小さな巨人-小野田義信(香川照之)の遠謀深慮

長谷川博己が出演するTBSの刑事ドラマ「小さな巨人」の第7話のあらすじとネタバレ後編です。

このページは「小さな巨人-第7話のあらすじとネタバレ」からの続きです。

■小さな巨人-第7話のあらすじとネタバレの後編

一方、香坂真一郎(長谷川博己)・山田春彦(岡田将生)・三島祐里(芳根京子)の3人は豊洲署で話し合っていた。

そもそも、DNA鑑定をするには、毛根の就いた毛3本が必要で、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)の殺害現場から、横沢裕一(井上芳雄)の毛髪が都合良く3本も採取されるのは不自然過ぎる。

香坂真一郎(長谷川博己)は、鑑識課長を務めていたことのある専務・富永拓三(梅沢富美男)が横沢裕一(井上芳雄)のロッカーのタオルから毛髪3本を採取して、殺害現場に残したのではないかと考えた。

そう考えれば、ロッカールームに専務・富永拓三(梅沢富美男)のペンが落ちていた説明もつく。

香坂真一郎(長谷川博己)は、事件当日の専務・富永拓三(梅沢富美男)のアリバイを調べに行こうとすると、お目付役の渡部久志(安田顕)が現れ、「これ以上の捜査は控えてください。所轄は待機と言われてるでしょ」と告げた。

香坂真一郎(長谷川博己)は「我々は我々のできる事をする。それが所轄の捜査のやり方のはずですよ」と告げると、渡部久志(安田顕)は「いいから止めろ。それでも捜査を続けるというのであれば、私が腕尽くでも止めます。所轄は指示があるまで待機だ」と言い、大量の雑用を命じた。

香坂真一郎(長谷川博己)は、渡部久志(安田顕)の豹変ぶりに困惑する。

そのようななか、専務・富永拓三(梅沢富美男)が捜査一課長・小野田義信(香川照之)の部屋に抗議に来たので、香坂真一郎(長谷川博己)と山田春彦(岡田将生)も同席する。

専務・富永拓三(梅沢富美男)が「犯人は横沢(井上芳雄)と分かってるんだ。見つけて逮捕すればいい」と抗議すると、香坂真一郎(長谷川博己)は「あの殺害現場に残された証拠は偽装が可能です。むしろ鑑識課長を務めになられた富永専務(梅沢富美男)の方が、おわかりになられるはずです」と告げた。

さらに、香坂真一郎(長谷川博己)は「もう1つお伺いしたいことがあります。事件当日、富永専務(梅沢富美男)はどこで、何をされてたんでしょうか?」と質問した。

専務・富永拓三(梅沢富美男)が「なんだ、その質問は」と激怒すると、香坂真一郎(長谷川博己)は、ロッカールームに富永拓三(梅沢富美男)のペンが落ちていたことを指摘した。

捜査一課長・小野田義信(香川照之)は驚いて「失礼だろ」と、香坂真一郎(長谷川博己)を叱る。

専務・富永拓三(梅沢富美男)は「元捜査一課長のワシに質問するんだ。それ相応の根拠があるんだろうな?根拠があるのなら言ってみろ!」と一喝すると、香坂真一郎(長谷川博己)は何も言えなくなってしまった。

専務・富永拓三(梅沢富美男)は「所詮、お前はそんなもんだよ。だったら、もう止めておけ。このままだと、お前のオヤジさんの二の舞になるぞ、分かるな?香坂」と告げた。

そして、専務・富永拓三(梅沢富美男)は「命拾いしたな、香坂。あのペンのことなら、3日前にロッカー室に立ち入り検査をした。その時に落としたんだろう。事件のあった夜は、いつも通りに帰宅した。私の記憶は正しい」と話した。

香坂真一郎(長谷川博己)は「ですが、街の防犯カメラに富永専務(梅沢富美男)の姿が一切映っていませんでした」と反論すると、専務・富永拓三(梅沢富美男)は「カメラに映らんルートもあるだろ?それとも何か?ワシがその時間に現場にいたという証拠でもあるのか?」と告げた。

専務・富永拓三(梅沢富美男)が「元捜査一課長のワシが言ってるんだ。これ以上の証人は無い。失礼するよ。香坂君」と告げて立ち上がって部屋を後にした。

すると、捜査一課長・小野田義信(香川照之)は、香坂真一郎(長谷川博己)に「とっとと所轄に帰れ。これ以上、何もするな」と吐き捨てた。

香坂真一郎(長谷川博己)が捜査一課長・小野田義信(香川照之)に「どうして動いてくださらないのですか」と訴えると、山田春彦(岡田将生)も「早明学園は不正な土地取引を行っています。政治家とも癒着しています。これは富永さん(梅沢富美男)1人の問題ではなく、国全体に関わることです」と訴えた。

