とと姉ちゃん-第17週のあらすじとネタバレ

伊藤淳史が出演する朝ドラ「とと姉ちゃん」の第17週のあらすじとネタバレです。

第16週は「とと姉ちゃん-第16週のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■とと姉ちゃん-第17週のあらすじとネタバレ

昭和22年5月、雑誌「貴方の暮し」の創刊号は3万部を売り上げており、再就職を希望していた水田正平(伊藤淳史)を経理に雇い入れ、さらに岡緑(悠木千帆)を庶務担当として雇い入れた。

さて、戦後の日本は資材不足から12坪以上の新築を禁止しており、みんな狭い家で過ごすことを余儀なくされていた。

花山伊佐次(唐沢寿明)は、今度は「住まい」を特集しようとしたが、良いアイデアが浮かばず、知恵の輪ばかりしていた。

そのようななか、編集部に女学校時代の恩師・東堂チヨ(片桐はいり)からの手紙が届いた。

小橋常子(高畑充希)は懐かしがり、東堂チヨ(片桐はいり)の自宅を訪ねると、東堂チヨ(片桐はいり)は親戚の家の物置小屋を借りて住んでいた。

東堂チヨ(片桐はいり)は変わっておらず、雑誌「あなたの暮らし」を「私の暮らしに役に立っている。これは女性の共であり、同士です」と褒めると、小橋常子(高畑充希)は出版社を設立できたのは東堂チヨ(片桐はいり)のおかげだと感謝した。

東堂チヨ(片桐はいり)は気丈に振る舞っていたが、「駒込の家に来て欲しかった。でも焼けちゃってね」と残念がった。

次の休み、小橋常子(高畑充希)は東堂チヨ(片桐はいり)に自宅へ招待されており、次女・小橋鞠子(相楽樹)と三女・小橋美子(杉咲花)を連れて
東堂チヨ(片桐はいり)の自宅を訪れる。

しかし、夫・泰文は「こんな家、人に見せられた物じゃないだろ。こんなとことに5人で居たら息が詰まる」と言って散歩に出てしまった。

東堂チヨ(片桐はいり)は「元々はああではなかったのよ。戦地で負傷して右手が動かなくなったら、書道も続けられなくなって、ずいぶん、変わってしまったの。そのうえ、家が焼けてしまい、このうちに住むようになってから、どなたもお呼びにならなくなってね」と話した。

そして、東堂チヨ(片桐はいり)は「以前は時間さえあれば、2人で色々と話し合ったが、この家に住む住むようになってからは、今日みたいに直ぐに出かけてしまうの。居心地が悪いらしくてね」と打ち明けた。

小橋常子(高畑充希)が東堂チヨ(片桐はいり)のために何か出来ないかと話し合っていると、花山伊佐次(唐沢寿明)は「良いネタを探してきているじゃないか」と言い、雑誌「あなたの暮し」で模様替えの企画を提案した。

東堂チヨ(片桐はいり)は「でも、こんな狭い家で」と困惑するが、花山伊佐次(唐沢寿明)は「この家だから良いです。みんな狭い家で我慢している」と言って説得した。

すると、東堂チヨ(片桐はいり)は承諾し、東堂チヨ(片桐はいり)は夫のために本棚とイスと机を希望した。

早速、小橋常子(高畑充希)は帰ってアイデアを出し合ったが、本棚とイスと机を置けば、それだけで6条の部屋は一杯になってしまう。

そのようななか、花山伊佐次(唐沢寿明)は闇市に積み上げていたリンゴ箱を30個も購入した。

そして、花山伊佐次(唐沢寿明)はリンゴ箱をカラーボックスのように本の収納に使ったり、並べてベッドにしたりした。

さらに、小橋常子(高畑充希)は、東堂チヨ(片桐はいり)がデパートの包装紙でブックカバーを作っていたことを思い出し、包装用紙を使ってリンゴ箱をデコレーションした。

こうして、模様替えが終わると、殺風景だった家は明るくなり、東堂チヨ(片桐はいり)は喜んだ。荒んでいた夫・泰文も明るくなった部屋を見て、元気を取り戻し、久しぶりに東堂チヨ(片桐はいり)と団欒した。

藤堂家の模様替えが終わると、小橋常子(高畑充希)は記事に取りかかったが、花山伊佐次(唐沢寿明)はなぜかスカートを履いて現れた。

花山伊佐次(唐沢寿明)は、小橋常子(高畑充希)らが包装紙でミカン箱をデコレーションしたのを見て、女性らしい心使いに触発され、男性では気づかない視点に気づくため、

誰もが花山伊佐次(唐沢寿明)のスカートに驚いたが…。

昭和29年9月、戦後、多くの出版社が乱立したが、多くの出版社が倒産に追い込まれ、甲東出版は大手出版会社に吸収合併された。

雑誌「あなたの暮らし」も売れたのは初版だけで、第2号。第3号と徐々に売り上げを落としており、大量の在庫を抱えるようになっていた。

そこで、小橋常子(高畑充希)は花山伊佐次(唐沢寿明)に、第5号に広告を掲載することを提案するが、自分が良いと思った誌面だけで構成したい花山伊佐次(唐沢寿明)は断固として広告の掲載には反対した。

