なつぞら-劇団「赤い星座」のモデルのネタバレ

NHKの朝ドラ「なつぞら」に登場する劇団「赤い星座」のモデルのネタバレです。

■なつぞら-劇団「赤い星座」のあらすじ

朝ドラ「なつぞら」に登場する劇団「赤い星座」は、戦前からプロレタリア演劇の流れをくむ劇団で、奥原咲太郎(岡田将生)や亀山蘭子(鈴木杏樹)が在籍している。

奥原咲太郎(岡田将生)は「ムーラン・ルージュ新宿座」を再開するために、共同経営者になる話にのるのだが、10万円を騙し取られてしまうのだった。

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■劇団「赤い星座」のモデル

史実とは時代がずれるのですが、劇団「赤い星座」のモデルは、「赤い風車・新宿座」だと思います。

昭和6年に東京の新宿で「ムーラン・ルージュ新宿座」が開場した。この「ムーラン・ルージュ」はフランス語で、日本語に翻訳すると「赤い車座」である。

しかし、「ムーラン・ルージュ新宿座」は空襲で焼失したため、戦後に中江良夫が「ムーラン・ルージュ新宿座」を再建しようと思い、「ムーラン・ルージュ新宿座」の焼け跡に出来ていた浪曲の小屋「笑楽座」を「赤い風車・新宿座」として再出発した。

このとき、中江良夫は小屋「笑楽座」が小さかったので、「ムーラン・ルージュ」という名前を避け、「赤い風車・新宿座」とした。

一般的には「ムーラン・ルージュ」の商標が韓国人に取得されていたため、「赤い風車・新宿座」と名付けたとされているが、実際は「赤い風車・新宿座」と名付けた後で、「ムーラン・ルージュ」の商標が韓国人に取得されている事を知ったようだ。

こうして、「赤い風車・新宿座」は開場したのだが、直ぐに、小屋が狭すぎるので改装する事を決め、「赤い風車・新宿座」は解散した。

その後、再開にあたり、ムーラン・ルージュの創立者・佐々木千里を主催者に担ぎ上げ、佐々木千里が主催者となって「劇団・小議会」という名前で劇団を再開した。

佐々木千里が「劇団・小議会」を主催すると聞いて、ムーラン・ルージュの残党が「劇団・小議会」に駆けつけ、ムーラン・ルージュの再出発として華々しいスタートを切った。

しかし、小屋主・鈴勝興行部と主催者・佐々木千里の対立も有り、「劇団・小議会」もまもなく解散してしまう。

ところが、解散からまもなくして、在日台湾人(華僑)の林以文が、「新宿座」を買い上げ、韓国人から「ムーラン・ルージュ」の商標を買い取るという話が舞い込んできた。

「ムーラン・ルージュ」の商標は15万円で買い戻したらしい。

そして、中江良夫は「ムーラン・ルージュ新宿座」の文芸部を任された。

こうして、昭和22年(1947年)4月8日に在日台湾人・林以文が「新宿座」と「ムーラン・ルージュ」の商標を買い取り、同日に「ムーラン・ルージュ新宿座」を開いた。

しかし、戦後の「ムーラン・ルージュ新宿座」も他の娯楽に押されてしまい、昭和25年に閉鎖してしまうのだった。

このように、朝ドラ「なつぞら」では、奥原咲太郎(岡田将生)が劇団「赤い星座」に在籍しながら、「ムーラン・ルージュ新宿座」の再開を目指すところは、中江良夫と「赤い風車・新宿座」がモデルになっているものだと考えられる。

なお、朝ドラ「なつぞら」のあらすじとネタバレは「なつぞら-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

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