小さな巨人-最終回のあらすじと結末ネタバレ

長谷川博己が出演するTBSのドラマ「小さな巨人」の最終回(第10話)のあらすじと結末のネタバレです。

第9話のあらすじとネタバレは「小さな巨人-第9話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■小さな巨人-最終回のあらすじと結末ネタバレ

香坂真一郎(長谷川博己)は、裏帳簿の1ページ目の切れ端に父・香坂敦史(木場勝己)の名前があったのを見て、言葉を失った。

そして、香坂真一郎(長谷川博己)・山田春彦(岡田将生)・渡部久志(安田顕)は、横沢裕一(井上芳雄)の逃亡を幇助した罪で逮捕されたが、冤罪を訴え、監察官・柳沢肇(手塚とおる)から36時間の猶予をもらった。

しかし、36時間後には横沢裕一(井上芳雄)が送検されるので、それまでに冤罪を証明できなけらば、香坂真一郎(長谷川博己)ら3人の懲戒免職は確実だった。

豊洲署に戻った香坂真一郎(長谷川博己)らは、横沢裕一(井上芳雄)の冤罪を証明するため、捜査を開始した。

そのようななか、香坂真一郎(長谷川博己)は、横沢裕一(井上芳雄)が事件現場から逃げるときに蹴り飛ばした万年筆のキャップを見つければ、横沢裕一(井上芳雄)の冤罪が証明できると考えた。

そこで、香坂真一郎(長谷川博己)は、早明学園の配水管から万年筆のキャップを回収する一方で、万年筆のキャップの情報を利用して罠をはると、小野田義信(香川照之)が罠にかかった。

しかし、小野田義信(香川照之)は、自分の万年筆のキャップを持っており、犯人では無かった。

その一方で、理事長・金崎玲子(和田アキ子)が配管の出口で何かを必死に探していたという情報が入り、理事長・金崎玲子(和田アキ子)が容疑者に浮上した。

さらに、専務・富永拓三(梅沢富美男)がプリペイド式の携帯電話を所有している事が判明し、プリペイド式の携帯電話の通話記録から、事件直後に理事長・金崎玲子(和田アキ子)と通話していたことが判明した。

そこで、香坂真一郎(長谷川博己)らは、早明学園へ乗り込み、理事長・金崎玲子(和田アキ子)と専務・富永拓三(梅沢富美男)を相手に、17年前の事件の真相を突きつけ、最後の勝負を挑むのだった。

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■17年前の真相

金崎玲子(和田アキ子)は、新しい学園の設立しようとしたが、門外漢だったため、誰にも相手にされず、何年も認可が下りなかった。

そこで、金崎玲子(和田アキ子)は、警察庁刑事局長・山田勲(高橋英樹)に政治資金を提供して取り入り、許認可をもらおうとした。

しかし、それが発覚しそうになると、山田勲(高橋英樹)は運転担当・松山義則に罪をなすりつけた。

罪を押しつけられた運転担当・松山義則は、無実を証明するため、金崎玲子(和田アキ子)が持っている裏帳簿を手に入れ、捜査二課に提出して身の潔白を証明しようとした。

このため、金崎玲子(和田アキ子)は、運転担当・松山義則から裏帳簿を取り返そうとして奪い合いになり、運転担当・松山義則を転落死させてしまったのだ。

そのとき、運転手が裏帳簿の1ページ目を掴んでいたので、そのまま裏帳簿の1ページが破れ、運転手は裏帳簿の切れ端を掴んだまま死んでせいまったのである。

転落死した運転担当・松山義則の捜査を担当していた父・香坂敦史(木場勝己)は、運転担当・松山義則が手に持っていた裏帳簿の切れ端に、自分の名前がある事に驚いた。

そして、父・香坂敦史(木場勝己)は捜査を進めていくうちに、山田勲(高橋英樹)と理事長・金崎玲子(和田アキ子)の癒着関係に気づいた。

父・香坂敦史(木場勝己)は山田勲(高橋英樹)の元を訪れるが、山田勲(高橋英樹)から「全て隠蔽しなさい」と命じられてしまった。

父・香坂敦史(木場勝己)は悔しい思いをしながらも、警察組織に従おうとしたが、金崎玲子(和田アキ子)から「自首しようと思う」と相談され、警察組織と自分の正義の間で悩んだ。