小野田義信(香川照之)は「そんなことは分かっている。癒着などというのは、あって当たり前のことだ。膨大な労力を無駄にするくらいなら、金で解決した方が良いことだってある。癒着のどこが悪い。時には必要な事だ。警察組織の中には、みんなが知っていて、知らないふりをしていることが沢山ある。だから組織が成りたっているのだ。絶対に触れてはならない物がここ(警察)にはあるんだ。しかし、殺人は別だ。殺人だけは、どんな言い訳も通用しない。だからこそ、慎重に当たらなければならない。相手が元捜査一課長ならなおさらだ。三笠(春風亭昇太)の時とは訳が違う。適当な証拠だけで疑うことは許されない。100%の証拠では足りない。200%の覚悟が必要だ。その覚悟が無い限り、私は動くつもりは無い」と告げた。

すると、香坂真一郎(長谷川博己)は「では、それがあれば、動いてくださるのですね?その覚悟、必ず、持って参ります」と告げた。

さて、香坂真一郎(長谷川博己)は豊洲署に戻ると、お目付役の渡部久志(安田顕)に「所轄のプライドを私に教えてくれたのは、貴方なんです。捜査をさせてください」と頭を下げた。

豊洲署の刑事も次々に頭を下げたので、渡部久志(安田顕)は「指示に従えないのであれば、一課長に報告させて頂きます。ただ、もう一課長はお帰りになられました。報告は明日の朝になります」と言い、立ち去った。

すると、豊洲署の刑事は総動員で早明学園を訪れ、学生から聞き込みをして、ある物を見つけた。

これを見た香坂真一郎(長谷川博己)は、「これを見つけたということは、元捜査一課長を敵に回すことになる。後戻りできない戦いになる。これで覚悟は出来た」と決意した。

翌日、香坂真一郎(長谷川博己)は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)の元を訪れ、スマートフォンに表示された写真を見せた。

街の監視カメラには専務・富永拓三(梅沢富美男)が映っていなかったが、早明学園の学生が撮影した写真や動画に映り込んでいるではないかと考え、早明学園の学生のスマートフォンをチェックさせてもらい、ついに専務・富永拓三(梅沢富美男)が映り込んだ写真を発見したのだ。

その写真が撮影された時間は、事件当日の午後7時33分だった。専務・富永拓三(梅沢富美男)は帰宅したと証言していたが、本当は、だま学校に居た事になる。

さらに、香坂真一郎(長谷川博己)は「胸ポケットを見てください」と指摘した。

専務・富永拓三(梅沢富美男)は事件の三日前に落としたと言ってペンが、ペンが胸ポケットに刺さっていたのである。

捜査一課長・小野田義信(香川照之)は「仮説に過ぎない」と告げたが、香坂真一郎(長谷川博己)は「その仮説を証明するため、富永専務(梅沢富美男)を任意で引っ張る許可をください。私は200%の覚悟があります。後は小野田一課長の覚悟です」と言い、頭を下げた。

捜査一課長・小野田義信(香川照之)が「200%の根拠は?」と尋ねると、香坂真一郎(長谷川博己)は「勘です」と答えた。

すると、捜査一課長・小野田義信(香川照之)は「分かった。お前の200%の勘とやらに、今回だけは賭けてやる」と言い、専務・富永拓三(梅沢富美男)の元を訪れて任意同行を求めた。

しかも、捜査一課長・小野田義信(香川照之)が直々に専務・富永拓三(梅沢富美男)を取り調べるという念の入れようだった。

このため、香坂真一郎(長谷川博己)は「必ず富永専務を落としてくれるはずだ」と信じていた。

そのようななか、警務部監察官・柳沢肇(手塚とおる)から情報を得た三島祐里(芳根京子)が慌ててやって来た。

三島祐里(芳根京子)は香坂真一郎(長谷川博己)に「富永専務(梅沢富美男)に頼まれて江口警部(ユースケ・サンタマリア)に内偵捜査させたのは、小野田一課長(香川照之)です」と報告した。

さらに、三島祐里(芳根京子)は、富永専務(梅沢富美男)の取り調べが終わったことを報告した。

香坂真一郎(長谷川博己)と山田春彦(岡田将生)が、捜査一課の渡部久志(安田顕)の元を訪れて、専務・富永拓三(梅沢富美男)の取り調べの結果を尋ねると、渡部久志(安田顕)は「証拠不十分により、帰す事になりました」と答えた。

香坂真一郎(長谷川博己)が「取り調べは、一課はちゃんと行ったんですか?」と尋ねると、渡部久志(安田顕)は「最終的には一課長(香川照之)のご判断によるものです」と答えた。

それを聞いた山田春彦(岡田将生)は「一課長(香川照之)は自ら連行して、自ら釈放した。一課長(香川照之)と富永専務(梅沢富美男)は通じていたんだ。これでもう、同じ理由で任意同行は賭けられません。我々刑事のトップである小野田一課長(香川照之)が何も無いと判断した。それは実質、無罪判決ということになる」と悔やんだ。

香坂真一郎(長谷川博己)は「それが一課長(香川照之)の狙いだった。現一課長と元一課長が手を結んだ。もう、これ以上、富永専務(梅沢富美男)に手出しすることは出来ない」と怒りを噛みしめたのだった。

小さな巨人-第8話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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