医龍3-リディア・ナターリアのトリプルバルブ

ドラマ「医龍3-チームドラゴン」第9話「遂に来た!最強の仲間!絶対に許せない過去の男…お前は俺が救う!」のあらすじとネタバレのネタバレ編です。このページは「医龍3-第9話のあらすじ」からの続きです。

チームドラゴンは患者の心臓を止め、上行大動脈置換術に入るが、血流の停止した状態でカテーテルの腹部ステントグラフトを行うことは極めて困難だった。

伊集院登(小池徹平)は「黒木先生ならできます」とステントグラフトを差し出し、黒木慶次郎(遠藤憲一)の助手に付いた。チームドラゴンとチーム黒木のコラボレーションが始まった。

朝田龍太郎は吻合(ふんごう)を完了し、黒木慶次郎もデフレーションしてステントグラフト内装術を終了した。荒瀬門次(阿部サダヲ)が人工心肺をフローダウンすると、患者の心臓は再び動き始めた。上行大動脈置換術は成功した。

観覧室から手術ミスを見ていた野口賢雄(岸部一徳)は「朝田の手をかりなきゃいけないなんて、落ちたもんだね黒も」と冷ややかな目で黒木慶次郎の背中を見送った。

その後、元同僚の高瀬清(渡辺いっけい)が黒木慶次郎の元を訪れて、「厚かましかった。お前をあんな目にあわせておいて、妻の件は忘れてくれ」と頭を下げた。

黒木慶次郎は「まだ港北病院にいるのか?」と尋ねると、高瀬清は「あれから半年後にMEを辞めた。みんな病院を辞めていった。今じゃ医療機器メーカーの営業だ。あんな教授の言いなりになり、最低だった」と答えた。

黒木慶次郎は「最低だったよ、あのチームは。でもな、ここには最高のチームがある。奥さんの病状はカテーテルじゃ無理だ。だけど奴らなら、あのチームなら助けることができるかも知れない。俺が言っておく」と言って立ち去った。高瀬清は黒木慶次郎の背中に頭を垂れた。

黒木慶次郎は「オペしてもらいたい患者がいる。頼めるか?俺の仲間だ。俺の古くからの仲間の嫁さんなんだ。助けてやってくれ」と言ってカルテのコピーを渡した。朝田龍太郎(坂口憲二)は手術を引き受けた。

一方、野口賢雄(岸部一徳)が手土産として持ち帰ってきたロシアからの患者第1号リディア・ナターリア(Asya)の手術日が決まり、加藤晶(稲森いずみ)がリディア・ナターリアの手術に執刀することになった。

リディア・ナターリアは世界的に有名なロシア人ピアニストで、トリプルバルブを埋め込む極めて難しい手術が必要だった。

しかし、朝田龍太郎(坂口憲二)はリディア・ナターリアの手術と同じ日に、黒木慶次郎から頼まれた高瀬清(渡辺いっけい)の妻・高瀬春香(出口結美子)の手術を行う予定になっていた。

高瀬春香もまた、極めて難しいベンタール・トータルアーチ(弓部大動脈基部置換術?)を早急に行う必要があったのだ。

加藤晶(稲森いずみ)は、トリプルバルブとベンタール・トータルアーチという極めて難しい手術を同じ日に行うには人手が足りないと言い、手術日をずらすしかないと主張するが、朝田龍太郎(坂口憲二)は「大丈夫だ。俺が呼んだ。最高の仲間を」と言った。

そのころ、北陽病院の外山誠二(高橋一生)と野村博人(中村靖日)との2人が明真大学付属病院の門をくぐっていた。

一方、明真大学付属病院では理事会が開かれていた。学長の鬼頭笙子(夏木マリ)が収支報告を終えると、野口賢雄(岸部一徳)が「鬼頭学長の再建案では21世紀を乗り切れない」として鬼頭学長の解任を提案した。

鬼頭笙子は突拍子もないことを言い出す野口賢雄に呆れるが、会議室には「異議無し」の声が鳴り響き、満場一致で野口賢雄が学長に返り咲いた。

野口賢雄は「僕が大人しく中国・ロシアを廻っていたとでも?かの国への根回しはとっくに終わっていた。私が廻っていたのはここにいる理事たちですよ。外科医は外科医の器にお戻りなさい。ミス鬼頭、失礼、鬼頭先生」と引導を渡した。

他方、資料を届けに行った伊集院登(小池徹平)は、黒木慶次郎(遠藤憲一)の机で、黒木慶次郎のカルテを見つけてしまった。黒木慶次郎はアメリカ時代から慢性骨髄性白血病に犯されていたのだった。「医龍3-第9話の視聴率と感想」へ続く。

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