小さな巨人-豊洲署編のあらすじとネタバレ
長谷川博己が主演するTBSの刑事ドラマ「小さな巨人」の豊洲署編のあらすじとネタバレです。
小さな巨人-芝署編のあらすじとネタバレは「小さな巨人-原作とあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■小さな巨人-豊洲署編のあらすじとネタバレ
香坂真一郎(長谷川博己)は、マスコミに内部情報をリークした処分として、東京都江東区豊洲にある豊洲署へ飛ばされた。
豊洲署は、増加する犯罪に対応するため、増員を迫られており、警視庁の人事課から転属願いを出した三島祐里(芳根京子)も豊洲署に配属された。
さらに、捜査一課長・小野田義信(香川照之)の運転手をしていた山田春彦(岡田将生)も、父親のコネを使ったやり方が強引すぎると不満の声が上がり、豊洲署へと左遷された。
ただし、山田春彦(岡田将生)は、小野田義信(香川照之)から1年後に捜査一課に引き戻す事が約束されており、あくまでも、捜査一課の人間と自負していた。
そのようななか、横沢亜美(中村アン)が豊洲署の刑事課を訪れ、失踪した夫・横沢裕一(井上芳雄)を探して欲しいと訴えた。
警察には年間8万件の失踪届が出されており、山田春彦(岡田将生)は単なる失踪人として処理しようとしたが、香坂真一郎(長谷川博己)は事件性の有無を判断するため、調査することにした。
失踪した夫・横沢裕一(井上芳雄)は、早明学園で経理をしていた。早明学園の理事長が金崎玲子(和田アキ子)で、専務が富永拓三(梅沢富美男)だった。
この専務・富永拓三(梅沢富美男)は、元警視庁の捜査一課長で、警察からの天下りで早明学園の理事に就いていた。
さて、香坂真一郎(長谷川博己)が早明学園に話しを聞きに行くと、理事長・金崎玲子(和田アキ子)は失踪した横沢裕一(井上芳雄)が6000万円を横領している事を明かした。
しかし、理事長・金崎玲子(和田アキ子)は「長年、経理として早明学園の成長を支えてくれました。恩もありますし、お金さえ返してくれればそれでいいんです」と言い、事件にするつもりは無い事を告げた。
さらに、香坂真一郎(長谷川博己)は、元警視庁捜査一課長の専務・富永拓三(梅沢富美男)から「この件は公にするつもりも無いし、お前達、警察の介入も必要ない」と圧力を受けた。
その後、香坂真一郎(長谷川博己)は新聞記者に依頼して、早明学園について調べてもらった。
すると、早明学園は国から価値の無い土地を10億円で買い取り、国は見返りとして早明学園に認可が降りるように便宜を図るなどしていた事が判明した。
一方、山田春彦(岡田将生)は早明学園で、早明学園の職員・矢部貴志(ユースケ・サンタマリア)と遭遇していた。
しかし、矢部貴志(ユースケ・サンタマリア)は、本名を「江口和夫」と言い、元捜査二課の刑事で、山田春彦(岡田将生)の指導担当をしていた先輩だった。
江口和夫(ユースケ・サンタマリア)は、身分を偽って、早明学園に潜入して内偵捜査をしていたのだ。
しかも、失踪した横沢裕一(井上芳雄)は、横領などしておらず、早明学園の不正の証拠を掴もうとしており、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)はその手伝いをしていた。
そして、横沢裕一(井上芳雄)は早明学園の裏帳簿を掴んだのだが、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)に裏帳簿を渡す前に、失踪してしまったのだという。
真相を聞いた山田春彦(岡田将生)は、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)に協力して、香坂真一郎(長谷川博己)の捜査を妨害する。
その後、山田春彦(岡田将生)は、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)から「証拠のありかが分かった。横沢さん(井上芳雄)の居場所も分かった。これから取りに行く。お前も協力してくれ」と言われ、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)の元へと向かった。
