ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子-最終回のあらすじとネタバレ
波瑠が出演するフジテレビのドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」の最終回(第9話)「私は刑事か、怪物なのか」のあらすじと結末ネタバレです。
第7話のあらすじとネタバレは「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子-第8話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子-最終回と結末ネタバレ
ホテルで真壁永久(芦名星)に刺された刑事・片岡啓造(高橋努)は病院に運ばれた。
厚田巌夫(渡部篤郎)はホテルの防犯カメラを確認し、藤堂比奈子(波瑠)が犯人と話しているのを知り、藤堂比奈子(波瑠)に「何か話してるな。面識のある人物か?」と尋ねた。
すると、藤堂比奈子(波瑠)は「名前は真壁永久(芦名星)。私が高校生の頃に知り合いました。でも、詳しく知っている訳ではありません。分かっている事は、8歳の時に親元を離れて、永遠の翼という養護施設で育ったこと。常習的に動物殺傷を行っていたこと。それから、嫌いだと言っていました。何もかも。自分はこの世界を怨んでいると」と話した。
一方、真壁永久(芦名星)は東海林泰久(横山裕)を拉致して、工場跡へと戻っていたが、佐藤都夜(佐々木希)は「藤堂比奈子(波瑠)を連れて来るって言ったじゃない」と言って激怒する。
真壁永久(芦名星)は「藤堂比奈子(波瑠)をおびき寄せるためのエサよ」と教えたが、激怒した佐藤都夜(佐々木希)は東海林泰久(横山裕)を殺害しようとする。
これに呆れた真壁永久(芦名星)は、「なんかノリが合わない」と言い、躊躇することもなく、佐藤都夜(佐々木希)を殺害してしまった。
さて、警察は真壁永久(芦名星)について調査を開始するが、状況を打破するような情報は得られなかった。
両親が娘・真壁永久(芦名星)に虐待を行っていたという情報が警察に複数残っており、真壁永久(芦名星)は両親の虐待が原因で施設「永遠の翼」に入っていたようだ。その施設「永遠の翼」も良い評判が無かった。
さらに、真壁永久(芦名星)に関わった人物が次々と行方不明になっており、失踪届が出されている事が判明する。
真壁永久(芦名星)は、自分に関係した人物を次々に殺害して体の一部をコレクションしており、連続動物殺害事件で見つかった人間の体の一部も、真壁永久(芦名星)がコレクションしていたものだった。
さて、藤堂比奈子(波瑠)は中島保(林遣都)との面会を拒んでいたが、死神女史・石上妙子(原田美枝子)に促され、中島保(林遣都)の元を訪れる。
中島保(林遣都)が真壁永久(芦名星)について尋ねると、藤堂比奈子(波瑠)は「私にナイフを渡した人です。彼女が現れたのは、私がまだ人を殺していないからだと知ったからだと思います。私が彼女の期待に応えていないから。あの日、母が亡くならなければ、私は父の殺害を実行していたはずだから」と話した。
しかし、中島保(林遣都)は藤堂比奈子(波瑠)に潜入したと言い、「それは間違いです。貴女が真壁永久(芦名星)の期待に応える可能性は限りなく低かった」と教えた。
中島保(林遣都)は「父親から言われた『怪物』という言葉であり、真壁永久(芦名星)の『自分らしく殺す』という言葉。貴女はその言葉に抗おうとしているのではないかと思いました。でも、潜入してみるとシックリこなかった。心当たりはありませんか?藤堂比奈子(波瑠)に影響を与えた言葉か何かを」と尋ねた。
