この世界の片隅に-座敷童子と白木リンのネタバレ

こうの史代の原作漫画「この世界の片隅に」に登場する座敷童子(ざしきわらし)と遊女・白木リンのネタバレです。

■座敷童の正体のネタバレ

漫画や映画「この世界の片隅に」に登場する座敷童子の正体は、「二葉館」で働く遊女・白木リンである

浦野スズは、子供のころ、祖母の家で昼寝をしていたとき、屋根裏から降りてきた女の子(座敷童子)を見た。

屋根裏から降りてきた女の子(座敷童子)は、縁側あったスイカを食べようとしたが、スイカは食べ残しだったため、浦野スズは女の子(座敷童子)のためにスイカを取りに行くのだが、スイカを持って戻ってくると、女の子(座敷童子)は消えていた。

浦野スズが祖母の家で見た女の子のことを話すと、兄(鬼いちゃん)は幸運を呼ぶ妖怪「座敷童子」ではないかと言った。

実は、この座敷童の正体は、後の遊女・白木リンである。

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■遊女・白木リンの生い立ちのネタバレ

元々、白木リンは貧しい家庭に生まれたが、父親が酒代欲しさに白木リンを裕福な家庭に売ったため、白木リンは裕福な家庭の使用人になった。小学校には半年通ったというので、小学1年のことだろう。

しかし、白木リンは裕福な家庭でこき使われたうえ、裕福な家庭の子供に虐められため、裕福な家庭子の子供をボコボコにして逃走した。

そして、逃げ込んだ先が、浦野スズの祖母の家の屋根裏だった。祖母は屋根裏に住み着いた白木リンに気づいがが、気付かないふりをして、食事を与えていたようだ。

白木リンは、祖母の家に遊びに来ていた浦野スズに見つかった後、祖母の家を出て電車に乗り、広島の呉市に行った。

呉市で、白木リンは大人の女性に声を掛けられ、喫茶店でアイスクリームを食べさせてもらい、そのまま女性に連れられて朝日遊郭へ行き、朝日遊郭で雑用として働くようになり、大人になると、「二葉館」で遊女として働くようになった。

そして、白木リンは北條周作と出会い、ノートの切れ端に名前を感じて書いてもらったりして、結婚する目前まで行ったが、北條周作は周囲に反対され、白木リンとの結婚を諦め、浦野スズと結婚したようだ。

その後、白木リンは、迷子になっていた浦野スズと出会い、浦野スズと交流をもつようになった。

■白木リンは死んだ

「この世界の片隅に」の理解を深めるうえで、大切になるのは、白木リンは浦野スズを北條周作の妻だと知っていたか、という点である。

浦野スズは白木リンが夫・北條周作の本命であり、自分が代用品であることに悩むが、白木リンは浦野スズが北條周作の妻だと知っているのだろうか。

この点について、私は、白木リンは浦野スズを北條周作の妻だと知っていと考える。

なぜなら、浦野スズは白木リンに会って自己紹介したとき、自分の名前とともに、夫・北條周作の名前も告げたからだ。

北條周作は白木リンと結婚しようとしていたので、白木リンに自分の名前を教えているはず。当然、白木リンは北條周作の名前を聞いて、浦野スズが北條周作の妻だと気付くはずだ。

だからこそ、白木リンは浦野スズに「人は死んだら記憶も消えて無うなる。秘密なのうなる。それはそれで贅沢なことかもしれんよ。自分専用のお茶碗とおなじくらいにね」と言ったのだと思う。

また、白木リンの生死については描かれていないが、働いていた二葉館が空襲で燃えたので、そらく白木リンは空襲で死んだと考えられる。

白木リンは浦野スズに「みな言うとる。空襲に遭たらキレイな遺体から片付けてくれると」と言っているので、おそらく、白木リンの遺体は直ぐに回収された成仏したと思う。

なお、原作のあらすじとネタバレは「この世界の片隅に-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

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