しかし、山田春彦(岡田将生)が早明学園の屋上に行くと、既に江口和夫(ユースケ・サンタマリア)は死んでおり、山田春彦(岡田将生)は捜査一課に重要参考人として逮捕されてしまう。
さて、警視庁捜査一課長・小野田義信(香川照之)は豊洲署に捜査本部を設置して、捜査を開始した。
山田春彦(岡田将生)は、取りしべに対して、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)に呼び出されてビルの屋上に着くと、既に江口和夫は倒れており、駆け寄ったところ、背後から殴打されて気を失ったと供述していた。
それを裏付けるかのように、鑑識は現場から3本の毛髪を発見しており、鑑定の結果、毛髪は横沢裕一(井上芳雄)の物と判明していた。
捜査一課長・小野田義信(香川照之)は、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)は横領の内偵捜査で早明学園に潜入しており、横沢裕一(井上芳雄)は横領がバレため、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)を殺害したと断定し、捜査員に横沢裕一(井上芳雄)の逮捕を命じた。
しかし、香坂真一郎(長谷川博己)は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)の方針に疑問を感じた。
山田春彦(岡田将生)が「横沢裕一(井上芳雄)と江口和夫(ユースケ・サンタマリア)は協力して早明学園の不正を暴こうしていた」と言っていたからだ。
香坂真一郎(長谷川博己)は事件の解決には山田春彦(岡田将生)が必要だと考えたが、山田春彦(岡田将生)は未だに重要参考人として警視庁に拘留されていた。
そこで、香坂真一郎(長谷川博己)は、山田春彦(岡田将生)の父である内閣官房副長官・山田勲(高橋英樹)に、山田春彦(岡田将生)が長期拘留されていることを教えた。
すると、内閣官房副長官・山田勲(高橋英樹)は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)に圧力を掛け、山田春彦(岡田将生)を釈放させた。
こうして、香坂真一郎(長谷川博己)は山田春彦(岡田将生)を取り戻すと、山田春彦(岡田将生)は香坂真一郎(長谷川博己)に、ある事実を打ち明けた。
父・山田勲(高橋英樹)は官僚になる前は刑事局長をしており、早明学園の土地不正売買に絡んで、専務・富永拓三(梅沢富美男)と癒着関係にあるのだという。
さて、独自に捜査を進める香坂真一郎(長谷川博己)は、早明学園のロッカールームでペンを発見する。鑑識の結果、専務・富永拓三(梅沢富美男)のペンだと判明した。
そこで、香坂真一郎(長谷川博己)は、鑑識の知識のある専務・富永拓三(梅沢富美男)がロッカールームで横沢裕一(井上芳雄)の髪の毛を採取し、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)の殺害現場に置いたのではないかと考えた。
そして、香坂真一郎(長谷川博己)は、専務・富永拓三(梅沢富美男)からの圧力を受けながらも、ロッカールームで拾ったペンを突破口にして、捜査一課長・小野田義信(香川照之)を動かすことに成功した。
捜査一課長・小野田義信(香川照之)は直々に、専務・富永拓三(梅沢富美男)を連行し、取り調べも行った。
香坂真一郎(長谷川博己)は、小野田義信(香川照之)なら必ず富永専務(梅沢富美男)を落としてくれるはずだと期待していたが、小野田義信(香川照之)は証拠不十分で富永専務(梅沢富美男)を釈放してしまう。
そのとき、警務部監察官・柳沢肇(手塚とおる)の情報提供により、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)に内偵捜査を命じたのは捜査一課長・小野田義信(香川照之)だと判明する。
それを知った山田春彦(岡田将生)は、小野田義信(香川照之)と富永専務(梅沢富美男)が通じて居た事を悟り、「これでもう、同じ理由で任意同行は賭けられません。我々刑事のトップである小野田一課長(香川照之)が何も無いと判断した。それは実質、無罪判決ということになる」と悔やんだのであった。
