なつぞら-漫画映画に隠された意味のネタバレ

NHKの朝ドラ「なつぞら」に登場する「漫画映画(まんがえいが)」の意味のネタバレです。

■なつぞら-漫画映画の意味

奥原なつ(広瀬すず)は小学校の映画会で初めて漫画映画を観て心を躍らされ、アニメーターの道に進むことになる。

この漫画映画は何かというと、「アニメーション」のことである。

アニメーションは、大正時代の初期には上映されており、大正6年(1917年)には日本初の国産アニメーションとされる「芋川椋三玄関番の巻」が上映され、「漫画映画」と呼ばれていた。

朝ドラ「なつぞら」のオープニングにもアニメーションが使われており、今さら、アニメーションについて説明する必要は無いだろう。

しかし、漫画映画に隠されたNHKの陰謀に気付いた人は少ないとの思うので、朝ドラ「なつぞら」の漫画映画に隠された意味をネタバレしたい。

実は、漫画映画(アニメーション)を上映するためには、「絵を動かす機械」と「絵をスクリーンに映す機械」の2つが必要になる。

そして、絵を動かすための原始的な機械が「ゾートロープ(回転のぞき絵)」で、絵をスクリーンに映す原始的な機械が「幻灯機」である。

ここまで言えば、ピンとくる人も居るかもしれない。

そう。朝ドラ98作目「半分、青い」のなかで、萩尾律(佐藤健)が難聴になった楡野鈴愛(永野芽郁)のために「ゾートロープ」を作っている。

そして、朝ドラ99作目「まんぷく」のなかで、立花萬平(長谷川博己)が「幻灯機」を開発しているのだ。

つまり、漫画映画で必要な機械は、朝ドラのなかで既に発明されており、「半分、青い」と「まんぷく」が、朝ドラ100作目「なつぞら」の伏線になっているのだ。

朝ドラは作品ごとに独立していると思われがちだが、その裏では一本の線で繋がっており、朝ドラを見続けることで、より面白くなるようになっている。これこそがNHKの陰謀なのだ。

そこで、注目して欲しい人物が1人居る。それは、朝ドラ「わろてんか」に登場した伊能栞(高橋一生)だ。

朝ドラ「なつぞら」で奥原なつ(広瀬すず)が就職するのが、「東洋動画スタジオ」で、この「東洋動画スタジオ」のモデルは「東映動画」である。

これに対して、朝ドラ「わろてんか」の伊能栞(高橋一生)のモデルは、阪急グループ総帥の小林一三なので、伊能栞(高橋一生)が設立した「伊能活動写真」のモデルは「東宝」である。

つまり、「東洋動画スタジオ」と「伊能活動写真」はライバル関係なのだ。

朝ドラ「なつぞら」の制作が東京放送局で、朝ドラ「わろてんか」の制作が大阪放送局である。

このため、「なつぞら」に「伊能活動写真」が登場する可能性は無いが、「なつぞら」は記念すべき100作目なので、私は密かに「伊能活動写真」が登場することを期待している。

なお、朝ドラ「なつぞら」のモデルやネタバレについては「なつぞら-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

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