原作-貴族探偵の最終回と結末ネタバレ感想文
相葉雅紀が主演するフジテレビの月9ドラマ「貴族探偵」の原作となる、小説「貴族探偵」の最終回と結末ネタバレ感想文です。
原作小説「貴族探偵」のあらすじとネタバレは「貴族探偵-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
この感想文には原作小説「貴族探偵」のあらすじや黒幕(真犯人)ネタバレが含まれてします。閲覧に派ご注意ください。
■貴族探偵の感想
麻耶雄嵩の小説「貴族探偵」が、2017年4月期に嵐の相葉雅紀の主演でドラマされるということで、原作小説「貴族探偵」を読んだ。
原作小説「貴族探偵」は、名前は名乗れないが、由緒ある家柄の主人公が「貴族探偵」を名乗って事件を解決する探偵小説である。
貴族探偵は警察の上層部に強力なコネが有り、そのコネを使って強引に現場で調査して事件を解決に導くのだ。
ところで、2016年10月期にTBSで、顔の黒い織田裕二が探偵を演じるドラマ「IQ246」が放送された。
ドラマ「IQ246」は、代々、IQ246という超頭脳が遺伝する貴族の末裔・法門寺沙羅駆が、その超頭脳を駆使して事件を解決するという探偵ドラマである。
小説「貴族探偵」は、ドラマ「IQ246」と設定は似ているので、ドラマ「IQ246」を観た人は、小説「貴族探偵」を読んでドラマ「IQ246」を思い出すだろう。
しかし、小説「貴族探偵」は、ドラマ「IQ246」と大きく異なる点がある。それは、貴族探偵の主人公は事件の捜査も推理しない点だ。
貴族探偵は使用人に事件の捜査を命じ、さらに推理も全て使用人にさせ、手柄だけ、貴族探偵が持って行くのだ。
使用人は貴族探偵の所有物なので、使用人の推理は貴族探偵の推理であり、使用人の手柄は貴族探偵の手柄という理屈である。
安楽椅子探偵と言って、事件の話だけを聞いて事件を解決するという省エネな探偵小説があるが、貴族探偵の場合は、推理すら使用人にさせている。
だから、貴族探偵は、女性を口説くこと意外は何もしない。非常に新鮮な探偵小説である。
さて、この小説「貴族探偵」が、フジテレビの月曜9時枠でドラマ化されることが決定した。
この主演が嵐の相葉雅紀なのだが、どう考えても、相葉雅紀の主演ドラマ「三毛猫ホームズ」(最終回の視聴率13.8%、平均視聴率12.8%)の再来になりそうな予感がする。
原作を忠実に実写化すれば、貴族探偵(相葉雅紀)はほとんど出番は無く、女性を口説くだけの助平なので、ドラマでは大胆にアレンジが加わるはずだ。三毛猫ホームズになるか、ならないかは、アレンジにかかっているだろうと思う。
ところで、関ジャニ∞の大倉忠義の父親は、東証1部上場の飲食店「鳥貴族」の社長・大倉忠司である。
関ジャニ∞の大倉忠義は、相葉雅紀の主演ドラマ「三毛猫ホームズ」にも出演しているので、今回も「貴族」つながりということで、「貴族探偵」でも相葉雅紀と共演して欲しいものである。
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■最終回と結末と黒幕(真犯人)のネタバレ解説
小説「三毛猫ホームズ」シリーズは初心者向けの易しいトリックなのだが、原作小説「貴族探偵」はトリックが難しく複雑なので、最終回「春の声」の犯人のネタバレをしながら、解説したい。
最終回「春の声」では、奈良県の名家・桜川家で、婿候補として集まった3人が同日に殺害されるという事件が起きるというストリーである。
当主・桜川鷹亮は、孫娘・桜川弥生に婿を取るため、婿候補として水口佳史・高宮悟・尼子幸介の3人を集めた。
孫娘・桜川弥生は、この3人の中から結婚相手を選ばなければならないのだが、婿候補3人は下品で、桜川家の婿には相応しくないような輩だった。
しかし、過去に桜川家が苦しいとき、婿候補3人の会社が桜川家を助けてくれたという関係から、婿候補として選ばれたのだ。
そして、婿候補3人は本宅から少し離れた別邸に滞在していたのだが、同じ日に別邸で婿候補3人が何者かに殺されたのである。
先にネタバレをすると、水口佳史・高宮悟・尼子幸介の3人は、バトルロワイヤル形式で、お互いに殺し合って全滅していたのだが、この経緯が難しいので、時系列でネタバレしながら、解説したい。
まず、高宮悟が、尼子幸介の犯行に偽装して、水口佳史を果物ナイフで刺した。
高宮悟は、水口佳史が死んだと思っていたが、ナイフの傷は浅く、致命傷には至っておらず、水口佳史は頭を打って気絶していただけだった。
その後、尼子幸介が高宮悟を殺害した。尼子幸介は、水口佳史の犯行に見せかけるため、水口佳史のジャケットのボタンを、死んだ高宮悟に握らせた。
その後、気絶していた水口佳史が気づくが、水口佳史は頭を打ったせいでナイフで刺されたことに気づかずに、高宮悟の犯行に見せかけて、尼子幸介を殺害した。
しかし、水口佳史はナイフで刺されていたままだったので、自分の部屋に戻って死亡してしまった。
こうして、婿候補3人はバトルロワイヤル状態で殺し合い、3人とも死んでしまったのである。
■貴族探偵-最終回と結末と黒幕(真犯人)の解釈
貴族探偵の最終回は、高宮悟が水口佳史を殺害し、尼子幸介が高宮悟を殺害し、水口佳史が尼子幸介を殺害したという結末だった。
表面上は集まった婿候補の3人が勝手に殺し合ったように思えるが、この最終回の結末には黒幕(真犯人)が存在した。黒幕の正体は、桜川家の当主・桜川鷹亮である。
そもそも、水口佳史・高宮悟・尼子幸介の3人は、昔、桜川家が苦しい時に助けてくれた会社の子供だったが、下品な成金だったので、地元の名士・桜川家にとっては煙たい存在だった。
そこで、当主・桜川鷹亮は、孫娘・桜川弥生の結婚をエサに、水口佳史・高宮悟・尼子幸介の3人に別邸に集めた。
集まった3人は卑しい人間だったので、当主・桜川鷹亮は3人が桜川家の財産を目当てに、殺し合うことを予想して、別邸に3人を集めていたのである。
つまり、当主・桜川鷹亮は、直接、手を下してはいないが、殺人事件が起きる状況をお膳立てした黒幕(真犯人)と言えるのである。
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