その日、小橋常子(高畑充希)が帰宅すると、戦時中に高崎へと引っ越した森田家の森田宗吉(ピエール瀧)と森田照代(平岩紙)が待っていた。

森田宗吉(ピエール瀧)は、高崎に娘・森田富江(川栄李奈)を残して、東京で洋食店を開くのだという。

給料日、給料袋をもらった水田正平(伊藤淳史)は、自分の給料袋よりも小橋常子(高畑充希)の給料袋の方が薄いことに気づき、退職を願い出た。

小橋常子(高畑充希)が引き留めると、水田正平(伊藤淳史)は「僕が止めなければ倒産する。広告を掲載する以外に方法は無い」と訴えた。

小橋常子(高畑充希)はもう1度、花山伊佐次(唐沢寿明)に広告掲載をお願いするが、花山伊佐次(唐沢寿明)は激怒した。

広告を掲載すると、広告主の意向に沿って誌面を作らなくてはならないため、本当に書きたいことを書けなくなってしまうからだ。

小橋常子(高畑充希)は、花山伊佐次(唐沢寿明)の編集方針を理解していたが、倒産しては元も子もないため、花山伊佐次(唐沢寿明)に黙って雑誌「あなたの暮し」に広告を掲載する事にした。

そして、小橋常子(高畑充希)は広告主となる料理学校を見つけ、「雑誌の内容には口を出さない」という約束を取り付けた。

ある日、花山伊佐次(唐沢寿明)は、三女・小橋美子(杉咲花)を連れて闇市に買物に行き、闇市で繁盛しているパン屋を見かけた。

日本は食糧難を解決するため、アメリカから大量の小麦粉を輸入していたが、うどんかすいとんくらいしか調理法が無く、パン屋に持ち込んでパンにしてもらう人が多かったのだ。

それに気づいた花山伊佐次(唐沢寿明)は、「小麦粉を使った料理」を雑誌「あなたの暮し」第6号の企画にすることを思いついた。

ところが、広告の話を知らない花山伊佐次(唐沢寿明)は、完成した第5号を見て、広告が掲載されていることに激怒し、「もう君とは雑誌を作れない」と言い、あなたの暮し社を去ってしまった。

小橋常子(高畑充希)は、倒産を免れたが、編集長・花山伊佐次(唐沢寿明)を失い、花山伊佐次(唐沢寿明)抜きで雑誌を作らなくてはならなくなった。

小橋常子(高畑充希)らは第6号を作るために企画会議を行うが、何も良いアイデアが生まれず、花山伊佐次(唐沢寿明)の偉大さを痛感した。

花山伊佐次(唐沢寿明)を父のように慕う三女・小橋美子(杉咲花)は、小橋常子(高畑充希)と花山伊佐次(唐沢寿明)が話し合う切っ掛けを作るため、ある企画を提案した。

それは、花山伊佐次(唐沢寿明)が闇市で思いついた「小麦粉を使った料理」を紹介する企画であった。

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■とと姉ちゃん-第17週の実話と解説

朝ドラ「とと姉ちゃん」の第26週で、雑誌「あなたの暮らし」が倒産の危機を迎えた。これは実話が元になっている。

売れに売れたのは、雑誌「暮しの手帖」の前身となる雑誌「スタイルブック」の創刊号だけで、直ぐに似たような雑誌が登場するようになり、スタイルブックは売れなくなった。

そこで、スタイルブックを第5号で廃刊にして、スタイルブックに「居」と「職」を加えた婦人誌「暮しの手帖」を創刊した。

ところが、婦人誌「暮しの手帖」は取次店から「暗い。女性が表紙でないと売れない」と言われ、花森安治は雑誌名に「美しい」を加え、「美しい暮しの手帖」として創刊した。

しかし、婦人誌「美しい暮しの手帖」は全く売れず、暮しの手帖社は倒産の危機を迎えた。

花森安治は仕方なく、雑誌「美しい暮しの手帖」の第3号に広告を掲載することにした。

朝ドラ「とと姉ちゃん」では、小橋常子(高畑充希)が広告を掲載したことになっているが、実際は花森安治が原稿料が支払えなくなったため、資生堂の「ゾートス化粧品」の広告を掲載したのである。

こうして婦人誌「暮しの手帖」は倒産の危機に陥ったのだが、大橋鎭子(大橋鎮子)は以前、日本興業銀行に務めており、昔の同僚の協力を得て、日本興業銀行から200万円を借りることができたので、婦人誌「暮しの手帖」は倒産を免れた。

それでも、目を引く企画が無ければ、遅かれ早かれ倒産は目に見えているので、花森安治は「企画が無ければ、倒産するぞ、倒産するぞ」と言って社長の大橋鎭子(大橋鎮子)を脅し続けた。

そして、大橋鎭子(大橋鎮子)が「みんな皇室の暮しを知りたがっている」ということから、東久邇成子(照宮)の原稿を取り付けることに成功し、婦人誌「美しい暮しの手帖」の第5号に東久邇成子(照宮)の手記「やりくりの気」を掲載した。

これが大ヒットとなり、婦人誌「美しい暮しの手帖」は倒産の危機を脱し、軌道に乗り始めたのである。

なお、雑誌「暮しの手帖」はリンゴ箱を使った家具を紹介しており、東堂チヨ(片桐はいり)の自宅を改装したリンゴ箱の家具のエピソードも実話が元になっている。

とと姉ちゃん-第18週のあらすじとネタバレ」へ続く。

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