霊感商法!ムロツヨシ壺を売る
ドラマ「フリーター、家を買う。」の第9話「再スタート、するはずだったのに」の視聴率と感想です。あらすじは「フリーター、家を買う。第9話のあらすじ」をご覧ください。
フリーター家を買うの第9話の視聴率18.6%だった。第9話も面白かった。悪徳商法ムロツヨシの活躍がよかったし、ハローワーク職員・北山雅彦(アンジャッシュ児嶋一哉)のエピソードも面白かった。
母親の武寿美子(浅野温子)は霊感商法の訪問販売員・相沢(ムロツヨシ)から、表札や印鑑や数珠など計100万円分を購入していた。
武誠治(二宮和也)は「弁護士に相談すれば払わなくても良いんですよね」と言いながらも、相沢(ムロツヨシ)に100万円を支払った。引っ越しのために貯めていた大切な100万円である。
既に支払った100万円を取り戻すのは手間がかかるが、未払い100万円を支払わないのは簡単だと思う。私なら確実に払わない。武誠治(二宮和也)が禁治産者(成人後見人)の申請をしていればと後悔しても始まらない。
100万円を払うことが本当に母親を守ることなのだろうか?私は武誠治に日本の未来を重ねた。「弁護士さんに相談すれば払わずに済むんですよね」と言う武誠治に、「自衛隊で国を守る」という日本を。100万円を渡す武誠治に、色んな名目でお金を出す日本を。
ただ、家の外装塗装を40万円に値切る父親の武誠一(竹中直人)と、母親を守るために100万円を支払う息子の武誠治(二宮和也)とが対照的になっていので、ドラマとしては100万円を支払うことも有りだと思う。
相沢(ムロツヨシ)はちゃんと100万円を数えて、領収書も切っていた。未納だった商品もちゃんと届けた。意外とマジメな霊感商法の業者である。良いキャラクターなので、「霊感商法!ムロツヨシ壺を売る」や「教祖ムロツヨシ」でスピンオフを作っても面白いだろう。
さて、武家は、ようやく貯めた100万円も失い、家の外装で40万円を出費した。もやはフリーターも家も関係ないドラマだが、「フリーター家を買う」であるからには、最終回には引っ越しをしなければならない。
140万円を失った武家に引っ越し費用は残っているのだろうか?武誠一(竹中直人)が援助していた島田彰子(玄里)は、抜け目なく200~300万円は貯めていそうだ。
島田彰子がお金を返しにくればハッピーエンドになるが、そんな良識があれば、そもそも援助など受けていない気がする。どんぶり勘定の大悦貞夫(大友康平)がドーンと入社準備金を出すか。永田亜矢子(井川遥)が医者婦人の財力を見せつけるか。注目したい点である。
また、永田則子(鷲尾真知子)が改心したのかと思いきや、裏でしっかりと永田文也(七海智哉)を医者にさせようとしていた点は面白かった。
毅然として嫁・永田則子(鷲尾真知子)を見下す鷲尾真知子の演技は、やはり貫禄がある。さすがだと関心させられる。
次回の第10話が最終回である。武誠治(二宮和也)の就職・恋愛・引っ越しだけではなく、西本家の問題や豊川哲平(丸山隆平)の恋愛や永田亜矢子(井川遥)の嫁姑問題なども残っている。ゴチャゴチャとした最終回になりそうだが、結末が楽しみだ。
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