その結果、父・香坂敦史(木場勝己)は自分の正義を貫くことを決意し、金崎玲子(和田アキ子)も自首する事を勧めた。

そして、父・香坂敦史(木場勝己)は、証拠となる裏帳簿の切れ端と辞表を捜査一課長・富永拓三(梅沢富美男)に提出し、山田勲(高橋英樹)が事件を隠蔽しようとしている事を報告した。

しかし、捜査一課長・富永拓三(梅沢富美男)は、証拠を隠蔽することに決め、金崎玲子(和田アキ子)にも自首しなければ認可が貰えると説得し、自首を思い止まらせた。

さらに、捜査一課長・富永拓三(梅沢富美男)は、警察官になったばかりの香坂真一郎(長谷川博己)の将来を人質に、父・香坂敦史(木場勝己)の退職を思い止まらせた。

そして、捜査一課長・富永拓三(梅沢富美男)は、部下の小野田義信(香川照之)に裏帳簿の切れ端の処分を命じた。

しかし、小野田義信(香川照之)は裏帳簿の切れ端を処分せず、隠し持っていたのだった。

■江口警部殺害事件の真相

江口和夫(ユースケ・サンタマリア)は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)の命令で早明学園に潜入して、横領事件の捜査をしていた。

しかし、早明学園に潜入していた江口和夫(ユースケ・サンタマリア)は17年前の裏帳簿を発見し、早明学園の裏帳簿の1ページ目を示して、理事長・金崎玲子(和田アキ子)に「17年前に何があったのか知りたい」と告げた。

江口和夫(ユースケ・サンタマリア)が「破り取られた部分を私が持っているとしたら?」とカマを掛けると、理事長・金崎玲子(和田アキ子)は事件の真相を知られたと思い、早明学園の屋上に居る江口和夫(ユースケ・サンタマリア)に、鉄筋を落として殺害した。

そのとき、理事長・金崎玲子(和田アキ子)の万年筆のキャップが、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)の死体の側に落ちてしまったのだ。

そして、金崎玲子(和田アキ子)が専務・富永拓三(梅沢富美男)に相談すると、専務・富永拓三(梅沢富美男)は後処理を引き受け、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)の死体の側に横沢裕一(井上芳雄)の毛髪を残し、証拠をねつ造したのだった。

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■小さな巨人-最終回の結末

香坂真一郎(長谷川博己)は17年前の事件の真相を突きつけたが、専務・富永拓三(梅沢富美男)は「仮説に過ぎん。証拠は無い」と否定した。

すると、香坂真一郎(長谷川博己)は「私は貴方とは違う。必ずここに証拠を持って参ります」と宣戦布告した。

決意をした香坂真一郎(長谷川博己)は、捜査一課長・小野田義信(香川照之)の元を訪れ、「金崎(和田アキ子)と富永(梅沢富美男)を逮捕するために、あの切れ端を渡してください」と頼んだ。

裏帳簿の切れ端には、理事長・金崎玲子(和田アキ子)の血液が付着している。運転担当・松山義則が裏帳簿の切れ端を握って死んでいたということは、理事長・金崎玲子(和田アキ子)がその現場に居たという証拠になると考えたのだ。

しかし、小野田義信(香川照之)が「金崎(和田アキ子)と富永(梅沢富美男)を逮捕するということは、警察組織が過去に犯した罪が明らかとなって、組織が崩壊する。この国の治安が崩壊すると言う事だ。そんなことがお前に出来るのか」と言って拒否した。

香坂真一郎(長谷川博己)は、小野田義信(香川照之)が裏帳簿の切れ端を捨てずに持ち続けていた事を追及し、土下座して「あの証拠を出してください」と頼んだ。

小野田義信(香川照之)は「全てはお前の父親が逃げ出したからだろ。あの男は全てを表に出すと言っておきながら、最後の最後で放り投げたんだ。後に残ったのは私1人だ。私1人に全てを押しつけられたんだ。どれほどの屈辱か分かるか?警察官である私が、殺人の証拠を捨てろと言われたんだぞ。従うしか無かった。それは警察という組織を守るためだ」と打ち明けた。

