無限の樹形図

医療ドラマ「最上の命医」の第1話「子供を救う命のメス奇跡の小児外科医」の視聴率と感想です。第1話の視聴率は6.5%です。あらすじは「最上の命医のあらすじ」をご覧ください。


最上の命医の第1話の視聴率は6.5%だった。前回放送の「モリのアサガオ」の第1話の視聴率が5.8%だったことを考えると、好スタートと言える。問題は視聴率を維持できるかである。
最上の命医の第1話は面白いともつまらないとも言えない内容だった。第1話の感想を強いて言うなら「物足りない」である。第2話に期待したい。
オープニングはアメリカから日本へ向かう飛行機の中。機内で産気づいた女性を、乗り合わせた天才小児外科医の西條命(斎藤工)が助け、見事に赤ちゃんを取り出すシーンで始まる。
名刺代わりのオープニングが、ドラマ「GM 踊れドクター」と同じだった。そのうち、西條命(斎藤工)がブレイクダンスを始めて、「ファイヤー」と叫ぶのではないかとハラハラしてしまった。
アメリカから帰国する天才医師は、飛行機の中で患者を助けなければならない決まりになっているのだろうかと思うオープニングである。ドラマ「GM 踊れドクター」と同じオープニングなので掴みはかなり弱い印象を受けた。
医療ドラマもやり尽くされているのか、最上の命医に目新しい要素はない。役者で魅せるのかと思ったが、主役級の出演者が居ない。手術シーンも物足りない。
本格的な医療ドラマかと期待していたが、看護婦が廊下で患者(手術)のうわさ話をして、偶然患者に聞かれてしまうというチープな演出で萎えてしまった。
一方、主人公・西條命のポリシーが明確になっている点は良かった。西條命は小児医療が10年後・20年後の未来に繋がってると考えている。それは西條命が言う「無限の樹形図」を表している。
無限の樹形図は命のつながりを表している。助けた少年が幹となり、将来、少年は子供を作る。そして、少年が産んだ子供が子供を産み、そして、その子供が子供を産む。命が木の枝のように広がっていく。
そういう意味もあり、オープニングは機内での出産シーンだったのだろう。ただし、私には「GM 踊れドクター」にしか見えなかったが。
無限の樹形図とは命の広がり、命の連鎖を表している。前回放送の「モリのアサガオ」は「復讐の連鎖」をテーマにしていた。テレビ東京は連鎖が好きなのだろうか。
さて、主人公はアメリカでMSA(最優秀若手医師賞)に選ばれた小児外科医の西條命(斎藤工)である。このMSAに選ばれるのは西條命が日本人で2人目で、1人目は麻酔科医だったようだ。
おそらくこのMSAを日本人初として受賞したのが、副院長の桐生奠(陣内孝則)だろう。かつては名外科医と呼ばれていた桐生奠は、今は麻酔医に転身している。メスを握れなくなった理由は何だろうか。
神道護(泉谷しげる)が話した「最上の命医は地獄に落ちる」という話にも意味があるだろう。そう考えると、ドラマ「最上の命医」の最終回が見えてくる。
主任看護婦(オペ看)の前田泉(北川弘美)は、副院長・桐生奠(陣内孝則)の愛人のようだ。第1話で前田泉の濡れ場があった。前田泉は枕営業で主任看護婦にまで出世したのなら、ストリーに関連してくるかもしれない。
北川弘美はドラマ「流れ星」でも看護婦役だった。そして、槇原修一(稲垣吾郎)とセックスして、患者の個人情報を教えた。その時のイメージが強いので、前田泉(北川弘美)にはスパイ的な役割を期待したい。
ドラマ「最上の命医」は、ドラマ「モリのアサガオ」よりは見やすい。打ち切りになるようなレベルではないし、医療ドラマは視聴率をキープしやすいジャンルなので、第2話の視聴率にも注目したい。

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