いだてん-金栗四三とポルトガルのフランシスコ・ラザロ

NHKの大河ドラマ「いだてん」に登場するポルトガル代表のマラソン選手フランシスコ・ラザロの実話のネタバレです。

■いだてん-金栗四三とラザロ

フランシスコ・ラザロは大工(新聞配達員という資料もあり)で、ポルトガルの国内大会で3どの優勝を果たし、マラソンのポルトガル代表として、ストックホルム・オリンピックに参加した。

フランシスコ・ラザロは、母国の期待を背負っており、入場式では旗手を務め、日本代表の金栗四三とともにマラソンに出場したが、マラソンの30kmを過ぎた地点で意識を失って倒れ、病院に運ばれたが、翌日、死亡した。

マラソン当日は最高気温40度という歴史的な猛暑に見舞われており、マラソン選手は熱中症対策として麦わら帽をかぶっていたのだが、フランシスコ・ラザロは帽子をかぶらずに、体中に油(ポマード)を塗るという独自の熱対策を行っていた。

このため、フランシスコ・ラザロは、汗をかくことが出来ず、体温調節が出来なくなり、熱中症になって死んだと言われる。21歳だった。

この日、ゴールできたのは参加者の半数34人だけという過酷なレースとなり、日本代表の金栗四三も27km付近で意識を失ってコースを外れ、ペトレ家に迷い込み、ペトレ家に助けられた。

その後、金栗四三は宿に戻るのだが、リタイアの手続きを取らず、閉会式にも出席しなかったため、「消えた日本人走者」として地元で話題となった。

大会終了後、スエーデン人は熱中症で死んだフランシスコ・ラザロのために、追悼の音楽会を開き、集まったお金を遺族に送った。

ただし、熱中症で死んだフランシスコ・ラザロよりも、忽然と消えた金栗四三の方が話題になっていたようだ。

54年後、スウェーデンのオリンピック委員会が、ストックホルムオリンピック開催55周年を記念する式典を開くことになり、当時の資料を見ていると、金栗四三がゴールしていないことが判明した。

そこで、スウェーデンのオリンピック委員会は金栗四三にゴールを要請しし、金栗四三が世界最長記録54年8月6日5時間32分20秒3(非公式記録)でゴールをした。

なお、大河ドラマ「いだてん」の登場人物のモデルは「いだてん-実在のモデル」をご覧ください。

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