「ゼロ・一攫千金ゲーム」の原作の結末ネタバレ感想文

日本テレビのドラマ「ゼロ・一攫千金ゲーム」の原作となる漫画「賭博覇王伝・零」の結末ネタバレ感想文です。

原作漫画「賭博覇王伝・零」のあらすじとネタバレは「ゼロ 一獲千金ゲームの原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■ゼロ・一攫千金ゲームの原作ネタバレ感想文

日本テレビのドラマ「ゼロ・一攫千金ゲーム」の原作漫画「賭博覇王伝・零」を読んだ。

漫画「賭博覇王伝・零」の作者は、漫画「賭博黙示録カイジ」で有名な福本伸行で、漫画「賭博覇王伝・零」も、カイジ系の話だ。

「ライアーゲーム」や「賭博黙示録カイジ」系の話が好き人には、「賭博覇王伝・零」はお勧めだと思う。

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■鉄球サークルの感想

「鉄球サークル」は、サイコロの目を当てるゲームで、参加者は予想した目のサークル(円形の柵)の中に入り、サイコロの目が外れれば、上から大きな鉄球が落ちてくるというゲームだった。

あくまでも表面上は、サイコロの目を当てるゲームなのだが、「サークルの中に入れば合格」とルールで、実質的にはサイコロの目を当てる必要は無かった。

落ちてくる鉄球は球体なので、隅にわずかな空間が出来る。その空間に居れば、鉄球が落ちてきても潰されることは無い。

つまり、「鉄球サークル」というゲームは、その安全地帯に気づけるかどうか、どうかというゲームなのである。

ただ、私が「鉄球サークル」が面白かったのは、「鉄球サークル」が終わった後の出来事だ。

主人公の宇海零は、サイコロの目の予想を外したが、鉄球に出来る安全地帯に気付いていており、安全地帯に居たため、鉄球に潰されること無く、ゲームクリアとなった。

しかし、宇海零が選んだ「2番」の鉄球は鎖に不具合があり、ゲーム終了後に鎖が切れて鉄球が落ちてきた。

不意を突かれた宇海零は鉄球に押しつぶされそうになったが、仲間のミツルに助けられたが、ミツルは身代わりとなって負傷した。

このとき、大会運営側のスタッフ(黒服)が慌てて駆けつけ、ミツルを助けて、救急車に乗せている。

こんな参加者が死ぬようなゲームを用意しておきながら、事故で負傷したミツルを必死に助けようとするスタッフ(黒服)の温度差が面白かった。

■スマホを使えば

「賭博覇王伝・零」に第4巻で、「魔女の館」というゲームが行われた。「魔女の館」のゲームは21人が、「魔女の館」の2階に閉じ込められ、魔女が出す謎を解くというゲームだった。

第1問は「正しい道には兵隊が砲丸の左に1人、右に11人並んでいて砲丸の9番目と10番目がこのままでは『4』『2』って事なの。それが今、この部屋の運命。チャンスは2回。100分の2。」というものだった。

この問題は「ルート2」の小数点以下9桁と10桁が答えなのだが、「ルート2」は一般的に「一夜一夜にひとみごろ」という語呂合わせで覚えるため、「1.41421356」(小数点以下8桁)までしか覚えていない人が多い。

このため、宇海零は数学の法則を使い、計算で「ルート2」の小数点以下9桁と10桁を導き出すのだが、そんなものはイチイチ計算しなくても、Googleで「ルート2」と検索すると、「1.41421356237」という答えが出てくる。

携帯電話やスマートフォンが普及する前の漫画かと思って漫画「賭博覇王伝・零」の連載時期を調べてみると、漫画は2007年9月に連載を開始している。

初代iPhoneが2007年6月に発売されており、初代iPhoneによってスマートフォンは爆発的に普及するので、宇海零らもスマートフォンを持っていてもおかしくはない。というよりも、参加者の誰一人としてスマートフォンを使わないことに疑問を感じた。

しかし、1人だけスマートフォンを持っている可能性のがある人物がいると思った。

それは、謎の少年・標(しるべ)だ。

謎の少年・標(しるべ)は、宇海零が時間をかけなければ解けなかった難問でも、いとも簡単に短時間で解いている。

だから、標(しるべ)の秘密は、意外と「スマートフォン」なのでは無いかと思った。

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■賭博覇王伝・零の結末と感想

漫画「賭博覇王伝・零」は非常にテンポ良く話が進んだ。その分、心理描写などは減るのだが、漫画なので、ダラダラと心理描写を描くよりは、ストーリーがテンポ良く進んだ方が、読みやすかった。

ただ、ストーリーがテンポ良く進むだけに、短時間で多くのゲームを用意しなければならないので、作者はゲームを考えるのが大変だろうと思った。

さて、漫画「賭博覇王伝・零」の結末は、宇海零ら24人がリングを3個集めて予選を突破したところで終わった。

主催者の在全無量(ざいぜんむりょう)は、24人を自分の養子にすると言って、予選を突破した宇海零ら24人を労い、宴会を開くと言って24人をリムジン数台に分けて乗せた。

ところが、在全無量は、個人資産3兆円を託す日本代表は頭脳や閃きだけでなく、計算抜きで圧倒的な強運を備えていなければならないと言い、遠隔操作でリムジンを崖から落としてしまった。

そこで、漫画「賭博覇王伝・零」は終わった。冗談かと思ったが、本当に終わりだった。

急転直下の終わり方だったので、打ち切りになったのかと驚いたが、あくまでも賭博覇王伝・零(第一部)が完結しただけで、第二部(ギャン鬼編)へと続いているため、打ち切りでは無いようだ。

打ち切りと言うよりも、ストーリーがテンポ良く進んだので、ネタ切れになったのでは無いかと思う。

第二部のギャン鬼編は2013年に全10巻で完結しているようだ。漫画「賭博覇王伝・零」が面白かったので、第二部のギャン鬼編も読んでみようと思う。

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