さて、香坂真一郎(長谷川博己)と山田春彦(岡田将生)は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)の元を訪れ、専務・富永拓三(梅沢富美男)を釈放したことに抗議した。
すると、小野田義信(香川照之)は、「新たな証拠が見つかったんだ」と言い、監視カメラの映像を見せた。
早明学園の防犯カメラに失踪中の横沢裕一(井上芳雄)が映っており、事件当時、横沢裕一(井上芳雄)が早明学園に居た事が明らかになったのである。
それより30分以上前に、早明学園の生徒の不祥事が映っており、専務・富永拓三(梅沢富美男)は早明学園の評判を守るために、防犯カメラの映像を警察に提出していなかったのだという。
さらに、専務・富永拓三(梅沢富美男)は、ロッカールームで、生徒の不祥事の対策を話し合っており、ペンはその時に落としたのだという。
これに対して、横沢裕一(井上芳雄)は殺人現場に居た証拠もあり、逃げていく様子も防犯カメラに映っていた。
このため、捜査一課長・小野田義信(香川照之)は、専務・富永拓三(梅沢富美男)を釈放し、横沢裕一(井上芳雄)を犯人と断定して、逮捕を指示したのである。
さて、捜査一課長・小野田義信(香川照之)は、捜査の陣頭指揮を執る藤倉良一(駿河太郎)に「横沢(井上芳雄)を逮捕すれば余計な物まで出てくる。横沢は逮捕するが、裏帳簿のことは伏せる。そればベストの着地ということだ」と命じた。
命令を受けた藤倉良一(駿河太郎)は、所轄の香坂真一郎(長谷川博己)を利用して、横沢裕一(井上芳雄)を逮捕した。
しかし、藤倉良一(駿河太郎)は、香坂真一郎(長谷川博己)の「俺たちは何のために警察官になったんだ」という言葉に心を打たれ、逮捕した横沢裕一(井上芳雄)を豊洲署へ連行し、香坂真一郎(長谷川博己)に引き渡した。
ところが、山田春彦(岡田将生)が横沢裕一(井上芳雄)を連れて豊洲署から脱走したのである。
香坂真一郎(長谷川博己)は上司から、自宅待機を命じられて帰宅すると、なぜか、山田春彦(岡田将生)と横沢裕一(井上芳雄)が来ていた。
山田春彦(岡田将生)は香坂真一郎(長谷川博己)に相談しなかった事を謝罪し、全てを打ち明けた。
事件当日、横沢裕一(井上芳雄)は江口和夫(ユースケ・サンタマリア)と会う約束をしており、早明学園の屋上を訪れたが、既に江口和夫(ユースケ・サンタマリア)が倒れていた。
横沢裕一(井上芳雄)は足音が聞こえてきたので身を隠すと、専務・富永拓三(梅沢富美男)が現れ、死んだ江口和夫(ユースケ・サンタマリア)の側に横沢裕一(井上芳雄)の毛髪を置いて証拠をねつ造し、電話の相手に「横沢の毛髪を仕込んだ。後は横沢に罪を被ってもらう」と告げた。
専務・富永拓三(梅沢富美男)は警察OBだったことから、横沢裕一(井上芳雄)は警察は頼れないと思い、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)から「もしも時はこの番号に掛けろ」と言われていた番号に電話をかけ、山田春彦(岡田将生)を頼ったのだという。
さて、山田春彦(岡田将生)らは安全な場所に早明学園の裏帳簿の原本を隠しており、そのコピーを持っていた。
そして、早明学園の裏帳簿のコピーの1ページ目には、警察庁刑事局長・山田勲(高橋英樹)と警視庁捜査一課長・富永拓三(梅沢富美男)の名前が載っており、17年前の2000年から癒着が始まっていた事が判明する。
しかし、裏帳簿の1ページ目は下の方が破れて切り取られており、山田春彦(岡田将生)は、この切り取られた部分に秘密が隠されているのではないかと考えた。
その一方で、山田春彦(岡田将生)は香坂真一郎(長谷川博己)に、父・山田勲(高橋英樹)を怨むようになった切っ掛けを打ち明ける。
17年前、刑事局長だった父・山田勲(高橋英樹)には、運転担当の松山義則という部下が居た。しかし、この松山義則が自殺とも事件とも判明しない死に方をしたのである。
山田春彦(岡田将生)は松山義則の事が好きだったので、父・山田勲(高橋英樹)が真相を解明してくれると考えていた。
