陸王-タチバナラッセルと橘健介のあらすじとネタバレ
池井戸潤の原作小説「陸王」に登場するタチバナラッセルと社長・橘健介のあらすじとネタバレ感想文です。
■陸王-タチバナラッセルのあらすじとネタバレ
タチバナラッセルは、創業3年目だがダブルラッセルという特許を持つ技術のある会社だった。
埼玉中央銀行の大橋が、陸王のアッパー素材を探している「こはぜ屋」に、タチバナラッセルを紹介し、コハゼ屋はタチバナラッセルからアッパー素材の供給を受けてランニング足袋「陸王」を完成さた。
そして、ダイワ食品・陸上部の茂木裕人は、「アトランティス」のシューズではなく、「こはぜ屋」の「陸王」を履いて駅伝を走った。
これに激怒した「アトランティス」は、茂木裕人を取り戻すため、「こはぜ屋」に対する妨害工作を開始。タチバナラッセルに、他社への素材提供禁止という条件で、大口の取引を持ちかけた。
すると、タチバナラッセルは「アトランティス」と取引して、「こはぜ屋」への素材提供を中止し、「こはぜ屋」を陸王生産中止の危機へと追い込むのだった。
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■陸王-タチバナラッセルの感想
タチバナラッセルの社長・橘健介は、「こはぜ屋」を裏切ってアトランティスとの取引を選んだのには、事情があった。
タチバナラッセルは株式上場を目指しており、投資会社(ベンチャーキャピタル)が株主に成っていたのですが、業績が悪化していたので、この辺で大きな契約を取っておかなければならなかったのだ。
そうした事情は分かるのだが、ストーリー的には「こはぜ屋」と一緒になって頑張り、上場を目指して欲しかった。
また、「こはぜ屋」を裏切ったタチバナラッセルに対する報復みたいなものがなかったので、少し物足りない結末だと思った。
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