すると、香坂真一郎(長谷川博己)は「ありがとうございます。やっと、貴方の口から真実を聞き出すことだ出来た」と言い、ポケットからICレコーダーを取り出した。

香坂真一郎(長谷川博己)は、小野田義信(香川照之)の告白を全て録音していたのだ。

小野田義信(香川照之)は言質を録られて動揺するが、香坂真一郎(長谷川博己)は「これはお渡しします」と言い、ICレコーダーをテーブルに置き、「これで立場は対等だ。ここからは上司も部下も関係無い。同じ警察官同士として話がしたい。本当は貴方も事件を解決したいと思っているはずです。あの切れ端が、その思いの証なんです」と告げた。

小野田義信(香川照之)は「お前は捜査一課長でないから、そんなことが言えるんだ。現職の一課長の重みがお前に分かるか?私には今でも聞こえる。歴代一課長の無念の声が。それを私は背負ってるんだよ」と絶叫した。

香坂真一郎(長谷川博己)は「それで何も出来ないのなら、捜査一課長とはなんですか?貴方は17年前、上司から証拠を捨てろと言われた。それでも、貴方があの切れ端をずっと持ち続けていたこと。それこそが、貴方の正義だ。私は捜査一課長とは、正義そのものだと信じています。その正義を見せてください」と懇願した。

すると、小野田義信(香川照之)は涙を流しながら、金庫を開け、裏帳簿の切れ端を差し出し、「これが警視庁捜査第一課長・小野田義信の正義だ」と言い、切れ端を香坂真一郎(長谷川博己)に渡した。

そして、小野田義信(香川照之)は「私が、この17年間、一度も言えなかった言葉を心の底から言ってやる。殺人犯は逮捕されなければならない」と告げると、香坂真一郎(長谷川博己)は「はい」と言い、裏帳簿の切れ端を受け取って部屋を出た。

その後、香坂真一郎(長谷川博己)は、理事長・金崎玲子(和田アキ子)を江口和夫(ユースケ・サンタマリア)殺害の容疑で逮捕した。

さらに、専務・富永拓三(梅沢富美男)を犯人蔵匿と証拠隠滅の容疑で逮捕した。

逮捕されていた横沢裕一(井上芳雄)は釈放され、警察は横沢裕一(井上芳雄)に謝罪して17年前の事件の再調査を約束したが、それはうわべだけのものだった。

理事長・金崎玲子(和田アキ子)は、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)の殺害については認めたが、17年前の事件については一切語らなかった。

専務・富永拓三(梅沢富美男)は、警察の上層部と示し合わせて、江口和夫(ユースケ・サンタマリア)殺害に関する罪を免れた。

内閣官房副長官の山田勲(高橋英樹)は、体調不良を理由に副長官の座を降りた。

渡部久志(安田顕)と藤倉良一(駿河太郎)は、処遇が見直され、元の部署に復帰が認められた。

しかし、渡部久志(安田顕)は捜査一課長への復帰ではなく、所轄への配属を希望した。

捜査一課長・小野田義信(香川照之)は、混乱を治めるために続投を要請されたが、それを固辞して捜査一課長の座を後任に明け渡した。

小野田義信(香川照之)は退職を希望したが、上層部に引き留められ、ある交換条件を出して、警察に残り、豊洲署の署長となった。

その条件というのが、所轄に飛ばされていた香坂真一郎(長谷川博己)を捜査一課に戻す事だった。

2度も所轄に飛ばされて、捜査本部に復帰した香坂真一郎(長谷川博己)こそが怪物だったのかも知れない。

捜査一課に復帰した香坂真一郎(長谷川博己)の胸ポケットには、裏帳簿の切れ端がああった。

我々、警察官は法の下に国民の安全を守る。しかし、その警察官を守る法律は存在しない。己を守るためには、戦うしか無い。(終わり)

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