しかし、山田春彦(岡田将生)は、父・山田勲(高橋英樹)が部下に「もういい。捜査を打ち切れ。自殺という事で処理しろ。死んだ人間はどうせも言い。組織の方が大事だ。全て隠蔽しなさい」と命じたのを聞いてしまった。
それ以降、山田春彦(岡田将生)は、父・山田勲(高橋英樹)の不正を暴く事だけを考えて生きてきたのである。
そして、山田春彦(岡田将生)は、運転担当の松山義則が死んだのが17年前で、早明学園の裏帳簿の1ページ目も17年前だったことから、2つの事件は繋がっていると考えた。
そこで、山田春彦(岡田将生)は、香坂真一郎(長谷川博己)と別れ、1人で父・山田勲(高橋英樹)に会いに行くが、父・山田勲(高橋英樹)は小野田義信(香川照之)に山田春彦(岡田将生)を逮捕させた。
一方、香坂真一郎(長谷川博己)は、警視庁警務部監察官・柳沢肇(手塚とおる)からある事実を告げられる。
小野田義信(香川照之)は過去に上司を内部告発して、上司を所轄へ飛ばした。小野田義信(香川照之)も所轄に飛ばされたが、あらゆる手段を使って捜査本部へと舞い戻り、捜査一課長にのし上がったのだという。
そして、小野田義信(香川照之)が内部告発した上司というのが、香坂真一郎(長谷川博己)の父・香坂敦史(木場勝己)だったのである。
それを聞いた香坂真一郎(長谷川博己)は、小野田義信(香川照之)に憎悪の炎を燃やした。
さて、香坂真一郎(長谷川博己)は、三島祐里(芳根京子)ら豊洲署員の協力を得て、早明学園の理事長・金崎玲子(和田アキ子)の供述に矛盾があることを突き止めとめ、金崎玲子(和田アキ子)に任意同行を求めた。
専務・富永拓三(梅沢富美男)に圧力をかけられたが、香坂真一郎(長谷川博己)はそれを予想しており、早明学園の裏帳簿を警視庁捜査二課に渡し、贈収賄事件などを担当する捜査二課を動員していた。
香坂真一郎(長谷川博己)は、殺人事件の捜査で任意同行をもとめるのではなく、捜査二課を使って贈収賄事件として金崎玲子(和田アキ子)を取り調べようと考えたのである。
専務・富永拓三(梅沢富美男)は元捜査一課長なので、捜査二課に圧力を掛けることはできず、香坂真一郎(長谷川博己)の作戦は成功した。
さて、捜査二課は任意同行で金崎玲子(和田アキ子)を警視庁に連行すると、捜査二課は香坂真一郎(長谷川博己)に早明学園の裏帳簿を用意して欲しいと頼んだ。
さらに、捜査二課は、「江口和夫(ユースケ・サンタマリア)は我々の大事な仲間でした。必ず犯人を挙げてください」と言い、香坂真一郎(長谷川博己)に金崎玲子(和田アキ子)の取り調べを頼んだ。
しかし、香坂真一郎(長谷川博己)の計画は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)によって阻止されてしまう。
香坂真一郎(長谷川博己)は、信頼する渡部久志(安田顕)に頼み、横沢裕一(井上芳雄)と一緒に早明学園の裏帳簿を取りに行ってもらっていた。
しかし、小野田義信(香川照之)は、渡部久志(安田顕)の裏切りを予想して、渡部久志(安田顕)をマークしており、裏帳簿の隠し場所が判明したところで、横沢裕一(井上芳雄)を殺人容疑で逮捕し、早明学園の裏帳簿の原本も押収したのである。
香坂真一郎(長谷川博己)は小野田義信(香川照之)の元を訪れると、小野田義信(香川照之)を父を内部告発した裏切り者と罵倒し、裏帳簿の1ページ目の破り捨てられた部分には小野田義信(香川照之)の名前があるのではないかと言った。
すると、怒った小野田義信(香川照之)は、「その切れ端はここにある」と言い、警察の闇の全てが詰まっているという、警視庁の捜査一課長が代々受け継いできた金庫を開け、裏帳簿の1ページ目の破り取られた部分を香坂真一郎(長谷川博己)に渡した。
それを見た香坂真一郎(長谷川博己)は愕然とする。なんと、破り取られた部分には、小野田義信(香川照之)ではなく、父・香坂敦史(木場勝己)の名前があったのである。
「小さな巨人-最終回のあらすじと結末ネタバレ」へ続く。
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