下町ロケット-ギアゴーストと伊丹大のネタバレ
池井戸潤の原作小説「下町ロケット」シリーズに登場するギアゴーストと伊丹大(いたみ・だい)のあらすじとネタバレです。
■ギアゴーストと伊丹大のあらすじとネタバレ
伊丹大は、下町ロケットシリーズの3作目「下町ロケット・ゴースト」で初登場するギアゴーストの社長である。
伊丹大の父親は、伊丹工業所という小さな町工場を経営していた。伊丹工業所の経営は苦しかったが、父親は「こんな工場は継ぐな」と言い、教育にお金を掛けることを惜しまず、伊丹大を大学まで進学させた。
その後、父親に肺がんが見つかったため、伊丹工業所を精算した。倒産では無く、自主廃業で、取引先に迷惑を掛けること無く、工場をたたむことができたが、間もなく、父親は伊丹大に、会社なんて興すものではないと言い残して死んでいった。
大学を出た伊丹大は、帝国重工に就職して、機械事業部に配属されたが、機械事業部は赤字を出して存続の危機に陥った。
伊丹大が出した下請け企業を選別する改革案が部長・的場俊一に採用され、有力な下請け企業の重田工業との取引が打ち切られたが、重田工業が倒産してしまい、帝国重工は批判を浴びてしまう。
伊丹大はその責任を問われ、帝国重工の墓場へと左遷され、そこで天才エンジニアと呼ばれていた島津裕と出会い、帝国重工を辞めて島津裕と一緒にトランスミッションを製造する「ゴーストギア」を設立した。
ゴーストギアは、企画・設計・営業だけを手がけ、製造は海外へ発注する会社だった。当初の経営は苦しかったが、アイチ自動車にトランスミッションが採用されて業績を伸ばした。
そのようななか、ゴーストギアは、トランスミッション大手「ケーマシナリー」から特許侵害を指摘され、特許使用料として15億円を要求された。
伊丹大は、ゴーストギアを売却して社員を守ろうとしたが、佃製作所の協力を得て、ケーマシナリーとの訴訟に勝利することが出来た。
ところが、伊丹大は、ダイダロスの重田登志行から、帝国重工時代に改革案が採用されたのは帝国重工の的場俊一に利用されただけだっただと教えられると、帝国重工の的場俊一に復讐するため、佃製作所との業務提携の約束を破棄し、ダイダロスと業務提携したのだった。
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