外交官・黒田康作の犯人と黒幕
ドラマ「外交官・黒田康作」の原作となる真保裕一の小説「天使の報酬」を読んだので、原作からドラマ「外交官・黒田康作」の犯人と黒幕を予想してみる。
外交官・黒田康作の原作「天使の報酬」のネタバレは「天使の報酬のネタバレのまとめ」をご覧ください。
ドラマ「外交官・黒田康作」の第1話あらすじを読む限りでは、原作小説「天使の報酬」とは内容が全く違うようである。したがって、原作をヒントに犯人と黒幕とを予想する。
怪しい人物は3人居る。それは、霜村毅(しもむら・とおる=香川照之)・藤修助(さいとう・しゅうすけ=近藤正臣)・安藤庸介(鹿賀丈史)の3人である。
1人目の霜村毅(香川照之)は霜村瑠衣(夏帆)の父親で、NPO団体「ボーダレス・エイド」の主催者である。
原作では、霜村毅は霜村瑠衣の兄で、タイ・バンコクでの幼女買春をネタに黒幕の斎藤修助から脅迫され、ウイルスを盗み出している。
そして、NPO医団体「世界の医師団日本支部」のボランティア医師団を隠れ蓑にして、ウイルスをボリビア国内に持ち込んでいた。
原作の霜村毅はボリビアで起きたひき逃げ事件で死亡しているが、死んだのは他人で、死体の身元を偽装する「ボディー・ロンダリング」という方法を使い、他人になりすましていた。
ドラマの霜村毅は自殺するので、原作通りにボディー・ロンダリングによって他人と入れ替わると予想できる。登場人物の相関図からしても、第1話で死亡する霜村毅が主人公・黒田康作(織田裕二)の隣を陣取るのは不自然である。
したがって、霜村毅(香川照之)がドラマ「外交官・黒田康作」の犯人とみて間違いない。だたし、霜村毅は犯人(実行犯)であり、黒幕(真犯人)は他にいる。
2人目の藤修助(近藤正臣)は外務大臣である。藤修助が怪しい理由は、原作では藤修助が黒幕だからである。
ただ、原作の藤修助は、外務省領事局邦人安全課の課長で、黒田康作の上司という立場にある。
黒田康作の上司という立場でいえば、怪しいのは3人目に挙げた安藤庸介(鹿賀丈史)である。安藤庸介(鹿賀丈史)は、黒田康作(織田裕二)の上司で、邦人テロ対策室の室長である。ただし、鹿賀丈史は特別出演なので、黒幕になる可能性は小さい。
外交特権(外交行嚢=がいこうこうのう)を使用するのであれば、外交官に犯人がいなければならない。だから、上司の安藤庸介(鹿賀丈史)は、原作で犯人だった吉村進(よしむら・すすむ)にあたるのかもしれない。
したがって、私は、ドラマ「外交官・黒田康作」の犯人は霜村毅(香川照之)と安藤庸介(鹿賀丈史)の2人で、黒幕は藤修助(近藤正臣)と予想する。
ドラマ「外交官・黒田康作」の原作や主題歌は、「天使の報酬と主題歌」をご覧ください。