小田霧響子の嘘-最終回の感想-ナンバーナインの黒幕

石原さとみが主演するドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」の最終回(第9話)「透明人間の正体」の視聴率と感想とネタバレです。最終回のあらすじは「小田霧響子の嘘-最終回のあらすじ」をご覧下さい。

ドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」が第8話で最終回を迎えた。最終回の視聴率は7.2%で、平均視聴率は8%だった。

最終回は面白かった。最終回はオールゲスト出演で、詰め込み過ぎでゴチャゴチャした最終回だったが、最後はきっちりと泣かせてくれた。最後の石原さとみの笑顔が全てを救った気がする。

全話を通じて面白かったが、最後の3話はつまらなかったので残念だ。ナンバーナインに切り込んだあたりからストリーが急につまらなくなったが、霊能力番組「オカルトーーク」は毎回、ホロリとさせてくれる辺りは流石だ。

小田霧響子役の石原さとみでもったドラマだったが、石原さとみが見事に演じきった。谷口一郎の谷原章介も無駄にコミカルで良かった。

ドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」は、偽霊能力者の小田霧響子が、占い師や霊能力者が実際に使っている「コールドリーティング」や「ホットリーディング」と言った技術を駆使して、事件を解決するコメディードラマである。

「マルチプルアウト」や「ショットカニング」といった技術は使われていないが、国民全員がドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」を観れば、占い師や霊能力者が失業するのではないかと思うほど、霊能力者のネタバレのポイントを押さえていた。

霊能豚の予言や人体瞬間移動や霊視といった手品のトリックもネタバレしていて面白かったが、最終回の時間を止めるトリックのように手抜き感のあるトリックもあったのは残念だ。

一方、ナンバーナインの黒幕が東金元吉(梅沢富美男)だった点は手抜き脚本だと思った。深夜番組のB級ドラマでも、最終回に登場した人物が黒幕というのはストリーが安易すぎる。

それと、小田霧響子(石原さとみ)はお腹の金色の分は露出して、お腹とおへそを出して欲しかった。ドラマ「流れ星」では、風俗嬢の上戸彩がおへそを出している。石原さとみがおへを出していれば、ドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」は、もっと話題になっただろう。

最終回に屋上に駆けつけた小田霧響子(石原さとみ)がジャージを羽織っていたシーンは、興ざめした。屋上なので寒いのだろうが、ラストだから頑張って欲しかった。

霊感番組「オカルトーーク」は、泣かし所を押さえていて良かった。ホットリーディングの部分を観ていても、ツボを押さえたアドバイスをする小田霧響子は本物の霊能力者のように思えた。憑依された石原さとみの1人芝居も良かった。霊感番組「オカルトーーク」だけを独立した番組にしても面白いと思う。

霊感番組「オカルトーーク」は、「オカルトーーク」と表記するのに、「オカールトーク」と発音していたのには何か意味があるのだろうか?謎である。

最終回のラストで、目を閉じて唇を差し出す谷口一郎(谷原章介)にはにかむ石原さとみの表情が良かった。不覚にも石原さとみをかわいいと感じてしまった。

この表情があったから、最後の「お父さん。お母さん」と言ったときの、目を潤ませて笑みを浮かべる石原さとみの表情が引き立ったと思う。最後の石原さとみの笑顔を観て、全話を観たかいがあったと思った。

ドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」は久しぶりの良作だった。ドラマ「トリック」にも負けていない。ただ、ゴールデンタイムで続編を作ったり、映画化するのは辞めて欲しい。なぜなら、深夜だから面白いと思うドラマだからだ。

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