うぬぼれ刑事の犯人のネタバレ
このページは「ブタミール殺人事件」からの続きで、うぬぼれ刑事第5話のあらすじとネタバレ編です。
前原信子（薬師丸ひろ子）は、松山で生まれた。子供の頃は病弱で、週に1回、喘息の注射を打っていた。注射を打っても泣かなければ看護婦がドロップをくれた。それが嬉しくて、歯を食いしばって泣くのを我慢した。
その時、将来は看護婦になろうと思い、看護婦を目指して上京した。1人でも多くを助けるために仕事に励んでいたら婚期が遅れてしまった。夫とはお見合いで知り合った。看護婦を続けるという条件で、30代の半ばで結婚した。新婚旅行は熱海だった。
4年前、前原信子は喘息症状の重い子供（なこちゃん）を担当することになった。それで、幼い頃を思い出した。当時は薬もなくて入退院を繰り返して、青春を棒に振った。
しかし、医学は進歩して、新しい薬が開発された。その薬がブタミールだった。ブタミールは画期的な薬で、なこちゃんはブタミールを投与すると、みるみると回復して退院していた。
ブタミールは用法を守れば安全な薬だったが、量を間違えて投与する医者のせいで腹痛や吐き気を訴える患者が続出し、2年前に副作用が問題となり、ブタミールは製造が中止になった。
製造中止になるという噂を聞いた前原信子（薬師丸ひろ子）は、ブタミールを買い占めた。そして、担当医を説得して、患者にブタミールを投与し続けた。
しかし、ブタミールを投与していることが病院バレてしまい、25年も務めた病院を退職金もなく辞めさせられた。前原信子は、退職金代わりにブラミールを持ち出していた。
警察が調べてもブタミールで死者が出たケースはなかった。うぬぼれ刑事は夫らは死んだのか詰め寄る。
前原信子はソファー席からカウンター席へと移り、玲子ママに「焼きうどん」を注文する。（「焼きうどん」がプレゼントクイズの答えになります。）
前原信子は薬の威力を試したかった。チャンスは突然やってきた。ある日、オープンカフェで「夫に死んで欲しい」と話す3人の会話が耳に入り、前原信子は話に加わった。
彼女たちの話を聞いているうちに力になってあげたいと思うようになり、長年温めていた殺害方法を紹介した。ちょうど、ブタミールのアンプルは3本あった。
最初に食いついてきたのは村上清美（原史奈）だった。村上清美は夫を殺すためにスイーツ教室へ通うようになった。村上清美はメレンゲにブタミールをまぜ、証拠のビンをスイーツ教室に残した。
村上清美の夫は病院へ運ばれ、食中毒と診断され、翌朝、容体が急変して死亡した。計画は上手く行ったが、ひとつ誤算だったのは、夫が死んだあと、村上清美はみるみる綺麗になったことだった。
村上清美が綺麗になったため、大橋琴美（山口もえ）から薬を売って欲しいとせがまれた。大橋琴美も同じようにクリームにブタミールを混ぜて夫を殺害した。夫が死ぬと大橋琴美も綺麗になった。
前原信子（薬師丸ひろ子）は結婚してから一度も喧嘩したことがなかった。核兵器を持っている国は戦争を起こさない。危険なくスリをもっていることで、常に有利な立場にいた。いざとなれば夫を殺してしまえば良いと思っていた。
前原信子の夫はもう直ぐ帰宅し、何も知らずに最後の手料理を食べる。夫を殺してもっと美しくなる。最後の1本は自分のために使うと話した。
その頃、警察で事情聴取を受けていた桜井遥（手島優）は警察を出るが、警察署に手作りケーキ「トッティフルッティー」を忘れて帰る。
神社へ異動したうぬぼれ刑事は、前原信子（薬師丸ひろ子）に結婚指輪と手錠とを差し出してプリポーズする。前原信子はドラマ「うぬぼれ刑事」を見ており、うぬぼれ刑事が告白することを知っていた。
うぬぼれ刑事は結婚指輪と手錠を差し出してプリポーズをすると、前原信子は指輪を選んでプロポーズをを受ける。しかし、ぬぼれ刑事は「あなたは嘘を付いている。あなたはご主人を殺せない。あなたはご主人を愛している」と言って断った。
そのころ、署員が前原信子の自宅へ駆けつけるが、夕食を食べた前原信子の夫・前原陽平（おぎやはぎ小木博明）に異常はなかった。
一方、登戸（ムロツヨシ）が署内にあったケーキ「トッティフルッティー」を食べ、食中毒症状を訴えて病院へ運ばれる。
ブタミール自体には危険度はなく、大量に投与しても死ぬようなことはないが、副作用として食中毒のような症状が出る。医者は食中毒と誤診して、栄養剤を投与する。
しかし、栄養剤の中の成分パウリンとブタミールとが合わさった時に、90％の確立で死んでしまうため、村上清美（原史奈）と大橋琴美（山口もえ）の夫は死亡したのだった。
看護婦は登戸刑事に点滴を始めようとするが、ぬぼれ刑事がギリギリで間に合い、登戸刑事は助かった。初めてうぬぼれ刑事のプロポーズを受けた前原信子（薬師丸ひろ子）は逮捕された。