藤堂比奈子(波瑠)は「だとしたら、それは母の言葉かもしれません。ただ、その時は言葉の意味が理解できなかった」と言って話した。
母・藤堂香織(奥貫薫)が父と離婚したとき、母・藤堂香織(奥貫薫)は幼い藤堂比奈子(波瑠)を抱きしめ、「心配しなくていいの。貴女はきっと間違えずに生きていけることが出来るから」と話していたのだ。
それを聞いた中島保(林遣都)は「お母さんは貴女を愛していたし、貴女もお母さんを愛していたんですね。貴女はお母さんの言葉を証明したかった。だから、警察官になり、ナイフを手にして殺人犯に対峙した。貴女が確かめたかったのは、それでも相手を殺さずに居られる自分」と指摘した。
さて、藤堂比奈子(波瑠)は真壁永久(芦名星)から「1人で来て人質を取り戻すか、警察と来て人質を死なせるか。24時間以内に決めて。1人で来るなら指示通りに」と言われており、情報屋・藤川(不破万作)の携帯電話を受け取っていた。
中島保(林遣都)との面会を終えて施設を出た藤堂比奈子(波瑠)は、真壁永久(芦名星)の指示通り、情報屋・藤川(不破万作)の電源を入れ、知らない車の下に貼り付け、1人で工場跡へと向かった。
一方、警察は情報屋・藤川(不破万作)の携帯電話の電波をキャッチし、その電波を追跡して、車を停止させるが、運転していたのは全く関係の無い人物だった。
藤堂比奈子(波瑠)が1人で工場跡を訪れると、真壁永久(芦名星)は1人で来た事に喜んだ。人質の東海林泰久(横山裕)は手錠で柱に繋がれていた。
藤堂比奈子(波瑠)が「約束通り、東海林先輩(横山裕)を解放してください」と告げると、真壁永久(芦名星)は「もちろん。そのためにはもう1回、選択してもらわないと。私と、東海林先輩(横山裕)のどちらを死なせるか」と言い、ライターを取り出した。
工場跡には灯油をまいており、ライターで火を付ければ、炎上して東海林泰久(横山裕)が死ぬ。
手錠の鍵は真壁永久(芦名星)が飲み込んでおり、真壁永久(芦名星)は「東海林(横山裕)を助けたければ、私のお腹を切り裂くしかない」と告げた。
そして、真壁永久(芦名星)は「言い訳がたつでしょ?正当防衛で、人助けなんだから。貴女は何も感じずに人を殺すことが出来る。3分以内に答えを出して」と迫る。
そのとき、東海林泰久(横山裕)は中島保(林遣都)から「藤堂さん(波瑠)を助けてあげてください」と頼まれていたことを思い出し、藤堂比奈子(波瑠)に「お前は悪趣味で、何にでも七味をかける変なヤツだ。でも怪物じゃない。ただの人間だろ。そっち側に行ったら許さないからな。お前の事を信用してくれてる人間を裏切るんじゃねーよ」と叫んだ。
藤堂比奈子(波瑠)は、東海林泰久(横山裕)の説得を聞いて、母・藤堂香織(奥貫薫)に抱きしめられた時の温もりを思い出して我を取り戻し、真壁永久(芦名星)に「火を消して」と告げた。
しかし、真壁永久(芦名星)は「もう3分経っちゃったし」と言い、工場中にまいた灯油に火の付いたライターを投げ捨て、工場は一気に火の手に包まれた。
藤堂比奈子(波瑠)は鉄パイプで、東海林泰久(横山裕)が繋がれている柱を怖そうとしたがびくともしなかった。
東海林泰久(横山裕)は「逃げろ」と言うが、藤堂比奈子(波瑠)は「先輩を置いていけません。あと1分で決めてください。右手と左手のどちらを切り落とすか」と告げた。
必死に東海林泰久(横山裕)を助けようとしている藤堂比奈子(波瑠)を見た真壁永久(芦名星)は、「結局、貴女もそっち側の人間か」と失望し、ナイフを取り出して藤堂比奈子(波瑠)に襲いかかろうとした。
そのとき、刑事・倉島敬一郎(要潤)が飛び込んで来て、真壁永久(芦名星)を取り押さえ、逮捕した。
鑑識課の三木健(斉藤慎二)が、真壁永久(芦名星)が佐藤都夜(佐々木希)に出した手紙を分析し、手紙に隠された暗号を解き、アジトとなる工場跡を突き止めたのだ。
