モリのアサガオ-第8話の視聴率と感想-打ち切りか?
ドラマ「モリのアサガオ」の第8話「最期の面会の奇跡」の視聴率と感想です。第8話の視聴率は3.0%でした。第8話のあらすじは「モリのアサガオ-第8話のあらすじ」をご覧ください。
第8話は良く分からなかった。つまらないとか面白いとか言う前に、話が飛び飛びになっている。打ち切りになって話を強引に短縮した感じがした。
看守の及川直樹(伊藤淳史)は死刑囚の深堀圭造(柄本明)に、血で汚れたTシャツを洗ってこいと命じられる。及川直樹はTシャツを洗濯するが、なぜかその後、望月加奈(木南晴夏)と一緒にTシャツを購入するためにリサイクルショップへ行く。
深堀圭造の死刑執行前日に、及川直樹は望月加奈からTシャツを受け取り、Tシャツを持って渡瀬満(ARATA)が入る独房まで行くのに、なぜか、Tシャツを深堀圭造に渡すのは死刑当日の死刑場だった。
及川直樹がTシャツを買いに行った理由が分らない。洗って返せば良いだけである。望月加奈はTシャツを購入したのだが、Tシャツの代金は経費で落ちるのだろうか?謎である。また、死刑執行までTシャツを渡さない理由が理解できない。
死刑執行に立ち会えるのは所長が許可した人間だけで、及川直樹は深堀圭造の死刑執行に立ち会えないにもかかわらず、死刑囚・渡瀬満の鶴の一声で及川直樹は深堀圭造にTシャツを渡して死刑執行に立ち会った。
深堀圭造が刑務官・若林勇三(塩見三省)にすがりついて頼んでも、及川直樹の立ち会いは認められなかったシーンを完全に無駄にしていた。
また、深堀圭造の娘・百合(西山繭子)が面会に着た理由が分らない。及川直樹は、娘・百合に深堀圭造の死刑執行を伝えていないので、単なる偶然になってしまう。
私は原作から情報を補完しているので何とか意味は分るが、原作を知らない人間には内容が理解できないのではないかと思う。行間を読むという問題ではなく、ストリーが支離滅裂になっている。
カツラを被せれば若い頃になるという設定も理解できない。ストリーに入れ引き込まれないから、岡本麗が登場した瞬間にドラマ「モリのアサガオ」が「はぐれ刑事純情派」になってしまった。
第8話で深堀圭造(柄本明)が死刑になるが、深堀圭造の心理が全く理解できない。目隠しを拒否した理由も分らない。結局、深堀圭造は改心せずに死刑になったのだろうか。
及川直樹の父で鶯谷事件(原作では「なにわ谷事件」)の共犯者・山本憲人(眞島秀和)は1人殺しているので、深堀圭造の倫理描写が変になっている気がする。
第8話も明らかに時間が足りない。2時間は必要な話を無理矢理1時間にした感じがする。なにわ谷事件(鶯谷事件)も中途半端にするのなら省略して欲しかった。
無理に全部をやろうとしたから全部が中途半端に終わっている。得に第8話は打ちきりの短縮バージョンのような感じがした。原作が良い作品だっただけに残念だ。原作のネタバレは「モリのアサガオのネタバレ」をご覧下さい。