凪のお暇-大島凪の原作ネタバレ感想文
黒木華が主演するTBSのドラマ「凪のお暇」の原作の大島凪ネタバレ感想文です。第5巻までの感想となります。
■凪のお暇-大島凪のネタバレ感想文
主人公の大島凪は28歳のOLで、空気を読んでみんなに合せて生きてきた。弁当を持ってきていても、同僚にランチに誘われると、弁当を食べずにランチへ行き、仕事を頼まれれば、断ることが出来ずに笑顔で引き受け、同僚から雑用を押しつけられていた。
そんな空気読む系女子の大島凪は、会社の人気者・我聞慎二と交際していたのだが、彼氏・我聞慎二が同僚に「結婚?ない、ない。アッチがいいから付き合っているだけ。節約なんて貧乏くさい」と話しているのを聞いてしまった。
すると、大島凪は過呼吸を起こして、「空気は読む物ではなく、吸うものだ」と気づき、何もかも捨て、人間関係も断捨離し、会社を辞めて東京郊外の家賃3万円のボロアパートへと引っ越した。
私は、我聞慎二との結婚は大島凪にとって「蜘蛛の糸」だと思った。空気を読んで自分を押し殺して生きていく生活から抜け出す、唯一の手段なのだと思った。
しかし、我聞慎二と別れてから判明する。大島凪は我聞慎二のことを本当には愛していなかった。大島凪が好きだったのは我聞慎二の肩書きだったのだ。
しかも、我聞慎二と結婚することにより、外見上は幸せそうな我聞家の一員になれるという打算から、我聞慎二との結婚を夢見ていたのである。
つまり、大島凪は我聞慎二と結婚して本当の幸せを手に入れたいというのではなく、我聞慎二と結婚することによって、幸せを装っている家族を手に入れられることを望んでいたのだ。
私は、大島凪が我聞慎二と結婚して、表面上は幸せな生活を手に入れられたとしても、本当の幸せには成れず、空気を読みながらの「幸せな家族ごっこ」をしていたと思う。
だから、大島凪が、我聞慎二の話を聞いて、過呼吸を起こし、会社を辞めて、人間関係も全て断捨離して、ボロアパートに引っ越して良かったと思う。
スポンサードリンク
■本当の幸せ
原作漫画「凪のお暇」では、表面上の幸せを求めていた大島凪とは対照的な人物として、ボロアパート202号室の住人「おばあさん」が登場する。
202号室の住人「おばあさん」は、ボロボロの服を着て、自動販売機の釣り銭を探し、パン屋でパンの耳を分けてもらうという底辺の生活をしており、みんなから忌み嫌われていた。
しかし、「おばあさん」は映画が趣味で、部屋にプロジェクターと大きなスクリーンを設置して、趣味の映画を存分に楽しんでいた。パン屋でもらったパンの耳もチョコポッキーにして、映画を見ながら食べていた。
このように、「おばあさん」は外見的には不幸に思われるかもしれないが、内面的には幸せな生活をしている。
表面的には幸せそうに暮らしている人たちよりも、「おばあさん」のように、他人から嫌われても、実質的に幸せな生活をしている人の方が、幸せだと思う。
原作漫画「凪のお暇」を読んでいると、人それぞれに幸せの形は違うということに気付かされるし、自分にとって本当の幸せは何だろうかと考えさせられた。
■103号室の安良城ゴン
隣室(103号室)には、クラブのDJなどをしているリア充の安良城ゴンが住んでいた。
安良城ゴンは凄いテクニシャンで、女性を虜にし、虜になった女性は安良城ゴンの事以外は考えられなくなって、最終的に廃人になっていた。
このため、安良城ゴンは数多くの女性を廃人にして「メンヘラ製造機」と呼ばれていた。
大島凪は、隣人の安良城ゴンと体の関係になり、安良城ゴンのテクニックに魅了されて、安良城ゴンの虜になっていくのだが、廃人になる一歩手前で我に返り、安良城ゴンと別れた。
隣人と体の関係になること事態が私は理解できないのだが、別れても平気で隣に住めるというのは凄いと思った。
安良城ゴンは、クラブのイベントをやっていて、リア充なのだから、家賃3万円の部屋に住まずに、もう少しマシな部屋に住めば良いのにと思った。
スポンサードリンク
■大島凪の結末の予想
大島凪は床上手という設定なので、テクニシャンの安良城ゴンと結婚すれば、幸せな家庭を気づけるのではないかと思う。
しかし、元彼・我聞慎二も市川円などの登場で成長するだろうし、大島凪の
再就職が決まって、最終回で元彼・我聞慎二と結婚するという結末を迎えると思う。
なお、「凪のお暇」の原作のあらすじとネタバレは「凪のお暇-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
スポンサードリンク
コメント欄
文字の間違いがある。だが、文は分かりやすいから、文字の間違いさえなければいいと思う。