小さな巨人-あらすじとネタバレ
長谷川博己が主演するTBSの刑事ドラマ「小さな巨人」のあらすじとネタバレです。
■小さな巨人-あらすじとネタバレ
警察官は国民を守る義務があるが、警察官を守るための法律は存在しない。警察官は自分の身は自分で守らなければならない…。
ある日、警視庁捜査一課の係長・香坂真一郎(長谷川博己)は、殺人犯を逮捕し、事件をスピード解決た。
その日の夜、前警視庁捜査一課長で芝警察署の署長・三笠洋平(春風亭昇太)は、料亭を一席設け、香坂真一郎(長谷川博己)の活躍を労った。
そこへ、どこからか話を聞きつけた現・捜査一課長の小野田義信(香川照之)が現れた。
警視庁の捜査一課長は、管理部門の警務畑から排出するのが一般敵なのだが、小野田義信(香川照之)は現場一本のからのたたき上げから捜査一課長にまで出世したという異例の人物だった。
このため、前・捜査一課長の三笠洋平(春風亭昇太)は「捜査一課長というのは警視庁の顔なんだ。本来、あんな高卒ごときに勤まるはず無い」として現・捜査一課長の野田義信(香川照之)を嫌っており、小野田義信(香川照之)もまた三笠洋平(春風亭昇太)を嫌い、犬猿の仲だった。
こうして、前・捜査一課長と現・捜査一課長は対立していたが、香坂真一郎(長谷川博己)は上手く立ち回っており、次の捜査一課長が確実と目されていた。
さて、香坂真一郎(長谷川博己)は、料亭から小野田義信(香川照之)と三笠洋平(春風亭昇太)を送り出して、帰ろうとしたとき、料亭で、ある男性を目撃する。
その男性は、IT企業の中堅ナカタエレクトロニクスの中田隆一(加藤晴彦)だった。
中田隆一(加藤晴彦)は、元恋人がビルの屋上から飛び降りて死んでおり、警察は自殺として処理していたのだが、芝警察署の刑事・渡部久志(安田顕)が未だに中田隆一(加藤晴彦)を疑っていた。
このため、違和感を覚えた香坂真一郎(長谷川博己)は、車で帰ろうとしている中田隆一(加藤晴彦)に飲酒運転の取り調べをしようとしたのだが、中田隆一(加藤晴彦)は忙しいと言って取り調べを拒否して車で走り去った。
取り調べを拒否したとき、中田隆一(加藤晴彦)は香坂真一郎(長谷川博己)の手を振り払ったのだが、勢い余って自分の車をきづ付けてしまっていた。
香坂真一郎(長谷川博己)は一切悪くないのだが、翌日、ゴーンバンクのネットニュースサイトに、「宴会帰りの刑事が横暴な職務質問を行い、車を破損した」と報じられてしまった。
このため、香坂真一郎(長谷川博己)は、警視庁警務部の柳沢肇(手塚とおる)から呼び出された。
柳沢肇(手塚とおる)は、酒を飲んでいたか、飲んでいなかったという点を問題としており、「警察官への取り調べは、一般人へ取り調べと違って、黙秘権は無い」と言って飲酒についての証言を迫った。
香坂真一郎(長谷川博己)は、あの日、捜査一課長・小野田義信(香川照之)に勧められて日本酒を飲んでいたが、そのことを言えずに黙秘を続けていた。
業を煮やした柳沢肇(手塚とおる)は「君が喋らなければ上司に聞くまでだ」と言い、捜査一課長・小野田義信(香川照之)を呼んで、香坂真一郎(長谷川博己)の飲酒について質問した。
すると、小野田義信(香川照之)は、「飲んだ。そう記憶しています」と証言し、部下・香坂真一郎(長谷川博己)の不祥事を謝罪した。
小野田義信(香川照之)は、香坂真一郎(長谷川博己)を助ける事もできたのだが、見捨てたのである。
証言を得た柳沢肇(手塚とおる)は、小野田義信(香川照之)に「何を仰いますか。迷惑を掛けられたのは貴方の方ですよ」と礼を言い、香坂真一郎(長谷川博己)に「君は死刑だ」と告げた。
こうして、ノンキャリア組では最年少で警部に昇進し、数々の事件を解決して次期・刑事一課長と目されていた香坂真一郎(長谷川博己)は、たった1度の失敗で警視庁を去り、警視庁芝警察署の課長代理へと飛ばされることになった。
同僚・山田春彦(岡田将生)は、「誰も庇うことは出来ません。捜査一課長の答えは、すなわち警視庁の答えと言う事です。分からないのは、どうして貴方が、あんな失敗をしたのかと言う事です」と尋ねた。
しかし、香坂真一郎(長谷川博己)は何も答えずに警視庁捜査一課を後にした。香坂真一郎(長谷川博己)自身も、どうして中田隆一(加藤晴彦)に飲酒検査をしようとしたのか、分からなかったのだ。
その後、山田春彦(岡田将生)は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)に「一課長(香川照之)は香坂さん(長谷川博己)を守るのではないかと思ってました。大事な右腕でしたし。いずれは香坂さんも一課長の座に着く。そのおつもりだったと思ってました」と尋ねた。
すると、小野田義信(香川照之)は「確かに香坂(長谷川博己)を守ることはできた。私ならね。だが、私は組織の規律も守らなければならない。1人の優秀な部下か、警察組織か、どちらを守るべきか、決めたのは勘だ」と教えた。
