きみが心に棲みついた(君棲)-星名漣のネタバレ感想文
天堂きりんの漫画「きみが心に棲みついた」に登場する星名漣のネタバレ感想文です。
■きみが心に棲みついた(君棲)-星名漣のネタバレ感想文
星名漣は不細工な顔に生まれ、子供の頃から学校の友達に虐められていた。
星名漣の母親はペットショップで猫を眺めていたので、星名漣は母親が猫好きだと思っていたが、どうやら、母親はペットショップの人と不倫をしており、星名漣は母親と不倫相手の間に生まれた不義の子だった。
父親は母親の不倫に気付いており、相手まで知っていたようだ。そして、父親は星名漣が不倫相手の子供だと知っていたので、子供の頃から星名漣に虐待をしていた。
その後も母親は不倫相手と続いていたようだが、父親から急な東京転勤を告げられる。
母親が東京転勤と聞いて動揺すると、父親から「アイツと離れるのが嫌なのか」と言われてしまったのだった。
そこで、母親は「貴方は父親が一番嫌いな顔に似てる」と言い、星名漣の顔をイケメンに整形し、東京で新しいくらいを始めるのだった。
その後、詳細は不明ながら、両親が離婚し、星名漣は父親に引き取られた。母親は離婚後、殺人事件の犯人として逮捕されて服役した。
S5巻(実質8巻)では、ここまでしか明らかになっておらず、詳細についてはS6巻(実質9巻)の発売を待たねばならない。
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■星名漣の考察と疑義と感想
星名漣は、顔を整形した後、性格が一転し、残虐になった。この星名漣の性格を分析する上で、重要となるのが猫である。
星名漣は、整形前、母親が猫好きだと思っており、捨てられて猫を助けた(ただし、父親が猫嫌いなので、助けは猫は飼えなかった)。
しかし、整形後、星名漣は助けた猫を殺している。
つまり、この猫というのは母親への愛情を象徴しており、整形手術後に猫を殺したということは、整形手術を切っ掛けに、母親への愛情が大きく変化した、もしくは母親への愛情が無くなったと考えられる。
これを書いている時点では、母親が起こした殺人事件の詳細は分からないのだが、両親の離婚後、母親は殺人事件を起こして逮捕されている。
しかし、私は、この殺人事件の真犯人は星名漣だと思う。母親は星名を庇って逮捕されたのではないか。
さて、星名漣は女性を次々ともてあそび、小川今日子(キョドコ)にDVを働いて自分の檻の中に閉じ込めようとするのは何故だろうか。
その理由は、星名漣の子供に虐められていたことが原因だと思う。
星名漣は虐められていたとき、「僕は彼らにとって必要な人間なんだ」と思っていた。
星名漣は整形したことにより、虐められる側から、虐める側へと変わったと考えれば、星名が虐める人間は、星名にとって必要な人間だという解釈が成り立つ。
したがって、星名が小川今日子(キョドコ)にDVをしたり、小川今日子(キョドコ)を支配下に置こうとしてることは、星名漣が小川今日子(キョドコ)を必要としていると考えララレ留のではないか。
そして、タイトルの「きみが心に棲みついた」の「きみ」とは小川今日子(キョドコ)のことであり、星名漣の中に小川今日子(キョドコ)が棲み着いているという解釈も出来る。
したがって、私は星名のことが嫌いなので、星名エンドは望まないのだが、ストリートしては星名エンドも有りなのではないかと思う。
なお、原作のあらすじとネタバレは「きみが心に棲みついた-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
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