沢寿明)は「ご名答」と答え、これまで着物を着ていた人は洋服を着ようと思っても、下着は高価で手が出ない。下着の作り方を教えれば、安心して洋服に手が出せるのだと教えた。
次女・小橋鞠子(相楽樹)が「どうして女性の衣装に詳しく、女性の視点をお持ちなのですか?」と尋ねると、花山伊佐次(唐沢寿明)は「帰る。君たちだけで、ジックリと下着を研究して記事にしなさい。それが出来たら呼びに来なさい」と告げ、帰ってしまった。
その日の夜、花山伊佐次(唐沢寿明)は五反田一郎(及川光博)と会い、小橋常子(高畑充希)が「とと姉ちゃん」と呼ばれる理由を知る。
ある日、小橋常子(高畑充希)らの原稿が完成し、チェックした花山伊佐次(唐沢寿明)は「まあ、合格点をあげよう」とOKを出した。
こうして出版した雑誌「スタアの装ひ」の2号は想像以上の反響で売れていった。
小橋常子(高畑充希)ら3人は花山伊佐次(唐沢寿明)に編集長を続けて欲しいと懇願したが、花山伊佐次(唐沢寿明)は「1度だけという約束だ。私はもうペンを握らない。これ以上やると本気で関わらなければならない」と拒否した。
次女・小橋鞠子(相楽樹)は「だったら本気でかかわってください」と頼んだが、花山伊佐次(唐沢寿明)は「失礼する」と言って小橋家を後にした。
花山伊佐次(唐沢寿明)は見送りに来た小橋常子(高畑充希)に「忠告しておく。今のままでは直ぐに売れなくなるぞ。マネされて売れなくなったのは経験済みだろ。そうならないためには、一朝一夕にはマネされない本をつくらなければならない」と告げた。
小橋常子(高畑充希)は「そういう本をつくるのであれば、編集長を引き受けてくださるのですか?」と尋ねると、花山伊佐次(唐沢寿明)は「そんな事は言っとらん。こんな時代だからこそ、伝えなければいけないことがあるはずだ。だが、実際には作れんよ。そんな金のかかる雑誌」と答えて立ち去った。
翌日、花山伊佐次(唐沢寿明)は長澤の衣料事業に参加するが、長澤は焼け出された人々が住んでいるバラック小屋を撤去して新しいビルを建てようとしていた。
花山伊佐次(唐沢寿明)は「ここに住んでいる人はどうなる」と驚いたが、長澤は「国の方針だ」と言い、気にもしなかった。
そのようななか、小橋常子(高畑充希)がやってくる。
小橋常子(高畑充希)は「答えが何となく分かったんです。誰にもマネされない雑誌。衣服だけでなく、衣食住にまつわる全ての中で、毎号、私たちが大切だと思うものを調べて、実際に生活の知恵を実験してみて、皆さんの生活が少しでも豊かになる雑誌」と告げた、。
花山伊佐次(唐沢寿明)は「そういう雑誌を考えていたが、実際には金がかかる」と答えると、小橋常子(高畑充希)は「出来ますよ。私となら。根拠はありません。私が花山さんとやってみたいと思う」と告げた。
そして、小橋常子(高畑充希)は「間違ったと気づいたのなら、もう間違えないようにしませんか?」と問いかけた。
すると、花山伊佐次(唐沢寿明)は、終戦以来、初めて女性の言葉を信じてみたくなったと言い、「君は家族思いだから、孝行娘の手伝いをしてやるだけだ。君のためにペンを握ってやる」と引き受けた。
すると、小橋常子(高畑充希)は「でしたら、私も人生を賭けます。私も自分の人生の全てをかけて新しい雑誌を作ります」と宣言したのであった。
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■とと姉ちゃん-第15週の解説
花山伊佐次(唐沢寿明)はペンを置いていましたが、実話の花森安治は戦後、日本読書新聞で挿絵を描いていたし、広告宣伝会社を立ち上げようとしているので、ペンは置いていませんでした。
そして、実話の花森安治は横山啓一と広告宣伝会社を立ち上げる話を進めており、大橋鎭子(大橋鎮子)が花森安治に雑誌の出版を相談し、一緒にファッション誌「スタイルブック」を創刊します。
そして、花森安治は親孝行が出来なかったことから、大橋鎭子(大橋鎮子)の親孝行に免じて雑誌作りを始めるのも実話です。
花森安治は設立する広告宣伝会社の中心人物だったのですが、花森安治は広告宣伝会社の設立の話から抜けて大橋鎭子(大橋鎮子)を雑誌を作る事になったため、広告宣伝会社の話は頓挫しました。
このため、大橋鎭子(大橋鎮子)は、広告宣伝会社を設立しようとした仲間から「花森を奪った孝行娘」と呼ばれました。
ちなみに、水田正平(伊藤淳史)のモデル横山啓一は、花森安治と共に広告宣伝会社を設立しようとしていたメンバーの1人で、花森安治が抜けたため、広告宣伝会社の話は頓挫し、雑誌「暮しの手帖」を手伝うようになりました。
朝ドラ「とと姉ちゃん」は花山伊佐次(唐沢寿明)も登場したし、いよいよ雑誌「あなたの暮し」を創刊するので、かなり面白くなってくるのではないかと思います。
「とと姉ちゃん-第16週のあらすじとネタバレ」へ続く。
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