さて、香坂真一郎(長谷川博己)が飛ばされた芝警察署は、102ある所轄のなかでも歴史ある分署で、歴代の捜査一課長が退任後に署長を務めており、この時の署長が三笠洋平(春風亭昇太)だった。
香坂真一郎(長谷川博己)は芝警察署に着任する前日、挨拶で芝警察署を訪れると、仮眠していた刑事・渡部久志(安田顕)以外は出払っていた。
芝警察署は小さい事件が多い所轄なので、誰も居ないことは良くあるのだという。
しかし、香坂真一郎(長谷川博己)は、芝警察署の駐車場に、捜査一課長・小野田義信(香川照之)の車がある事に気づき、警視庁捜査一課が絡んでいる事件が発生していると考え、会議室へ向かうと、捜査本部がたっていた。
芝警察署の管内で、日本経済界のトップに立つIT企業「ゴーンバンク」の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐されるという事件が発生していたのだ。
朝、社長・中田和正(桂文枝)は、いつもよりも30分早く自宅を出て歩いて会社に向かったが、定時になっても会社に姿を現さなかった。
その後、社長・中田和正(桂文枝)の自宅に社長・中田和正(桂文枝)の携帯電話が届いた。携帯電話には5億円を要求するメッセージと、縛られた社長・中田和正(桂文枝)の写真が残っており、誘拐だと判明したのだ。
さて、捜査員が捜査を開始しようとしたとき、誘拐犯から指示のメールが届いた。
身代金5億円を4つのトランクに分け、1時間以内に東京駅へ行け。運搬人は中田隆一(加藤晴彦)。なお、警察が動いていることを確認した場合、人質は殺害する。
香坂真一郎(長谷川博己)は、運搬人としてナカタエレクトロニクスの社長・中田隆一(加藤晴彦)が指名されたことに驚いた。
なんと、中田隆一(加藤晴彦)は、誘拐された中田和正(桂文枝)の息子だったのである。
さて、犯人の指示通り、中田隆一(加藤晴彦)が5億円を4つトランクを持って東京駅へ行き、犯人の指示でトランクを1つずつ東京駅に置いていく。
捜査本部は各所に捜査員を配置しており、置いていったトランクを監視しながら、中田隆一(加藤晴彦)の監視を続けた。
その後、中田隆一(加藤晴彦)が犯人の指示で、最後のトランクを持って電車に乗ると、現場の捜査員は捜査本部の指示で、トランクの監視役に1人を残して電車へと乗り込んだ。
芝警察署の捜査本部で状況を見ていた香坂真一郎(長谷川博己)は、「中田隆一(加藤晴彦)への監視が多すぎる。捜査員はトランクというよりも、中田隆一(加藤晴彦)本人を追っているのではないか」と疑問に思う。
さらに、香坂真一郎(長谷川博己)は、捜査本部に捜査一課2係の藤倉良一(駿河太郎)が現れた事から、「小野田義信(香川照之)は息子・中田隆一(加藤晴彦)による自作自演の誘拐だと考えているのではないか」と気付いた。
香坂真一郎(長谷川博己)は「自作自演誘拐の根拠となる何かを、捜査一課は掴んだのか」と考えると、芝警察署の刑事・渡部久志(安田顕)が「中田隆一(加藤晴彦)は親や会社に秘密の負債を抱えており、確かに一番、金が欲しいでしょう。しかし、この事件には無関係。ずっと隆一を見張ってたんですよ。ここ1ヶ月、誘拐に関わるような怪しい動きはしていない」と教えた。
渡部久志(安田顕)は、風見京子(富永沙織)が自殺として処理された事件で、交際相手だった中田隆一(加藤晴彦)を追い続けていたのである。
それを聞いた香坂真一郎(長谷川博己)は、捜査を指揮する小野田義信(香川照之)に、「所轄の刑事が別件で中田隆一(加藤晴彦)に張り付いていた。誘拐に関わるような行為は一切なかったとのことです。直ちに捜査員の配置を変更するべきです」と直訴した。
そのとき、犯人が東京駅構内だけで繋がるWi-Fiから通信してきていることが判明し、犯人はまだ東京駅構内に残っていることが分かった。地下鉄に乗って東京駅を離れた中田隆一(加藤晴彦)は、犯人では無かったのだ。
一方、東京駅に残った若手刑事・中村俊哉(竜星涼)が1人でお金の入ったトランクを見張っていると、トイレから煙が出ており、通行人は「火事じゃ無いのか」と噂を始めた。
このため、トランクを見張っていた若手刑事・中村俊哉(竜星涼)は、持ち場を離れてトイレに向かうと、トイレの個室に発煙筒があった。煙の原因は発煙筒だったのである。
しまったと思った中村俊哉(竜星涼)は、慌ててトランクの所に戻ると、トランクは消えていた。
中村俊哉(竜星涼)は急いでトランクを持ち去った犯人を追いかけ、階段の所で犯人を取り押さえたが、取り押さえた犯人は置き引きの常習犯で、誘拐とは関係無かった。
その直後、中田隆一(加藤晴彦)の元に、犯人から「警察が居たな。取引は終わりだ」というメールが届いた。
こうして、芝警察署の刑事のミスにより、犯人からの連絡は途絶えてしまった。
「小さな巨人-あらすじとネタバレ後編」へ続く。
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