なつぞら-白蛇伝説とモデル「白蛇姫物語」のネタバレ
NHKの朝ドラ「なつぞら」に登場する「白蛇伝説」のあらすじとモデルをネタバレします。
■白蛇伝説のあらすじとネタバレ
ある日、ポポロ(男)は、子供たちが白蛇を捕まえて食べようとしているところを目撃したので、白蛇を助けて逃がしてやった。
そのとき、川からオショロコマ(魚の名前)が跳ね上がり、ポポロの足下に落ちたので、ポポロはオショロコマを子供たちにあげると、子供たちは喜んだ。
やがて、ポポロが住む村で、原因不明の眠り病が流行った。村長は鮭の皮を焼いて煎じて飲ませれば、眠り病が治ることを発見したが、鮭は敵対する村でしか捕れなかった。
そこで、村長は平和的に鮭の皮を手に入れるため、娘ペチカを敵対する村の村長の息子と結婚させることにした。
ポポロはペチカの事が好きだったので、村長の決定に反対したが、ペチカは争いになれば、多くの血が流れると言い、結婚という運命を受け入れた。
ポポロが絶望して死のうとすると、以前に助けた白蛇が現れた。白蛇は神様の使いだと言い、一番の望みを叶えると言った。
ポポロは「ペチカを愛している。ペチカを嫁がせたくない」と頼むと、白蛇は願いを叶えることを約束した。
その後、ペチカは謎の眠り病にかかって眠り続け、ポポロの願い通りに、結婚は破談となったが、鮭の皮も手に入らなくなり、大勢の村人が眠ったままになった。
ポポロは、愚かな願いをしたことに気付いて苦悩すると、白蛇が現れ、「私は貴方に恋をしたから、ペチカを諦めさせたくて、ペチカを眠らせた」と謝罪した。
そして、白蛇は、「白蛇の皮を煎じて飲ませれば、病気が治る。川でオショロコマ(魚の名前)が捕れるので、敵対する村と分け合って仲良く暮らすように」と言い、自分の身を差し出したのだった。
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■白蛇伝説のモデルは白蛇姫物語
朝ドラ「なつぞら」に登場する「白蛇伝説」のモデルは、北海道十勝地方の鹿追町に伝わるアイヌの伝承「白蛇姫物語(白蛇姫伝説)」です。
そこで、鹿追町に伝わる「白蛇姫物語」のあらすじとネタバレを紹介します。
「白蛇姫物語」は、アイヌ人が北海道十勝地方の鹿追町を「クテクウシ」と呼んでいた時代の話である。
ある年、7月になっても8月になっても、冬が終わらず、作物は何も取れなくなり、動物も居なくなって、村人は食糧不足に苦しんだ。
そこで、村民は、少ない食料を持ち寄り、神に供えて、祈り続けたが、いつまでたっても冬は終わらず、村民は疲れて眠ってしまった。
そのとき、村民の夢のなかに女神が現れ、「白蛇が現れるので、白蛇について行くがよい」と告げた。
村民が夢から覚めると、お告げの通り、白蛇が現れたので、村民が白蛇について行くと、然別湖に行き着き、然別湖では沢山の魚がとれ、岸にはザリガニが溢れていたので、村の食糧不足が解消された。
すると、白蛇が再び現れ、「この魚はオショロコマと言います。凶作の時だけ、捕って食べなさい。いたずらに捕ってはいけません」と告げた。
しかし、本土から来た倭人が、凶作でも無いのにオショロコマを捕るようになったので、昭和40年ごろにオショロコマは絶滅の危機を迎えたのだった。
なお、今回紹介した鹿追町に伝わるアイヌの伝承「白蛇姫物語」は、昭和40年代に創作された伝承のようです。
昭和40年代に然別湖のオショロコマが乱獲で激減したため、アイヌの伝承という設定で、「白蛇姫物語」を創作し、「白蛇姫物語」を元にして、昭和47年から鹿追町で「白蛇姫舞」と「白蛇姫祭り」が開催されるようになったようです。
■白蛇伝説の実話のネタバレ
朝ドラ「なつぞら」のなかでは、奥原なつ(広瀬すず)らが「白蛇伝説」を舞台で演じているおり、この舞台にも実話があるので紹介します。
先ほど、「白蛇姫物語」を北海道十勝地方の鹿追町に残るアイヌの伝承だと紹介しました。
この鹿追町には、山田天陽(吉沢亮)のモデルとなった画家・神田日勝が住んでいます。
そして、神田日勝ら青年団が、帯広の農業高校の教師に脚本を書いてもらい、自衛隊誘致問題をテーマとした舞台「山麓の人々」を上演しており、実話ベースで言えば、舞台のモデルは「山麓の人々」です。
詳しくは「なつぞら-演劇部の顧問・倉田隆一(柄本佑)のモデルのネタバレ」をご覧ください。
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■白蛇伝説のテーマのネタバレ
さて、朝ドラ「なつぞら」に登場する「白蛇伝説」は、地元の伝承を元に、柴田泰樹(草刈正雄)と農協の対立を描いたストーリーになっています。
それで、柴田泰樹(草刈正雄)と農協の対立にもモデルとなった実話があります。
その実話は既に紹介しているので、詳しくは「なつぞら-柴田泰樹(草刈正雄)と農協の対立の実話のネタバレ」をご覧ください。
なお、朝ドラ「なつぞら」のあらすじとネタバレは「なつぞら-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
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