さて、藤堂比奈子(波瑠)が逮捕されて連行される真壁永久(芦名星)を呼び止めると、真壁永久(芦名星)は「お別れだね。アンタに殺して貰えなくて残念。でも、いいんじゃないの?アンタはずっとそっち側で。私は…」と告げた。
藤堂比奈子(波瑠)は、その言葉を遮って真壁永久(芦名星)を抱きしめ、「貴女も誰かに、こうして貰っていたら」と告げると、人の温もりを感じた真壁永久(芦名星)は絶叫をあげて暴れ出し、刑事によって連行されていく。
東海林泰久(横山裕)は「あの女、ずっと酷い目に遭ってきたみたいだな」と告げると、藤堂比奈子(波瑠)は「ええ。ずっと1人ぼっちで。彼女は殺すことで人とのつながりを持とうとしていたのかもしれません。私は、母のおかげで、ただの、普通の人間で居られました」と答えた。
東海林泰久(横山裕)は「ああ。ただの、普通の新人刑事だ。あのギリギリで思い止まったじゃねーか。だから、とりあえず、信じてみるわ。お前のこと」と告げた。
藤堂比奈子(波瑠)は、子供頃に母・藤堂香織(奥貫薫)から「大丈夫よ。心配しなくていいの。貴女はきっと間違えずに正しく生きていくことが出来るから」と言って抱きしめてくれた事を思い出し、涙を流した。
東海林泰久(横山裕)が「お前が泣くとは」と驚くと、藤堂比奈子(波瑠)は「ただの生理現象です。たぶん」と答えた。
すると、東海林泰久(横山裕)は「お前と繋がっているのは、俺だけじゃねーぞ。ここに来た全員だ」と言い、その場を立ち去った。
ある日、刺された片岡啓造(高橋努)も無事に退院し、いつものメイド喫茶で快気祝いが行われた。
さて、厚田巌夫(渡部篤郎)の洗濯物の中に藤堂比奈子(波瑠)が提出した退職願が入っていたのだが、石上妙子(原田美枝子)は退職願のことを知らずに洗濯したため、退職願はボロボロになっていた。
このため、厚田巌夫(渡部篤郎)は藤堂比奈子(波瑠)に「まだ辞める気なら、もう一度、退職願を書いてくれ」と告げる。
倉島敬一郎(要潤)が「出さないよね」と心配すると、藤堂比奈子(波瑠)は「出しません」と答えたので、倉島敬一郎(要潤)は安心した。
ただ、藤堂比奈子(波瑠)は不思議に思い、「どうして厚田主任(渡部篤郎)の洗濯物を石上先生(原田美枝子)が?」と尋ねると、厚田巌夫(渡部篤郎)は口ごもりながら「今も週3で行き来してるからな」と教えた。
それを聞いていた若手刑事が「なんですか、週3って」と不思議がると、倉島敬一郎(要潤)が「知らなかったのか?厚田主任(渡部篤郎)と石上先生(原田美枝子)は元夫婦だってこと」と教えた。
その後、藤堂比奈子(波瑠)はメールで中島保(林遣都)に事件解決を報告し、「刑事を続けることになりました。今回は踏みとどまりましたが、先生が仰るように人間に答えは無いので先のことは分かりません。ただ、中島先生や東海林先輩、そして母が信じてくれたように、自分を信じたいと思います」と自分なりに見つけた答えを告げた。
そのようななか、事件が発生する。藤堂比奈子(波瑠)は、母がくれた七味缶を握りしめ、東海林泰久(横山裕)とともに事件現場へと向かった。
その日、帰宅した藤堂比奈子(波瑠)はスイッチをオフにした。その夜、眠りにつくと、夢の中に真壁永久(芦名星)が現れた。
夢の中の藤堂比奈子(波瑠)は右手にナイフを持っており、真壁永久(芦名星)は藤堂比奈子(波瑠)の手を取って自分の腹部を刺させようとした。
しかし、藤堂比奈子(波瑠)はそれを拒否し、「私は刑事だから」と言い、真壁永久(芦名星)に手錠をかけると、その様子を見ていた母・藤堂香織(奥貫薫)は嬉しそうに微笑んだのであった。
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